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戦争の狭間で活躍した複葉機、ブリストルブルドック

 

ブルドッグ_3.jpg


 SUBARU名機カレンダー
も4枚目に入りました。2015年も早いものです。5〜6月は、ブリストル ブルドッグ
(Bristol Bulldog)です。

 第一次世界大戦と第二次世界大戦のつかの間の平和の時代の間に就役したイギリス製航空機の内で、最も有名な機体の一つとされています。イギリス以外でも、オーストラリア、フィンランド、スウェーデン等に輸出されていました。第二次世界大戦後もイギリスでは曲芸飛行に使われていたそうですから優秀な機体であったのでしょう。

 ブルドッグは1926年にイギリス空軍から出された単座戦闘機の仕様に従って開発された機体で、初飛行は1927年5月。全般的に優れた機体でしたが、整備が容易である点が特に評価されています。1928年から量産が開始されました。

 1930年代の初期のイギリス空軍においては、本機は主力戦闘機として多くの部隊に配属され、計440機が生産されましたが、1937年にハリケーンと交替しイギリス空軍からは退役することになります。

 日本でも中島飛行機が本機を2機購入し、新型艦上戦闘機開発(のちの九〇式艦上戦闘機)のための参考資料として利用されています。
ブルドッグ_00.jpg
(クリックで拡大)

 1903年に登場した飛行機は、第一次世界大戦でその性能を大きく向上させます。戦争が終結した頃には、信頼性も向上し、輸送機も登場し、民間にも馴染みの深い存在となっていきます。第一次世界大戦と第二次世界の狭間の時代(1919年〜1939)の20年間はつかの間の平和の時代ではありましたが、次なる戦争の準備期間の時代とも言えそうです。

画像は相変わらずの精密さ。模型資料としても充分な見応えになっています。

ブルドッグ_01.jpg
 
スペック
  • 全長:7.54 m
  • 全幅:10.36 m
  • 全高:2.66 m
  • 翼面積:27.6 m²
  • 全備重量:1,475 kg
  • エンジン: ブリストル ジュピターV2F 498hp × 1
  • 最大速度:300 km/h
  • 実用上限高度:6,500 m
  • 武装
    • 7.7mm機関銃 × 2
    • 9kg爆弾 × 4
  • 乗員 1名
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コメント 3

ロートレー

参考資料として2機購入されたブリストル ブルドッグのうちの一機はきっと徹底的に分解されて、日本製軍用機の設計に生かされたのでしょうね
by ロートレー (2015-05-05 12:02) 

タイド☆マン

複葉機で想い出すのが
朝ドラ 「雲のじゅうたん」 のモデルになった
女性飛行士 のぞきやえさんです 同郷です

フラワーパークまでは 渋滞もあり
3時間掛かり 10時に着きました 思ったより空いてました


by タイド☆マン (2015-05-05 18:40) 

ワンモア

★ ロートレー さま
 ブルドッグは初の純日本製の九〇式艦上戦闘機に大いに参考になったそうです。
 私も1/144改造の時は必ず2機購入して1機はそのまま手をつけないで比較しながら作ります(笑)。

★ タイド☆マンさま
 おぉ、雲のじゅうたんですか。あれはステアマン? 
 あしかがフラワーパークは夜のライトアップもステキですよ。
by ワンモア (2015-05-06 01:37) 

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