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松本零士の戦場まんがシリーズに登場する機体のデカールを製作する

デカール.jpg

 先日の一人祭りでドイツ機を松本零士氏のコミック「戦場まんがシリーズ・ザ・コクピット」に登場する機体をつくりましたが、一応デカールがすべてできました。
 
 内容は
・「ベルリンの黒騎士」Fw190D-9 
・「ベルリンの黒騎士」Me262A 

     
共にヘルベルト・フォン・リヒター大尉機
・「成層圏気流」Ta152H-1
     
エアハルト・フォン・ラインダース大尉
・「わが青春のアルカディア」Bf109G-6(前期)
 
・「わが青春のアルカディア」Bf109G-6(後期)

     
共にファントム・F・ハーロック2世

の5機種分です。


 使用したプリンターはアルプスのMD5500プリンター

MD5500.jpg
今は絶滅してしまったリボンカートリッジ


 版下は7枚使います。
 まずは透けないためのベースホワイトを。

Cap 494.jpg
この上から色を重ねていきます。

まずはCMYKの混合色を印刷する版下を印刷。
Cap 495.jpg
M(マゼンダ)100を印刷
こうすることで、先ほどのCMYKの掛け合わせによる網目(ドット)を
目立たなくさせます。これ裏ワザ。
Cap 496.jpg

今は分かりやすいように色を付けて製作をしていますが、
実際の印刷作業の際には、このCMYK以外の一色刷りの場合には黒ベタ(BK100)に直さないといけません。
 続いてイエロー(Y100)。これは薄いので2回繰り返します。

Cap 497.jpg

黒(BK)を印刷。大分デカールらしくなってきました。Cap 498.jpg

ここからが特色インクの出番
メタリックゴールドを印刷。下地はつくらないでOKなのです。

画面左下部分に金色のドクロが出現。

Cap 499.jpg
これも実際は黒ベタで製作しておきます。
更には、金文字のメタリック文字でドイツ語のネームプレートを^^;


最後に一番細かいホワイトの文字やステップラインを印刷します。
アルプスプリンターはこういう重ね印刷を何回もするため、
プリンターを行ったり来たりするので、
せっかく印刷した部分がかすれる場合があるのです。
ですので、一番最後に一番細かい部分を印刷します。

これも数々の失敗の経験のなせる技(笑)

Cap 500.jpg


 なんかこの作業って木版画による浮世絵版画みたいです(笑)。色を重ねる順番とかも考えながら製作していかないといけません。

 さ、版下ができたので実際に印刷してみます。ガーゴー、ガーゴーかなりうるさいプリンターです。
デカール_02.jpg

 できたのがこれ。ちょっと市販のものみたいでしょ? 何度やっても版下がはみ出てしまうので、デザインの並び替えをして調整をしました。

 これで下準備が完成しましたので、後は土台なる機体を製作していきます。

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コメント 5

タイド☆マン

溜息出ちゃいますよ 職人ですね☆☆☆

by タイド☆マン (2015-11-07 08:57) 

desidesi

アートの域ですね〜♪ (๑◔‿◔๑) ほんとため息でちゃう。
レーザープリンターじゃできないなぁ。ううう。

デカールの用紙ってアマゾンとかで売ってるヤツですか?

by desidesi (2015-11-07 10:57) 

ワンモア

★タイド☆マンさま
 ありがとうございます〜。エフトイズから出ているものでは満足できなかったので自作しちゃいました^^;

★desidesiさま
 こんにちは~。デカール用紙はAmazonでもよく出ている「Waveのクリアデカール」を使用しています〜^^

by ワンモア (2015-11-07 14:18) 

oink!

白とかメタリックが刷れるのがいいですね。
手間かけて、最後のひと刷りで失敗したらチクショ~ってなりそうです。
by oink! (2015-11-07 22:09) 

ワンモア

★oink! さま
こんばんは〜。まさにそれ!
最後の色指定を間違えてガッデーム!!状態になりましたっ゚д゚)っ
by ワンモア (2015-11-11 16:50) 

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