遅ればせながらですが、「航空ファンセレクト」のF-100スーパーセイバーが出ましたのでレビューします。一年前の製品がなぜ今頃レビューなのかは、近くのスーパーで300円で売っているから(笑)。酒のつまみをひとつ我慢すれば買えちゃう金額なのでつい。
在庫処分でスーパーに流しているんでしょうか。価格の改定シールが貼ってありました。
さて、今回出たのはノースアメリカンF-100スーパーセイバーという日本ではあまり馴染みの無い機体です。日本ではF-86→F-104→F-4ファントムときましたので、その間に埋もれた感じですね。
一時は日本でも採用寸前までいっていたのですが、このF-100の位置づけが「戦闘爆撃機」だったため、当時の岸信介首相に「日本には爆撃機は要らない」と言われ、不採用の憂き目にあいました。
「スーパーセイバー」というと先のF-86セイバーのグレードアップ版?というイメージですが、成功したF-86セイバーの名を借りただけでした。外見も性能も全く異なります。
ベトナム戦争の主力機として活躍しましたが、制空戦闘機というより、最も多く生産されたのが、戦闘爆撃機タイプのD型です。このうち65機が核兵器が運用可能なタイプだそうで、なんとも物騒な話ではあります。核攻撃専用の複座のF型というのまで開発されていたというのですから当時の物々しさを感じさせる航空機ではあります。
戦後のジェット機世代ですが、音速突破ができなかったF−86セイバーやMig−15などは第一世代と呼ばれており、 音速突破ができる第二世代と呼ばれているのが、このF-100から始まる100番台の機体番号をもつ、いわば「センチュリーシリーズ」と呼ばれているものです。
日本ではおなじみF-104などがあります。 F-105サンダーチーフもわりと知られていると思いますが、F-100と同様、戦闘機というより戦闘爆撃機というイメージですね。
手前から、XF-104、F-100、F-102、XF-105、F-101
通称「センチュリー・シリーズ」とは以下の機体を指します。
ノースアメリカン F-100 スーパーセイバー 1954〜1988
マクドネル F-101 ヴードゥー 1957〜1984
コンベア F-102 デルタダガー 1958〜1979
ロッキード F-104 スターファイター 1958〜2004
リパブリック F-105 サンダーチーフ 1958〜1984
コンベア F-106 デルタダート 1959〜1988
ファンからすれば、懐かしい名前がずらりといったところでしょうか。ベトナム戦争で戦い抜いた実戦したことのある戦闘機たちです。
当時の冷戦時代の開発競争を反映してか、短い運用期間のように思います。
さて、モデルは「アメリカ空軍 第20戦術戦闘航空軍団 司令官機」仕様です。今の地味なロービジマーキングではなく、 ハイビジマーキングなのが嬉しいです。
派手や・・。
長いピトー管、給油プロープが目を引きますね。時代を感じます。
模型はエンジンのパネルにそって色を塗り分けているところが芸が細かいです。
型取りしていた風防がようやく硬化しました。いい感じです。
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