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古神社、古寺、廃墟考


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 このブログのタイトルのように、管理人は飛行機マニアなのですが、実は現役の航空機よりも、第二次世界大戦や複葉機など、退役した航空機が好きなのです。
 特に1機も現存していない航空機などには歴史のロマンを感じてしまいます。

 そして、その機体に携わった多くの人々のことに思いを馳せる時、なんとも言えない思いに駆られるのです。

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 それと関係しているのか分かりませんが、古い建築物、遺跡なども興味を惹かれます。
 ですので、栃木県の日光にある「東武ワールドスクウェア」などは、私にとっては、もう最高のテーマパークでして、「東京デ◯◯◯ー・ランド」よりも興奮してしまうのです。

 また、廃墟巡りも好きになりました。

 「好きになりました」というのは、あることがきっかけでして、
それまでは、廃墟は「恐い」とか「不気味」というイメージしかなかったのですが、以前、奥州平泉の中尊寺に行った時、松尾芭蕉の有名な句、”夏草や兵どもが夢の跡”のことを考えながら古寺や神社を眺めていたら、妄想がどんどん膨らんでいき、なんか好きになってしまったのです。
 芭蕉は廃墟マニアではなかったと思いますが(笑)。

 おそらく、その場所の「今」しか見ていない場合、単なる壊れかけた建築物、不気味しか感じないかもしれませんが、過去を「視る」ことに想像を巡らせると、そこに人々の営みがあり、様々なドラマが視えてくるのです。それは想像の域を脱していませんのであくまでも想像なのですが、小説の構想にも似て、楽しいものです。

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 また、神社の鳥居や 奉納者の名前が書かれていることがあります。
 元治◯◯年とか、明治◯◯年とか書かれた奉納者の方はもう故人なのでしょうが、奉納した時のこの方の気持ちはいかなるものだったのだろうか、村の代表として誇らしげだったのだろうか、「家計が大変なのにお父さんは無理をして」など家族の反対とかあったのだろうかなどと考えるのも面白いものです。

 左の写真は、足尾銅山で見かけた無縁仏の供養塔で、こうして墓石を集めて一箇所にまとめて供養をするそうです。

 足尾銅山は出稼ぎで地方から来て、そのまま亡くなられた方も多かったことでしょう、無縁仏になられた方もかなりいたように思います。
 こういう墓石を見ると、鉱山の苦労や、悲喜こもごもを感じざる負えません。

 時間の経過と共に朽ち果てていく建築物ですが、一生懸命作っても、この世は諸行無常の世界で、いつかは朽ち果てていく、そこの儚さがなんとも言えないものがありますね。

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 最近は、廃墟マニアと聖地と言われている「足尾銅山」で見かけたこの建物にちょっと興奮してしまいました。 赤レンガですよ、赤レンガ、ブロガーのちょいのりさんが喜びそうな建物です。

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  いい感じに寂れています。

 GWは、神社やお寺巡りに回ろうかな・・・。

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コメント 6

ちょいのり

うわどこだろ通洞坑かな忘れちゃったけどw
足尾~日光もやはり多いですよね^^

ボクも同じく『ただ廃墟に行って見る』よりも、
そこがいかにして廃墟となってしまったのかというバックボーンが好きだったりします^^

今はサブタイトルを付けていませんが、一応廃墟シリーズの副題は
『いっつあ現代考古学』です^^
調べて考えて。これが楽しいです☆

by ちょいのり (2014-04-11 02:23) 

onemore

★ちょいのり さま
そうです!通洞変電所の所です。流石!
廃墟は、夏の緑の茂る時期に行くと草木で覆われていることが多いので、
冬や春先の時期がベストだと気が付きました。
「いっつあ現代考古学」、いいですね(・∀・)

by onemore (2014-04-11 11:09) 

johncomeback

「東武ワールドスクウェア」は僕も好きで2度行きました。
僕が生まれた鉱山の集落は閉山と共に廃集落となり、
今ではそこへの道路さえ判別できない程になっています。
もう訪ねる事が不可能な場所となってしまいました。
by johncomeback (2014-04-11 14:54) 

onemore

★ johncomeback さま
いつも楽しいブログありがとうございます。
訪ねることができなくなった場所、
新しくなってしまって様変わりしてしまった
昔懐かしい場所など、
ありますよね。
諸行無常ですが、なるべく記憶に留めておきたいと思います。
by onemore (2014-04-11 15:20) 

駅員3

なんとこの煉瓦の廃屋は、綺麗なフランス積みではないですか!!
恐らく明治10年代以前に建てられたものですね!
この建物は知りませんでした。

早速機会を作って見に行かなければ!
もちろん夕実君を誘って!

よろしければ、次回の煉瓦研究会(企画中ですが)ご案内しますよ!!
・・・by 教授3
by 駅員3 (2014-04-11 20:47) 

onemore

駅員3さま
おぉ!フランス積みというのですか。さすが素晴らしい鑑識眼!
場所は足尾銅山観光を少し下った、通洞変電所なのです。

いつも足尾銅山のところでUターンしていたので、私もついこの間気づきました。
新緑の季節は緑が茂って素通りしてしまったこともあります。
”煉瓦研究会”(・∀・)イイ!!ですね!
最近、目覚めたばかりですが、その際には是非、誘ってください。
by onemore (2014-04-11 22:55) 

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