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食玩の釈迦如来像に金箔を貼る。

sh 349.jpg 食玩の 「向吉悠睦の世界」シリーズ1釈迦如来像の金箔貼りの続きです。
 
 
下地処理が終わりましたので、いよいよ金箔を貼っていきます。

 金箔自体は、金属ですので、それを貼るには接着剤にあたるものが必要です。
 その接着剤が下地に吸い込まなければ、貼る素材は、木以外でも紙でもプラスチックでも金属でもOKなのです。

 この金箔を貼る接着剤として、古来からは漆液を使用していましたが、現在では人口漆液として”ハクピタ”、”Zブラック”なるものが開発・販売されております。
 それ以外にもエポキシ系樹やフッ素樹脂を接着剤として使用する場合もありますが、こちらは業者や上級者向けだそうですので、今回は、市販されている”ハクピタ” を使います。

  刷毛で塗って15分ほど乾かします。この時の下地処理によって、つや消しにしたり、光沢の調整を行うことも可能ですが今回は省略。

 乾かす間に金箔の準備を。準備するのは、これ、竹ばさみ、箔払い、箔移しです。

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 まずは、箔移し作業から。金箔は、そのままではヒラヒラするので、紙に貼り付けます。
この作業を”箔移し”と呼んでいるのですが、それに使用するのがこれ、ポマードです。

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これを、薄く薄く紙にまんべんなく塗って、箔に乗せ持ち上げていきます。
shaka15.jpg
移します。 適用な大きさにカット。
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ふわりと乗せて、箔払いでポンポンと叩きながら箔を隙間に入れていきます。shaka12.jpg

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これは、なるべく柔らかいものを使用します。
色々検討した結果、女性化粧品のメイクブラシがベストでした。
金箔が非常に薄いので、はたくとその剥がれた金箔自体が擦れて傷がつくので注意です。

shaka10.jpg

 パーツは、お仏像本体、光背、台座と分けて貼っていきます。

shaka08.jpg


 出来ました!うーん、それっぽいです。小さいですが造形が細かいです。

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金箔は指でこするだけで剥がれてしまうデリケートなものですので、この上にコーティングをするのですが、
それをすると輝きが変わってしまうので、嫌がる人も多いのです。
 自然に剥がれていくのも、侘ですので、今回はそのままで行きます。

 後ろも金箔の輝き。

shaka01.jpg


 阿吽像と並べてみました。

shaka02.jpg

 

 拝みたくなります(笑)。
元は白檀のような白木のご本尊仕様でしたので、イメージが大分変わりました。

sh 350.jpg

 

 実は、金箔以外に銀箔も入手しましたので、模型のジュラルミンの表現に使えないか思案中です。

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コメント 4

johncomeback

お見事(o^-')b グッ!
不器用な僕には不可能な作業です。
by johncomeback (2014-04-10 20:38) 

onemore

johncomeback さま
ありがとうございます。
実家の仏壇にそっと置いておこうか思案中です(笑)。
by onemore (2014-04-10 20:43) 

hideta-o

‥こういうご趣味もおありとは。
ちなみに私は奈良興福寺の阿修羅王像が好きです。
by hideta-o (2014-04-11 22:08) 

onemore

hideta-o さま
こんばんは〜。
実は仏像マニアでもあります(笑)。
奈良興福寺の阿修羅王像、いいですね〜。イケメンです。
食玩の仏像フィギュア もコレクションしていますので、
近々アップする予定なのです。
あぁ、ブログのタイトルと段々離れていく・・・・。
by onemore (2014-04-11 22:59) 

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