1月9日は、第二次大戦のイギリスの爆撃機、アブロ・ランカスターが初飛行をした日です。 イギリス上空で激しい戦いをしている通称、バトル・オブ・ブリテンの真っ最中の1941年のことでした。
この爆撃機は、イギリスのドイツ反撃への主力機となった四発の爆撃機です。昼間は米軍のB-17が中心となり、夜間は英軍のこのアブロ・ランカスターが中心となってドイツ本土を焼け野原にしていきます。
この前の機種がアブロ・マンチェスターと呼ばれる双発の爆撃機だったのですが、エンジンの不調や安定性の問題から200機あまりで運用を中止、主翼とエンジンを大幅に変えてこのランカスターとなって生まれ変わりました。
運用開始は1942年。終戦までに1156,000回の作戦に従事し、合計で約60万トンの爆弾を投下しました。これは米軍のB-17と同等数の爆弾量と言われています。
ドイツへの爆弾の投下量はすさまじく、その投下量は、なんと日本の10倍にもなりました。
作戦行動中に3,249機が失われ、100回以上の作戦に成功したランカスターは35機に過ぎなかったと言われています。
いかに過酷な任務であったかがわかりますね。
また、この爆撃機を有名にした作戦がありました。それは、1943年5月17日に実行された英空軍第617飛行中隊によるドイツ工業地帯のダムの破壊を目的とした作戦で通称、チャスタイズ作戦と呼ばれています。
この作戦にはダム破壊専用の「反跳爆弾(Bouncing bomb)」が使用され、19機が3箇所の目標に向かい、ダムの破壊作戦を行いました。
19機のうち4割にあたる、8機が撃墜され、搭乗員133名中53名が死亡する過酷な作戦でしたが、目標のダムの3つのうち2つの決壊に成功、下流の工業地帯に大損害を与えます。
作戦後、同中隊は勲章を授与。この部隊は「ダムバスターズ(ダム攻撃隊)」として知られるようになります。
このエピソードは「暁の出撃」というタイトルで小説や映画化もされていますね。
実際に使用された爆弾だそうです。
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