この冬に発売予定のハセガワ1/48スケール「撃墜王 蒼空の7人」に登場するエースについて機体と共に記事をアップしようと思います。
今回は5回目、40機撃墜のアメリカのトップエース、リチャード・ボングです。
◆アメリカのトップエース、リチャード・ボング
リチャード・アイラ・ボング(Richard "Dick" Ira Bong, 1920年9月24日-1945年8月6日) はアメリカ陸軍のパイロットです。最終階級は陸軍少佐でした。
ウィスコンシン州ポプラで生まれ、高校卒業後は教師になるために州立高等師範学校に通っていましたが、19歳の時に第二次世界大戦が勃発。
その後戦闘機パイロットになるために1941年5月に陸軍航空隊(陸軍航空軍)へ入隊。1942年10月から南西太平洋戦線に配属され、格闘戦には不向きなP-38で日本軍機を相手に戦います。
1944年4月にはアメリカ軍全軍を通じてのトップ・エースとなります。
同年12月に名誉勲章を受章した後は本国勤務に回され、婚約者と結婚して広報活動と新型ジェット戦闘機P-80 シューティングスターのテスト・パイロットを務めていましたが、1945年8月6日、P-80の離陸直後の墜落事故で殉職しました。
8月6日といえば、広島に原爆が投下された日です。この日の新聞にはこの2つの記事が一面で掲載されました。
ちなみに第2位は撃墜数38機のトーマス・マクガイア陸軍少佐です。この人の愛機もP-38Lです。
◆乗機P-38Jライトニング”マージ号”
愛機であるP-38の機首には、婚約者のマージョリー・バッテンダールさんの写真を大きく引き伸ばして貼った、通称“マージ号”が有名です。
大好きなのは分かるけど、なんかなぁ〜^^; 日本機では考えられません(笑)。
まさか彼女も数十年後までプラモデルで自分の顔が使われるとは思いもしなかったでしょう。
ちなみにマージョリーさんの写真はこちら。
この機体は再現されて展示されていますが、再現機はカラーになっていますね。スコアマークの旭日旗のかたちが、日本人から見るとなんか違いますが、アメリカ人には分からないだろうなぁ。
これだけ、奥さんを愛していたボングでしたが、結婚期間はわずか、1年足らず。最新鋭のジェット戦闘機P-80の事故で殉職してしまいます。
アメリカでは、トップエース2位のマクガイアも戦死しています。生かそうと思って後方に下げることによって、かえって戦闘の勘が鈍るのでしょうか。かたや常に戦場で戦い続けたことで生き残ってしまうドイツや日本のエースたち。戦場から離脱することで、戦の女神にそむかれてしまうのでしょうか。運命の皮肉を感じます。
◆ハセガワ1/48スケール「撃墜王 蒼空の7人」
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