でかいです。ひたすらデカイです。
さて、今回はHuge-Bird Collection(巨大な飛行機コレクション)の最後、 アニグランド製の「#AA-4067 川西H11K-1 蒼空 」のレビューです。
主体の「蒼空」はあまり知られていないと思いますが、付属のキットが超有名。
◆AA-4067 川西H11K-1 蒼空
蒼空(そうくう)は、輸送用の全木製の大型飛行艇として1944年から開発開始されました。要求は、すでに実用化されている三菱火星エンジン(1,850馬力)を4基搭載して全木製であること。大量の兵員や物資を直接接岸上陸させることができること、艇内は上下2段としてできるだけ多くの物資を搭載できることでした。そのため、大型な機体になり、日本海軍で計画された航空機の中では
富嶽に次ぐ巨体となりました。
全長約37m、全幅48mといいますから、二式大艇より、10mづつ大きいサイズになります。
機体の製作にあたり、1/2の模型をつくったそうですが、この模型自体も大きいです。実機は完成しなかったので、上の写真は模型ですね。
特徴は機首が左右に観音開き式となること。これはMe321ギガントにも通じるものがあります。
さて、このアニグランドの「連山」のボーナスキットは以下の4機。
左から キ94-I 震電 桜花 キ88です。
◆立川 キ94-I
立川飛行機が製作した、試作高高度防空戦闘機です。形状の全く異なるキ94Iとキ94IIがあります。94マイナーな航空機会社でしたがユニークな視点と斬新的なアイデアで対抗します。
94-Ⅰ型は、串型双発、双胴の特異な形でしたが、色々問題が生じて、無難な94-Ⅱ型も設計します。
キ94-Ⅱはちなみにこんな感じ
そして、 キ94-Ⅰはこんな感じ。同じキ94ですが、フォルムが全然違いますね。
◆九州 MXY-6「震電」
超有名な戦闘機「震電」です。これが1/144スケールで手に入るとは。食玩では、「架空戦記」のSPと同じ金型である「ウイングキットコレクションVol.1」で発売されていましたが、ヤフオクでも高値で売買される価値ある品です。
→【画像】震電(ウイングキットコレクション)のレビュー
ウイングキットコレクションの「震電」
◆横須賀 MXY-7-K-2「桜花」
これも有名な機体ですね。
→ <参考記事>V1(Fi 103)飛行爆弾と桜花
◆川崎 キ88
川崎が独自に研究開発していたエンジンが胴体中央にある迎撃戦闘機です。ベルP-39と似ていますね。
色々と新機軸が盛り込まれた機体なだけに実用化するまでには時間がかかると予想され、昭和18年末に行われたの陸軍の機種統合整理の対象となり開発中止となりました。
この時点で、主翼と胴体は完成しており最終組み立ての段階でした。残念。
●<補足>アニグランドの日本機を調べてみました。
→レジンキットメーカー・アニグランド製の日本機を調べてみた。その1→アニグランド「富嶽・梅花・キ98・神龍」/キットレビューその2→アニグランド「キ91・キ108・かつおどり・火龍」/キットレビューその3→アニグランド「深山 ・キ78 ・景雲・瑞雲」/キットレビューその4→アニグランド「連山 ・夕号・剣・キ119・秋水改」/キットレビューその5→アニグランド「本土防衛試作機セット Vol.1 海軍機編」/キットレビューその7→アニグランド「本土防衛試作機セット Vol.2 陸軍機編」/キットレビューその8
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2014-03-07 20:06
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コメント(2)
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キ94-I 斬新なデザインですね。推力を増すために2つエンジンつけてしまえという発想なんでしょうね。キ88は近代的なデザインでいいですね。
by ys_oota (2014-03-08 01:14)
★ys_ootaさま
こんにちは、Ki88はP-39と飛燕を合体させたようなかたちです。
末期の日本機は、量産を簡素化するために、今までの部品を流用したデザインが多いので、制作意欲を刺激します(笑)
by onemore (2014-03-08 12:31)