その最後の1機が失われて、東部戦場からその名が消えたのが1944年の夏でした。
しかし、それに入れ替わるかのように同月に2機の偵察機が西部戦線の戦場に現れます。その機体は後にドイツ空軍最後の実用爆撃機として活躍する予定でした。アラドAr234です。
第二次世界大戦中の唯一のジェット爆撃機 アラドAr.234
それにしても、同じヨーロッパの戦場で、複葉機とジェット機が存在していたのですから航空機の進歩は目覚ましいものがあります。その速度も300km/h足らずと700km/h。スゴイ差ですよね。
爆撃機の場合は、制空権が取れないと苦戦します。制空権はその空域を制することですが、圧倒的物量で護衛戦闘機をつけて攻撃を寄せ付けない方法が中心となります。
しかし、それ以外にも、敵戦闘機が到達できない超高度を飛行する(日本に対するB-29など)。そして、ドイツが行おうとした、高速が売りの戦闘機よりももっと高速に飛行をして、敵の制空権の効力を失わせる方法です。
ドイツは、物量では連合国軍に圧倒的に差をつけられている以上、技術的革新を図り、性能で凌駕していくしかドイツ空軍が生き延びる道はありませんでした。
タカラ「世界の傑作機」シリーズの一番人気の機体
このシリーズ、世界の傑作機と銘打ちながら出てきた機体は1から3まで全部ドイツ機であったというよく分からないラインナップ(笑)。
しかも毎回Bf109シリーズが入っており、実際の生産機数に比例されているのかというほどのBf109祭りになりました。しかも一番バリエーションが多いはずであるG型がないという迷走ぶりです。
Bf109T、E、F、K、Fw190A、F、Dの大量ラインナップにV-2ロケット。他からもよく出ているMe262に加え、人気があるといえば、Do335、Ta154、Ar234ぐらいだったような気がします。
その中でも一番出来がよくてバリエーションが多そうなものがこのアラドAr234でした。
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ドイツのミリタリーは何もかもカッコイイですね。
by johncomeback (2014-09-19 05:41)
この機体いつも名前が出てこないんですよ。
でも好きなスタイルです。
by 楽しく生きよう (2014-09-19 17:00)
☆ johncomeback さま
はい、私もそう思います。
ドイツの設計スタイルって好きなのです。
☆楽しく生きよう さま
アラドってメッサーやフォッケに比べるとマイナーかもしれませんね。胴体が細くて意外と小さいのに驚きました。
by ワンモア (2014-09-19 17:19)