さて、今回はアニグランド製の「#AA-4019 川崎Ki-91」を調べてみます。
◆AA-4019 川崎キ91
それにしても同目的の航空機をなぜ、海軍と陸軍は競うかのように開発するのでしょうか?国でひとつにまとめて開発したほうが効率が良いように思うのですが???
このキ91もアメリカ本土空襲を目的としていますので高々度での飛行のために気密室キャビンが必要でした。エンジンは三菱「ハ214ル」 空冷星型複列 18 気筒(2,500 hp × 4 基)を予定していたとのことですが、「富嶽」がハ54×6基という化け物じみた設計に比べ、ややおとなしめではあります。
さて、このキットについているボーナスキットは3機です。
左から 「川崎キ108」、「萱場 かつおどりラムジェット」「中島 キ201 火龍」です。
◆川崎 キ108
高々度戦闘機として開発されましたが試作中で終戦になりました。実用上昇限度は13,500 mといいますから日本機にしてはかなりのハイスペックな飛行機でした。
キ45改「屠龍」をベースに、性能向上型のキ96なるものを開発したのですが、このキ96を更にベースにして開発されたものがキ102となり、さらにこの機体をベースにして高高度性能型として開発されたのがキ108です。
ややこしいのでまとめてみました。(クリックで拡大)
◆萱場 かつおどりラムジェット
1/72スケール MENG MODEL「かつおどり」
名前も形も非常に珍しい飛行機ですね。全翼滑空機でドイツ機にありそう。萱場製作所という所で開発されたそうです。
なんと1/72スケールで模型化されています。メーカーはMENG MODELというメーカー前記事のキ98も模型化しているメーカーさんです。
この模型のそのほかの写真はこちらでご覧いただけます。
→1/72スケール 旧日本陸軍萱場「かつおどり」ラムジェット戦闘機
◆中島 キ201 火龍 特殊防空戦闘機/戦闘襲撃機
おもいきり、メッサーシュミットMe262じゃないの?という形状ですが、それもそのはず、Me262の技術資料を元に設計されています。これも海軍の「橘花」という攻撃機とと開発コンセプトが被っていますが、「橘花」が計画段階から機関砲を一切装備せず、武装は爆弾のみで、建前上は特殊攻撃機と言えど、事実上特攻を主眼に置いた特別攻撃機という存在であったのに対し、陸軍の火龍はあくまで搭載した4門の機関砲によりB-29爆撃機迎撃を任務とする防空戦闘機、連合軍の艦艇や地上部隊の襲撃を任務とする襲撃機を兼ねた、戦闘襲撃機という位置付けがなされていました。
ですので大日本帝国が計画した純粋なジェット戦闘機としては本機が最初で最後になりました。
細かいことを言えば、大きさが「火龍」の方がMe262より一回り大型で、 「橘花」の方が小型です。
終戦間際に図面の完成にこぎつけた段階でしたので一機も完成しておりません。
「橘花」の方は初飛行まで行っていました。
海軍「橘花」。胴体が寸胴ですね。微妙に全体的に形状が違います。
なかなか魅力的な機体をチョイスしております。
→ ANiGRAND(Catalogitem)
購入はヨドバシカメラでも入手可能です。送料無料で11,300円残り1個。(2014/03/03現在)
→ANiGRAND アニグランド 1/144 4019 キ-91 遠距離爆撃機
<補足>アニグランドの日本機を調べてみました。
→レジンキットメーカー・アニグランド製の日本機を調べてみた。その1
→アニグランド「富嶽・梅花・キ98・神龍」/キットレビューその2
→アニグランド「深山 ・キ78 ・景雲・瑞雲」/キットレビューその4
→アニグランド「連山 ・夕号・剣・キ119・秋水改」/キットレビューその5
→アニグランド「蒼空・キ94-I・震電・桜花・キ88」/キットレビューその6
→アニグランド「本土防衛試作機セット Vol.1 海軍機編」/キットレビューその7
→アニグランド「本土防衛試作機セット Vol.2 陸軍機編」/キットレビューその8
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