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二式大艇の母艦、秋津洲

 先日、海上自衛隊の最大級の大きさを誇る補給船「ましゅう」を目の当たりにして、大型建造物の圧倒的な存在感に押されてしまいました。

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 日本の航空機でも大型飛行機といえば「二式大艇(二式飛行艇)」で、全長28m、全幅38mと、現在の飛行艇US-2 の全長33m、全幅33mと、そう変わらない大きさを誇っています。

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 この大型機を前線で支援するための母艦がこの秋津洲(あきつしま)です。結構ファンが多いようで、大型機を船に乗せることができるのはなんか惹かれるものがありますね。

 800px-Japanese_seaplane_carrier_Akitushima.jpg

 Cap 519.jpg

二式飛行艇がはみ出しています(笑)

 補給物資は、航空燃料689トン、航空魚雷36本、800kg航空爆弾30個、500kg航空爆弾15個、250kg・50kg航空爆弾100個を搭載、補給が可能です。

 船体後部が飛行艇収容スペースに当てられ、艦尾に飛行艇を引き揚げる35tクレーンを装備していて日本海軍では珍しい艦形となっています。「ましゅう」もそうですが、この大型クレーンが特徴になっていますね。

 飛行艇母艦として行動していた頃は、単艦もしくは「秋風」などの駆逐艦1隻を護衛に伴っての行動が多かったそうで、独特の迷彩塗装も日本軍としては珍しいスタイルになっています。

 物資輸送、魚雷艇の輸送、工作艦任務などにも活躍しましたが、1944年9月、フィリピンのコロン湾で米空母艦載機の攻撃を受け沈没してしまいました。現在ではファンダイビングの沈船スポットになっており、海底に沈む船体を観察することができるそうです。

 模型情報ですが、1/350スケールでハセガワから。1/700スケールでピットロードから発売されていましたが現在はいずれも在庫切れの状態です。再販して欲しいキットですね。

 

Amazonでは出品者から購入はできますが定価の10倍の値段がついています。ヤフオクか、再販を待った方が良いですね。

 

 <関連記事> →US-2の系譜〜二式大艇と九七式大艇

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コメント 2

みずき

懐かしいなぁ、二式ですね。
東京から鹿屋に行っちゃって以来
久しぶりに見ました^^
by みずき (2013-09-03 23:21) 

onemore

みずきさま
ご訪問、コメありがとうございます。
実物を見たのですね!羨ましいです。遠くへ行ってしまって残念です。
by onemore (2013-09-04 00:45) 

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