映画「トラ・トラ・トラ」より さて、下地処理がある程度終わりましたので、この零戦バージョンのテキサンの資料を集めることにします。映画で使用されたこのテキサンたちなのですが、うち10機は、なんと日本の自衛機だったことが分かりました。 インターネット航空雑誌「ヒコーキ雲」さまのサイトです。→自衛隊のノースアメリカンT-6/SNJテキサンの歴史 このコーナーには、自衛隊のテキサンの写真が沢山でウハウハ状態なのですが、映画Tora! Tora! Tora!で九七艦攻と零戦に変身したテキサンという記事に詳しい内容が紹介されています。 この記事によると、米軍に返却された空自、海自の機体15機のうち10機が零戦、5機が九七式艦攻へと改修されていることが判明しています。特に九七式艦攻は改修箇所がかなりあり、大がかりな改修だったことが分かります。 一旦、日本側からアメリカに返還された後、映画会社の20世紀フォックスが買い取って、伊藤忠航空整備が改造を受注、作業を調布飛行場の航空開発社が行ったそうです。 図らずしも、食玩の自衛隊テキサンを零戦バージョンに改造するのは正当な流れだったのですね(笑)。 なんと日本でも改修していたとは驚きでした。この機体15機に加えてアメリカのT-6テキサンも改修し、大がかりなセットで撮影されたそうです。CGの技術がまだない時代でしたので、こういう技で行ったのでしょう。
でも、何でもCGの今の時代ですので逆にうれしいですね。
さて、さて修正箇所ですが、何十機もある零戦バージョンテキサンですが、それぞれ微妙に改修箇所が違うようです。せっかくなので、限りなく零戦に近づけたと思わるバージョンで行きましょう。
カウリング下の空気取り入れ口の位置、風防の形状、翼端がそれぞれ微妙に異なるのが分かります。手前のAI−111号機と左奥の機体が零戦に一番似ている気がします。
AI−111号機と同じ機体かな?
カラーは赤帯一本なので空母「赤城」搭載機にしたかったのが分かりますね。
小隊長の1本線は機体番号の上に。分隊長帯はその上下に1本ずつ。飛行隊長の場合は上に2本、下に1本が標準です。
詳しくは当ブログ記事”真珠湾攻撃隊のマーキングについて調べてみた”もどうぞ。
写真のテキサンAI−101号機は、進藤大尉率いる赤城第1中隊第1小隊の「木村一飛曹」機なのですが、黄色い帯が2本なので、進藤大尉(AI-102号機)なのかもしれません。
AI−111号機は同じく「赤城」第1中隊第3小隊3番機「佐野一飛兵」機です。まあ、あまり考証するものでもないので、マーキングはこの辺で。
改造箇所
カウリング下の空気取り入れ口の変更。風防と主翼のフィレット、尾翼の形状変更翼端を延長して丸みをつけることと前縁を直線に実機の翼端を延長して丸くしているのが分かります。
それよりも気になるのが、補助翼に書かれた文字
場所も違うのですが、「フ ム ナ」の文字が・・・・。
読めません(笑)
これも再現しないといけないのか・・・日本人としてどうなのだろう。
そういえばこれも。
「鷲海」・・・惜しい
外国人から見た漢字のイメージってこんな漢字なのかな。
でもこれは無いですよね。
「弁護人」(笑)
何を見て製作したのでしょうか。
さて、準備も一段落しましたので、いよいよ製作にとりかかります。
こんな記事もどうぞ
2014-12-06 13:39
来たよ(40)
コメント(4)
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どうせなら
被告 原告 陪審員 とかも書いて欲しいものです・・・ (?)
by タイド☆マン (2014-12-06 19:29)
ガーディアンと言いたかったのでしょうか。。。^^;
by ys_oota (2014-12-07 02:18)
映画「トラ・トラ・トラ」は僕も観ましたが、
観る人によって着眼点が違うんですねぇ。
by johncomeback (2014-12-07 09:15)
★タイド☆マン
それで空戦始めたら面白そうですね(笑)
★ys_oota
誰かの又聞きでそうなってしまったのでしょうか(笑)
★johncomeback
飛行機マニアの眼からするとこういう所が気になってしまいます^^
by ワンモア (2014-12-07 21:35)