前回の神風号が本来の機能が偵察機でしたので、
その後継機もついでに調べてみました。
日本陸軍 一〇〇式司令部偵察機三型甲です。画像は手持ちのコレクションのなかから、
エフトイズの双発機コレクションになります。
510Km/時の高速を活かして中国大陸を中心に活躍していた九七式偵察機ですが、
旧式化に伴い、その任務をこの機体に引き継ぎます。
「美しいと思えるようでなければ、その飛行機は良くならない」との設計者の久保技師の言葉通り、
この機体は流線を取りいれた日本機のなかでも非常に美しい機体だと思います。
日本陸軍機最速 630km/hは伊達ではありませんね。
ちなみに海軍最速は彩雲になります。(試作639km/h 量産型610km/h 米軍ガソリン計測694.5km/h!)
これで、水冷エンジンですともっと流線型のフォルムが出せたのにとは思いますが、
そこは日本の技術事情で致し方ありません。
この 一〇〇式司偵は試作機・増加試作機と一型から四型までが存在し、
太平洋戦争で主力となったのは二型と三型でプラモデルもこの種類が多いですが、
機首のかたちが、三型甲は大きく異なります。
II型
Ⅲ型(甲)
Ⅲ型改(乙) 防空戦闘機
なんか、Ⅱ型からⅢ型で空力的にも洗練されたのにも関わらず、
Ⅲ型改では防空用として、機首に機銃を装備するためにⅡ型に近いかたちに戻ったり、
斜め銃を積んだりしてかたちが変わってしまいました。
ドイツのBf109戦闘機もそうですが、
最初のデビューでは充分でなかった、空力デザインが二代目では改良されて最良とされ、
その後に重装備やらでバルジなどの出っ張りが増え続け無骨になっていくというパターンですよね。
私は、個人的にはⅢ型甲が一番好きです。
さて、この機体ですが、
1/144スケールでは、このエフトイズ「双発機コレクション」から
Ⅲ型の甲乙の両方が出ています。
それ以外ではプラモデルとしてアオシマから2機セットで発売されています。
資料としては「世界の傑作機 No.38百式司令部偵察機」が参考になると思います。
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