今はプリンターはインクジェットしかありませんが、昔はインクリボンを溶かして印刷面に圧着する”溶熱転写方式”が主流でした。
アルプスプリンターはこの溶熱転写方式にこだわり、徹底的に進化させた最終形態がこのMD-5500です。
熱転写式は顔料を熱で貼りつける方式なので紙以外の物でもOKというのが最大の強み。またインクジェットと違い水にも溶けません。カッティングシートにさえ印刷が可能です。
普通のプリンターはしばらく使わないとクリーニングしないと使えませんが、これはほっといてもすぐ使えるのも強みですね。
更には、ゴールドやシルバー印刷も可能です。特に白色印刷ができるのはインクジェットにはないスゴワザ。メタリックカラーも用意されています。
リボンはこんな感じ。懐かしく感じる方もいるのではないでしょうか。
リボンなので、リボンを見れば何を印字したのかまるわかりです(笑)。
クリヤーリボンというものもあり、光沢を出すことも可能です。
そんなMDプリンタの最新機種、といっても1999年の発売なのですが、3年前の2010年についに販売終了となりました。残念無念です。大事に使おうっと。
パソコンでの対応ですが、Intel Macは非対応。OS9まででという不便さ。WindowsもXPまでのようです。管理人のパソコンはMacですが、この印刷のためだけにBoot Campを立ち上げてXPで印刷をしています。
で、自作したデカールたちがこれ。デカールは「アシタのクリアなデカール」を使用しています。
このプリンターの特徴で、CMYKの単色の色には強いのですが、グリーンやバイオレットなどの中間色にはドットが出て厳しいところでしょうか。オレンジ等も上手く発色しません。
取説でもこのように、各色を混ぜた色見本を作ることをオススメしています。
このデカールの欠点は擦れに弱いこと。また余白をギリギリまでカットしないといけません。デカールを柔らかくして密着を良くするマークソフターは、このデカールには、かなりきつく柔らかくなりすぎる感があるので、ソフターを塗って押し付けたらすぐに拭き取りをしたほうが良いです。
さらにデカールを貼った後は、上からクリヤーコートをしないと傷がつきやすいです。
反面、この「アシタのデカール」のうれしい所は印刷に失敗しても、シンナーで拭き取ると綺麗にとれて再利用できること。やり直しが可能です。
せっかく引っ張りだしてきたので、次はずっと止まっていた九六式艦戦「蒼龍」飛行隊 分隊長機のデカールを作成しようかな。
塗装まではできたのですが、機番がまだです。
今回使用したMD-5500対応のデカールシートはこれ。
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このプリンター知ってますよ。知り合いのデザイナーが持ってました。消耗品はまだあるんですね~
by たくや (2013-12-13 11:45)
たくやさま
こんにちは〜。貴重価値の高いプリンターなんです。
当時で5万くらいしました。消耗品も在庫限りのようです。
寂しい限りです。
by onemore (2013-12-13 14:06)
すごい。
デカールを自分で作られるんですか。
by 楽しく生きよう (2013-12-13 21:02)
★楽しく生きようさま
こんにちは〜。
はい、好きが高じて・・・(笑)
by onemore (2013-12-14 11:31)
まだ、現役ですか。。MD-5500プリンター、、、
チョウ懐かしいです。。。
これ、使ってましたよ。。
でも壊れちゃって、買い直そうかと思ったんですが、
MDプリンターもALPSが止めちゃったので、
インクジェットになりました。
by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 (2013-12-14 18:02)
★なんだかなぁ〜!! 横 濱男 さま
こんばんは〜。MD-5500、音が凄いうるさいですよね(笑)
今やデカール専用プリンターです。
by onemore (2013-12-14 20:01)
白やメタリックが印刷できるのは貴重ですよね。
by oink! (2013-12-17 22:49)
★oink! さま
こんにちは〜。そうなんです。どこかで開発してくれないでしょうか。
by onemore (2013-12-18 07:41)