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1月22日の「飛行船の日」と所沢飛行場


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 ちょっと過ぎてしまいましたが1月22日は日本の「飛行船の日」だったんですね。忘れていました。1916年(大正5)年のこの日に、日本初の国産飛行船、陸軍の「雄飛号」が所沢~大阪間で実験飛行したことにちなんでいます。

 1916年というと、第一次世界大戦の真っ最中で、日本も日英同盟に基づいてドイツ帝国へ宣戦を布告して連合国の一員として参戦しました。この時に捕虜にしたドイツ兵を丁寧に扱ったことでドイツとの信頼を築くことになります。特に板東俘虜収容所では地元住民との交流も許され、ドイツ料理のソーセージやバームクーヘン、ビールをはじめ、サッカーなど数多くのドイツ文化が日本人に伝えられました。ベートーベンの「交響曲第9番」はこのときドイツ人捕虜によって演奏され、はじめて日本に伝えられたとされています。日本人は武士道精神が根付いていたのか、異国人の「お・も・て・な・し」が好きですね(笑)。そしてちゃっかり色んな技術を教わってしまうところも凄いです。

 さて、この飛行船、「雄飛号」という名前ですが、元はパルセヴァル式飛行船を改修したもので、所沢飛行場にて実験飛行を行うことになります。所要時間は合計11時間34分。巡航速度は約60km/時でのんびりとしています。

 この所沢飛行場ですが、日本の飛行機の歴史では切っても切れない有名な場所で、飛行機ファンにとっては正に聖地ともいうべき場所です。
 現在は土地の7割は、所沢航空記念公園をはじめ公共施設用地として利用されていますが、一部は現在も、米第5空軍374空輸航空団所属、所沢通信基地や大和田通信所として稼動しています。

 所沢飛行場の歴史関しましてはこちらのサイトさまが大変参考になります。

→所沢飛行場物語( 所沢飛行場の100年)貴重な写真も沢山あります。

→雄飛号の写真と記事はこちら

 さて、地元ではこの飛行船、「雄飛号」の初飛行した記念に創製した和菓子が売られています。昭和5年には「帝國優良品大審査会壱等賞金牌」を受賞した逸品。古くからの所沢名物だそうで。

その写真はこちらから御覧ください。

→さいたま逸品ぐるめぐり「雄飛焼き」


なんとなく飛行船の形状といいますか、浅草にあるアサヒビールの金の巨大なアレみたいですが。
行くことがあれば是非、よって買っていきたいなぁと思います。


大きな地図で見る
懐かしい佇まいがいいですね。

所沢航空記念公園は一度、ちゃんと取材してブログにアップしたいと思います。

<関連記事「今日は何の日、話のネタブログ」サイト>

→【9月20日】空の日と山田猪三郎

→【5月6日】ヒンデンブルク号爆発事故と飛行船

こちらの書籍が大変参考になります。

日本飛行船物語―航空界の特異な航跡を辿る (光人社NF文庫)

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  • 作者: 秋本 実
  • 出版社/メーカー: 光人社
  • 発売日: 2007/03
  • メディア: 文庫

 

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