◆メッサーシュミットBf109V-15
Bf109V-15は、Bf109E-1の原型になったVシリーズの15番目の機体です。Vシリーズは、量産型ではないので、一機ごとにそれぞれVナンバーが振り当てられます(VはVersuch<フェアズーフ>=試作を示す)。
このV-15(15番目の実験機)は、今まで700馬力にも満たないユモ210エンジンを1,000馬力級のダイムラーベンツDB601Aに換装させるために試作したV-11に続く5番目の機体です。
本来はD型からこのDB601Aを積む予定でした。そのためにV-11,V-12が試作されていたのですが、肝心のエンジンがHe111爆撃機に優先的に回されてしまい、D型は結局エンジンがそのままで、C型と代わり映えの無い機体になってしまいました。
しかし、1,000馬力エンジンを搭載したBf109は高速性能が向上していますので、航空省は宣伝のために民間の競技会に参加させます。
これが、1938年に完成したレーサー専用のV-13とV-14。
これらの経験を基にして、DB601Aエンジンを搭載したE-1型の最終形態がV-15になる訳です。このVシリーズがD型とE型をつなぐ、いわば、ミッシング・リンクとなっているのです。
このE型をもって、ドイツ空軍は初めて1,000馬力級の戦闘機を手にしました。
◆主な改修点
・コクピット内部の新規工作。計器パネル、座席、操縦桿、側面の装置類類などの新規工作。
・風防を三分割し、中央のハッチを塩ビ板で工作。
・スピナをE−4タイプのものに変更とガタツキの調整。
・機首や胴体などのパーティングラインの埋め。
・主脚のタイヤ位置の修正。
・アンテナ支柱は0.6mmの真鍮棒の削り出し。
・アンテナ線、キャノピー支えワイヤーは、0.07mmのニッケルチタン形状記憶合金。
・翼下面のピトー管は0.2mmの真鍮棒で追加工作。
・同じく翼下面のマスバランスも0.2mmの真鍮棒&パテで工作。
・塗装はA〜D標準迷彩のRLM70/71/65
・機首のジュラルミン塗装はMr.カラーの”スーパーメタリック”のスーパ−パーファインシルバー、スーパーステンレスなどで微妙な色違いを表現。
・尾翼スワチカや国籍マークはアルプスプリンターによる自作デカールを使用。
・翼端灯は、下地のシルバーの上にクリヤーレッドとクリアーグリーンで再現。
・ベースの機体はタカラ「世界の傑作機」のBf109E
1000馬力級のエンジンをようやく搭載した、高速特化型という感じのする機体ですね。当時の最新鋭機という感じが伝わってくると思います。
<製作参考資料>
・モデルアート別冊「メッサーシュミットBf109の全貌」<B〜F>
・「スケールアヴィエーションVol.7 メッサーシュミットA.D.1999」
・文林堂「世界の傑作機Bf109B〜E」など
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完成おめでとうございます。
1/144ですとNサイズに使える事から、レイアウトに飛行場を作る方が結構いるんですよね。
by JR浜松 (2016-01-09 08:41)
★JR浜松さま
いつも素晴らしいレイアウト画像を見せていただき、
ありがとうございます(^o^)
私も鉄道模型のストラクチャーに俄然興味があるのです。
トライしてみたいなぁ。
by ワンモア (2016-01-10 12:28)