ウイングキットコレクションvol.12の最後は、零戦21型です。こちらはA,B,Cの3タイプで計8種類の製作が可能となっています。
まずは「A」タイプから。
A.その1/「赤城」第1中隊第1小隊1番機
進藤三郎大尉機(AI-102)
中国大陸で衝撃的初デビューを飾った零戦ですが、この時の隊長がこの進藤三郎大尉です。その後はトップエースたちが搭乗する空母「赤城」に乗り、第二次攻撃の第三集団制空隊36機の零戦の指揮官として活躍します。
「赤城」の識別カラーは赤、そして一本線です。AI-102番機に上下に一本線ずつですので、 分隊長機ということが分かります。
A.その2/「加賀」第1中隊第13小隊1番機
山本旭 一飛曹機(AⅡ-168)
第一次攻撃隊の第三集団で、第二制空隊志賀大尉の指揮下の下、九七式艦攻、九九艦爆の支援の任務につきます。その後、敵飛行場を機銃掃射を行い、炎上6機の成果を挙げます。
1944年11月に千葉県にて戦死しました。
A.その3/「翔鶴」第1中隊第1小隊1番機
飯塚雅夫中尉(EⅡ-104)
機動部隊の母艦上空直営隊としての任務につきます。この部隊には、エースで有名な岩本徹三( 当時は一飛曹)がいました。
「B」タイプ
B.その1/「蒼龍」第3中隊第1小隊1番機 飯田房太大尉機(BI-151)
空母「蒼龍」艦載機ですので、識別カラーは青、そして一本線です。BI-151番機に上下に一本線ずつですので、 分隊長機ということが分かります。この分隊長帯のカラーは基本は、胴体の航戦識別帯と同じ色ですが、進藤三郎大尉機のように黄色のカラーを用いる場合もあります。飯田房太大尉は第二次攻撃隊制空隊で進藤三郎大尉機の指揮の下、第三制空隊指揮官として出撃しますが、被弾し敵基地に突っ込んで自爆します。
B.その2/「飛龍」第4中隊第16小隊1番機
岡島清熊大尉機(BⅡ-101)
空母「飛龍」艦載機ですので、識別カラーは青、そしてニ本線の胴体帯です。識別番号の上下に一本線ずつですので、 分隊長機ということが分ります。
B.その3/「瑞鶴」第1中隊第2小隊1番機
岩本徹三一飛曹機(EⅡ-102)
後の零戦トップエースとして有名な岩本徹三一飛曹ですが、この時は空母「瑞鶴」所属で真珠湾攻撃には参加しないで、空母部隊上空の直衛をしていました。
「C」タイプ
C.その1/第253海軍航空隊
岩本徹三飛曹長搭乗機 ラバウルトベラ基地(53-104)
撃墜王岩本徹三の有名な機体ですが、知られている53-102号機ではなく二代目の104号機の方です。岩本機は零戦52型の「53-102」機(諸説あり)→21型の「53-104」→もう一度新しい「53-102」機(22型などの諸説あり)と乗り換えています。
53-102号機に関してはこちらの「新・日本機考」さまのサイトに詳しい解説が出ています。→http://www5d.biglobe.ne.jp/~cocoro/sub103.htm
C.その2/第253海軍航空隊(53-160)
第253海軍航空隊は、1942年に開隊、ラバウルに進出し、東部ニューギニア・ソロモン戦線での航空戦に当たりました。
1943年11月から連合軍のラバウル空襲が激しくなり、各航空隊は消耗していきます。
1944年6月に米機動部隊のマリアナ諸島接近により稼働全機が出動、グアムへ着陸寸前に米艦載機の攻撃を受けて全機壊滅しました。7月10日解隊となります。
以上、ウイングキットコレクションVol.12の零戦のデカールによる考証をしてみましたが、実はこれ全部、すでに模型として出ていました。
国際貿易からのダイキャストモデルですね。造形も細かいですし1/144スケールで本格的なモールドは値段は高いですが欲しいところです。こちらから他のダイキャストモデルの零戦を見ることもできます。
X PLUS A6M2 Zero Model 21 IJNAS HIRYU Fighter Group BII-101 1941 Pearl Harbor 新品価格 |
アシタのデカールでラインアップを増やすこともできます。
1/144 空母 赤城/加賀 三菱 A62Mb 零式艦上戦闘機二一型 [アシタのデカール] 新品価格 |
1/144 空母 飛龍/蒼龍三菱 A62Mb 零式艦上戦闘機二一型 [アシタのデカール] 新品価格 |
●ホビコレの特典付きキットが欲しい方はこちらからです。坂井三郎機が特典でつきます。
→エフトイズ 食玩 1/144 ウイングキットコレクション Vol.12 ☆ホビコレ限定特典付き☆
この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。
コメント 0