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現代ステルス機の先駆者F-117

800px-F-117_Nighthawk_Front.jpg

 
最近話題のステルス機ですが、現在の対レーダー探知ステルスの先駆者ともいえるのが、このF-117ナイトホークです。
(デザイン的には、大戦中のドイツのホルテンHo229あたりらしいのですが。)

  うーん、奇抜なデザインです。なんかに似てる・・・。 あっ!エイか?。

LOCKHEED_F-117A_NIGHT_HAWK.png 
sh 402.jpg
 世界初の実用的なステルス機として1981年に初飛行を行い、1982年に舞台配備を行いましたが、その存在は長いこと、秘密にされてきました。
 公にアメリカ国防省総省が存在を認めたのはその6年後の1988年ですが、1985年頃には公然の秘密になっており、イタリアのイタレリという模型メーカーがすでにプラモデルを発売していたというから笑えます。


 あ、でも開発したロッキード社の機密保持に問題があるとしたアメリカ議会の公聴会に関係者が呼び出されそうになったといいますから、ちょっと笑えないかもしれません。

それがこれイタレリ 1/48「F-19ステルス・ファイター」

sh 399.jpg

 
 あれ?一見似てるけど全然違う(笑)。この時はF-117という名前はまだ分からなく、欠番で非公表だったF-19ではないかという憶測が流れます。そしてデザインも今までにない滑らかな曲線だという推測も。
 推測だけで製品化しちゃうというのもスゴイです。でも、マスコミなどが持てはやしてクリスマス商戦の目玉商品となったことから、このプラモデルは一躍ベストセラー商品となったそうです。

 さて、「ステルス戦闘機=曲線で包まれている」という憶測は見事に外れ、実際のF-117は、ビックリするぐらいのカクカクの直線による平面の組み合わせのデザインですが、これは、当時のコンピュータの設計能力の限界からきていたそうで、現在は解析能力もあがり、空力的にもステルス的にもよい構成デザインになっているそうです。

 

sh 401.jpg
こんな感じ?

 

 なんか、今のF-22などに比べ、こっちのいかにもポリゴンってかたちのF-117の方がステルス機っぽいですが、 当時のコンピュータの解析不足がこのデザインを決めたとのことですから、今後このようなデザインの航空機は出てこないのでしょうね。ちょっと残念。


 さて、この無理ぽっいデザインの航空機を無理やり飛ばそうとするために、操縦は極めて困難になり、飛行制御コンピュータを使用したフライバイワイヤの補助が必須だったとのこと。ですので"F"=戦闘機とは名ばかりで、空戦能力は皆無に等しいそうで・・・・。

 さらにはこのFナンバーなのですが、 実際の任務はA=攻撃機ナンバーになるはずなのですが、この様な最新鋭機を操縦するようなパイロットは、軍用機の花形たる戦闘機に乗りたがる傾向があり、不人気だったため、F=戦闘機ナンバーを付けたと言う談話もあるそうです。

 このF-117ですが、アップグレードを繰り返し何十年と長く使われる傾向にある現代の軍用機にしては64機で生産終了、2008年の退役(運用25年)という比較的短命に終わりました。 

 当時は最新鋭なデザインだなと思っても、時代がたつと古臭いデザインに見えるから不思議なものですね。

 話題の航空機だけあって各種スケールで発売されています。

ドラゴンウイングス ウォーバーズ 1/144 アメリカ空軍 F-117 “ナイトホーク” 第37戦術戦闘航空団

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タミヤ 1/72 WB-03 F-117A ステルス プラモデル (Y7530)

 

 

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アカデミー AM2118 1/48 F-117A ステルスファイター プラモデル

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