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F-16を兄貴とする台湾の戦闘機F-CK-1と日本のF-2

久しぶりの更新です。出張で更新が滞っていました。

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行きの高速道路のサービスエリアで見つけた
くまモンのアニバーサリーストラップ
自分の誕生日や今日という思い出の記念にいいですね。

 さて、出張に行っている間に、
台湾のF-CK-1 (IDF)がバージョンアップを済ませたという記事が出ていました。
 主な改良点は搭載電子機器や射撃管制システムによる対地攻撃能力の向上、降着装置の改良、増槽の取り付けによる航続距離の延長などで、F-16に匹敵する性能を持つようになったと言われています。

 写真を見ると、F-16にそっくりですね。
それもそのはず、このF-CK-1は、F-16をベースとした戦闘機で、いわば、同じくF-16をベースとした日本のF-2とは兄弟のようなものですね。
 仲のよい異母兄弟のようなものでしょうか。同じくお隣の韓国でもT-50がF-16をベースに開発されていますが、こちらは練習機です。

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F-16の弟分、F-CK-1(IDF) 


 このF-CK-1の誕生の経緯ですが、台湾が旧式化しているF−5戦闘機の代りに新鋭のF-16戦闘機を導入しようとしたところ、中国の横槍により購入することが出来なくなってしまいます。
 その代わりとしてアメリカは、F-16を開発したジェネラル・ダイナミクス社らに協力させて台湾で国産開発できるようにします。
 両者の案を合併したため、機体が小型化エンジンが双発になるなど大きな違いが見られる一方、全体的なデザインやフライトシステムなど、設計の随所に影響が見られます。
 その後2012年にF-16の輸出が許可されたため、製造数は減少しましたが、130機が製造されました。結果的には自分たちが主導となって兵器開発・生産能力を保持できたのは大きな意義があったと見られています。
 この戦闘機は「経国(チンクオ)」と名付けられ、今回のバージョンアップ版は「雄鷹」と呼称されるとのこと。

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 ちなみに大きさを並べるとこんな感じ

sh 47.jpg


こうしてみると、F-CK-1はエンジンが双発なのでエアインテークの形状の大きな違いが見られますね。F-2はそっくですが、上からみると翼面積なその形状も全然違うことがわかります。

f2andf16.png
 この他に イスラエルの「ラビ」という機体も開発されていましたが、こちらは実用化されずに中止となりました。
 
 F-16は、1978年からの運用開始で36年もの長い期間、様々なタイプが世界各地で現役として活躍しています。またこのようにF-16をベースに開発された機体も生まれていることから基礎設計が優れた機体だと思います。

【模型情報】
 F-CK-1の模型はプラモデルとダイキャストモデルが発売されています。
1/48スケールでは中国の金型メーカー正徳福 から出ていましたし、1/72スケールでは地元台湾のメーカーが発売されていたのですが、現在は絶版だそうで・・・。
 
●ダイキャストモデルではホビーマスターから1/72スケールで発売中です。
●ノンスケールでたまご飛行機のようなものも出ていますね(笑)
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