1/144スケールでは定番のSWEETの零戦シリーズですが、零戦52型の種類がノーマル・甲・乙・丙と4種類あり、忘備録の意味も込めて何がどう違うのか調べてみることにしました。
まずはスペックから。
零戦52型(A6M5)
52型は22型の発展型で、翼端の折りたたみ機構を廃して32型と同じ11mに短縮したものの、円形に整形しました。
またエンジン排気による空気の整流・推力増強を狙った推力式単排気管が外見上の特徴です。(左図)
三菱では1943年8月から生産が行われ、中島でも1943年12月から転換生産が行わています。52型は甲乙丙含めて零戦各型でも最多となる約6,000機が生産されました。
ちょっとゴツくなりましたね。
零戦52甲型(A6M5a)
52甲型はドラム給弾式の九九式2号3型20mm機銃をベルト給弾式の九九式2号4型20mm機銃に換装した型です。給弾方式としてベルト式を採用することによって翼内スペースを有効に活用できるようになり、携行弾数はそれまでの100発から125発
まで増加しました。
またこの甲型から主翼の外板を0.2mm厚くして強度を高めます。
三菱では1944年3月から生産が行われ、やや遅れて中島でも転換生産が行われています。
零戦52乙型(A6M5b)
52乙型は機首右舷の九七式7.7mm機銃を三式13.2mm機銃に換装した型で、前部風防を45mm厚の防弾ガラスとし、座席の後部に8mm防弾鋼板を装備可能としています。
この乙では爆戦型という両翼に増槽を備えたタイプも存在します。
零戦52丙型(A6M5c)
52丙
型は甲・乙の路線を踏襲し、更に武装と防弾装備を強化した型で、武装面では両主翼に三式13.2mm機銃を1挺ずつ追加して計3挺に増やしており(機首左
舷の九七式7.7mm機銃は撤去)、防弾装備面では座席後部に操縦員頭部保護用の55mm防弾ガラスを追加しています。
三菱、中島とも1944年10月から生産を開始しています。
重武装、重装備で人気があるのですが、エンジンが22型、32型のものと同じまま重量が約100kgも増えましたので当然性能は落ちました。
それぞれの外見上の違いはというと機銃の数になるのではないでしょうか。丙型は全部で5門という重武装ですぐに分かりますが、52型/52型甲/52型乙は、ぱっと見わかりづらいですよね。
SWEETではそんなこともあってか、両翼の下に落下タンクを装備した爆戦型のタイプを採用、発売しています。
と、ここまでが零戦ファンの方なら知っている情報。1/144SWEETのプラモデルではどこまで発売されているかというと、52型/52型甲/52型乙
/52型丙の4種すべておさえて発売されているから流石です。こだわりが半端じゃありません。SWEETの零戦の解説は次の記事で。
他のスケールでも零戦は好キットが多いですね。
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niceとご訪問ありがとございました ^^
by よいこ (2014-01-26 08:47)