依然、風立ちぬの余韻冷めやらぬ管理人です(笑)。サウンドトラック盤を買い、毎日聴いています。BGMも素敵なことながら、最後の「ひこうき雲」も入っているのでお得な感じです。
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こっちのCD&DVD版絵本仕様もあったのですが、今月末の発売との事なので、とりあえすCDのみで。
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さて、ニュースでも色々と話題になっていますが、 本職の声優ではないボイスキャストが話題を呼んでいますが、その中でも庵野秀明氏以外にもいい味を出しているのが西島秀俊 です。(庵野秀明氏の声には賛否両論ありますがwww)
彼の役どころは、二郎の大学生時代からの友人である本庄。三菱内燃機株式会社に入社してから一緒にドイツ出張に行ったり出演シーンはさほど多くはありませんが、存在感がありました。
この方も実在の人物で、本庄季郎氏と言います。
堀越二郎氏の戦闘機とは違って爆撃機担当でしたので、零戦ほどのインパクトはありませんが、どちらも名飛行機として活躍しております。
九六式陸上攻撃
九六式陸上攻撃機は、九六式艦上戦闘機と並んで日本の航空技術が欧米と同等のレベルまで進んだことを示した日本の航空機史上、有名な機体です。映画でも八試特偵として、そしてサウンドトラック盤でもこの名前の曲がありました。
八試特偵は、その後計画が変更となり、八試陸上攻撃機となり、九試陸上攻撃機へと進み、九六式陸上攻撃機としてデビューします。水平尾翼の上に垂直尾翼が乗る珍しい形ですね。主翼も長いなぁ。
一式陸上攻撃
一式陸上攻撃機は、十二試陸上攻撃機として開発されました。堀越二郎氏の零戦がそれに先駆けて昭和15年、皇紀2600年に採用されたために「零戦」となりましたが、本庄氏のこの機体は一年遅れの皇紀2601年4月に制式採用されたため、「一式陸上攻撃機」と命名されることになります。この機体はあの山本五十六長官の最後の搭乗機としても有名です。(関連記事 「今日は何の日?」→【4月18日】山本五十六大将の戦死の日)
堀越二郎氏と本庄季郎氏ですが、映画でもそうでしたが、この二人は良きライバルですね。
堀越二郎氏が七試艦戦→九試単戦(後の九六式艦戦)→十二試艦戦(後の零戦)と続き、本庄季郎氏が、八試特偵→八試陸攻→九試陸攻(後の九六式陸攻)→十二試陸上攻撃機(後の一式陸攻)と同じ時期に開発をしていきます。
さて、この九六式陸攻も一式陸攻も航続距離を求めるあまり防弾設備が弱く、一式陸攻に関しては「ワンショットライター」という汚名まで着せられます(銃弾一回の射撃で簡単に燃え上がるという意味) 。
しかし、本庄技師もそこは承知しており、防弾設備が不十分であり改善の提案をしますが、軍からは「用兵についてはこちらで決めるから口を出すな!」と却下されてしまいます。 兵器を運用する側、実際に使用してる兵士、そして技術者の三つ巴で開発を進めないといけませんね。一方的な軍上層部に対しては大いに批判ありだと思います。しかしそれでも全力で要求を満たそうとうする開発者たちの努力には涙モノです。堀越二郎氏はこの後の「烈風」の開発時期にかなりの体調不良にもなりますが、それだけ寝る間も惜しんでの開発だったのでしょう。
このように本庄季郎氏は映画のなかでも史実でも良きライバルそして友人としても活躍します。映画でもイケメンぶりだし、声役でも西島秀俊を採用したりで宮崎駿監督も重要人物として描かれていたのでしょうね。
さて、個人的にはカプローニの声を演じた野村萬斎が一番よかったです。さすが役者。陰陽師でもそうですが、神秘的な怪しい感じをうまく表現できる人だと思います。この人も実在の人物ですので、次はカプローニのことを調べてみたいと思います。宮崎駿監督の絶対に好きな人ですよ、こういう人(笑)。
カプローニおじさんの飛行機に関する記事はこちら
→「風立ちぬ」堀越二郎とカプローニ伯爵の飛行機
ドイツのユンカースの飛行機に関する記事はこちら
→「風立ちぬ」堀越二郎とユンカース
堀越二郎の開発した飛行機の記事はこちらのカテゴリにまとめました。
→★堀越二郎の挑戦。七試艦戦から烈風まで(6)
【九六式陸攻と一式陸攻の模型情報】
両方とも有名な機体だけあって模型も種類が豊富のようです。まずは彩色済みの食玩から。
1/144の九六式陸攻はエフトイズの「陸上機コレクション2」から発売されています。トイサンタさんなどではまだ入手可能です。
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プラモデルではちょっと型が古いのですがアオシマから出ています。
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1/144の一式陸攻は同じくエフトイズから「大型機コレクション1」で出ていましたが、先に出ていただけあって単品の在庫がありませんでした。こちらの全機種セットか、ヤフオク狙いになりますね。
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一式陸攻のプラモデルはこちらの記事でも紹介しております。よろしければ御覧ください。
→山本長官と一式陸攻、そしてP-38
書籍もあります。
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祖父がこれに乗ってマレー戦線で活躍してた頃の写真を子供の頃によくみてました。孫に自慢したかったのか、模型店で作って貰って私も頂きました。小沢治三郎さんが祖父にあてた詩など、どこに行ってしまったのだろう!?
by JR浜松 (2013-07-28 07:10)
お立ち寄りいただきありがとうございます。
時代時代で技術者がんばっていますよね。
当時の群の考えは常軌を逸していると思っています。
by 楽しく生きよう (2013-07-28 08:48)
ご訪問ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします^^。
by 海を渡る (2013-07-28 08:50)
人生において“ライバル”の存在は凄く重要で大切なことです!!
星飛雄馬VS花形充、矢吹丈VS力石徹、かつての漫画ヒーロー達にも素晴らしいライバルが存在しました^^
そして、ライバルとは言えないかも知れませんが、「悪役」の存在感が凄ければ凄いほど物語が面白く感じられます!?
スターウォーズの「ダースベーダー」などは、その筆頭に挙げられるのではないかと思います^^;)
by 風来鶏 (2013-07-28 11:42)
JR浜松さま
コメ、ありがとうございます!小沢治三郎さんってもしかしてあの小沢司令長官でしょうか!?すごい事ですね。時代は悲惨でしたが、当時の操縦士さんたちにとっては、零戦や飛行機は青春の大事な青春の片割れ片割れだったのではと思います。整備士だった祖父もいつも自慢していました。
楽しく生きようさま
コメ、ありがとうございます。また寄らせていただきます。
海を渡るさま
こちらこそ、よろしくお願い致しますm(_ _)m
風来鶏さま
いつもコメ、ありがとうございます。ライバルがあってこそ、磨かれるものってありますよね。史実を知るとライバルの存在って大きいなと感じています。
by onemore (2013-07-28 22:23)