食玩で出てもいいのになぁと思う飛行機です。 零式小型水上偵察機。
125機の少ない生産数ですが、潜水艦に搭載、カタパルト発艦が可能な偵察機で、後の「晴嵐」の先駆けにもなりました。何より、歴史上初めてアメリカ本土を爆撃した歴史的な飛行機です。
名前がややこしいのですが、「零式」の名を冠した水上機は、複葉機の「零式水上観測機」、三座で大和などのに搭載されていた「零式三座水上偵察機」、そしてこの「零式小型水上偵察機」とあります。 観測、三座、小型と種類があるのですね。間違えそうだ・・。
プラモとしては、フジミの1/72スケール が唯一のようです。それ以外は艦船プラモの付属でしょうか。
後はガレージキットになるのですが、DAMEYA(ダメヤネット)さんというメーカーで1/144スケールで発売されています。申し込みは直接メーカーのHPになります。レジンキットですが、デカールとエッチングパーツ付なのが嬉しいですね。
このメーカーさんは、戦車が中心ですが、すべて1/144スケールであり、飛行機もマイナーな機体のガレージキットも出しているので面白いです。
→1/144 空技廠 零式小型水偵のその他の画像と申し込みはこちら
実際の作製をされている方のブログがありました。
藤田信雄飛曹長の零式小型水上偵察機について。
アメリカ史上初であり、現在に至るまで唯一の航空機の本土爆撃を行ったこの零式小型水上偵察機ですが、1942年9月9日と29日の2回に分けてアメリカ本土を爆撃しました。
この時の潜水艦はイ-26。76キロ焼夷弾2個を搭載して米国本土オレゴン州の森林地帯の延焼→近くの都市への被害を狙いましたが、2回とも森林火災程度で被害無しで終わりました。
でも初の本土爆撃ということで与えたインパクトとは大きかったようです。
この時のパイロットであった、藤田信雄飛曹長ですが、終戦後の1962年に、オレゴン州ブルッキングス市から招待を受けアメリカに渡り、同市市民から「歴史上唯一アメリカ本土を空襲した敵軍の英雄」として大歓迎を受け、同市の名誉市民の称号を贈られたといいますから驚きですね。
本人は招待の趣旨が知らされていなかったため、現地に到着するまで「戦犯として収監されるのかもしれない」と思っており、収監されそうになった時には自決するため、戦後も密かに所持していた軍刀を荷物に忍ばせて持参していったそうです。
でもその必要がなくなったためにその場で寄贈したといいます。
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