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真珠湾攻撃隊のマーキングについて調べてみた

 真珠湾攻撃.jpg

 有名な真珠湾攻撃ですが、開戦当初の作戦ですので、綿密に計画をしており現存する資料も相当残っております。

 零戦21型、九九式艦爆、九七式艦攻のトリオは空母によってマーキングと識別番号を与えられていたので分かりやすいですね。まとめてみました。

Cap 116.jpg

×18,×27とかは搭載された機数です。第1航空戦隊(航戦)はAで赤城がAⅠで加賀がAⅡとなっており、第2航戦がBとアルファベット順に振り分けられています。第5航戦は5番目なのでE。そして3桁の機番が零戦が100番台、九九艦爆が200番台、九七艦攻が300台となってます。分かりやすいですね。

 真珠湾攻撃時の常用搭載機数は、赤城66機、加賀72機、蒼龍、飛龍は57機、翔鶴、瑞鶴が72機となっております。この当時の空母は多くの機体を搭載できたんですね。 赤城は旧式なので少なめなのでしょうか。


 尾翼の長機識別帯の基準は、1本線が小隊長、2本線が分隊長、3本線が飛行隊長です。色は航戦割当色を使用するのが基準ですが、1航戦、2航戦の場合は黄色が使われることも多かったそうです。

 零戦の場合〜小隊長の1本線は機体番号の上に。分隊長帯はその上下に1本ずつ。飛行隊長の場合は上に2本、下に1本が標準です。

零戦.jpg

 九九艦爆、九七艦攻の場合〜小隊長の1本線、分隊長の2本線は共に機番の下に。 飛行隊長の場合は上に1本、下に2本が基準になります。

飛龍九九艦爆.jpg

 飛行隊長の例です。三本線ですね。

 飛行隊長.jpg

 Cap 117.jpg

  こうして零戦の塗装図などを見ると、上が赤帯1本とAⅠなので「赤城」搭載機で、第1航戦所属ということが分かります。また機番の上下に帯が2本ですから分隊長機ということが分かります。

 下の例は白帯が2本にEⅡなので、第5航戦で空母「瑞鶴」搭載機。垂直尾翼の機番の上に帯1本ですので、小隊長機ですね。EⅡ-102番機は有名な岩本徹三一飛曹(当時)ですが空母「瑞鶴」所属で真珠湾攻撃には参加しないで、空母部隊上空の直衛をしていました。

 塗装ですが、九七式艦上攻撃機などは全機迷彩塗装の命令が下されています。濃緑色と褐色を現地で行なっていますので部隊によってまちまちの迷彩が魅力ですね。ただ、加賀などの搭乗員からは光沢もなく戦車のようだとか、速力も落ちるだろうと不評だったようです。

この真珠湾攻撃という最初の戦いから、日米は4年もの壮絶な戦いを繰り広げていきます。

 記事は2000年モデルアート「真珠湾攻撃隊」を参考にしました。この本は、塗装図だけでなく、資料としても豊富な内容になっており、部隊の編成表や全搭乗員の名簿や消息まで詳細なデータも載っています。また当時の写真も豊富で搭乗員たちの表情が何ともよく、今の時代ではお目にかかれない良い顔をされています。

→真珠湾攻撃隊 2000年11月号 モデルアート臨時増刊号

 

さて、1/144スケールの模型では、零戦はSWEETから出ていますので問題はありませんし、九九艦爆も入手がしやすい状態です。入手しずらいのが九七式艦攻で、ウイングキットコレクションの食玩をヤフオクで落とし、アシタのデカールでリペするのが最良の策のように思います。

ダイキャストモデルを見つけました。続きの記事で紹介します。

 

1/350スケールで数で揃えるのもいいかも。

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 九九艦爆のプラモデルは型が古いマイクロエースが入手できますが、できればモノクローム製が欲しい所

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