F-80やT-33などが長く運用されたことに対し、FRは、わずか2年ほどで退役となります。その理由は、ジェットエンジンの急速な進歩により、複合機としてのメリットがなくなったことに尽きます。レシプロエンジンをターボプロップエンジンにした改良型のXF2Rダークシャークも結局試作機止まりで終結しました。
同時期に開発された、F-80がその後も活躍したことや、練習機型のT-33が今も現役で頑張っていることを見ると、明暗が分かれた2機だと思います。
【短命に終わった混合動力機】
ジェットの黎明期にはこのようなジェットとレシプロの混合動力機(複合動力機)が幾つか試作されました。
艦載機に多いのですが、これは、ジェットエンジンの燃費の悪さに加え、スロットルの調整が難しいため、着艦が困難という欠点を解決するためのアイデアなのです。
どれも個性的なデザインですね。発想はユニークだったのですが、どれも試作機止まりで実用化されることはありませんでした。
XF2Rダークシャーク(1946年11月初飛行)は、FRファイアーボールを基に、レシプロエンジンをターボプロップエンジンに換装した機体です。生産数は1機のみ。
コンベアXP-81はアメリカ陸軍航空軍で開発した長距離単座戦闘機(1945年1月初飛行)です。航続距離は4,000kmもありました。
XF15Cは、1945年2月に初飛行した艦上戦闘機です。2,100馬力のレシプロエンジンを搭載したかなりの大型機で性能もよかったのですが、ジェットエンジンエンジンの能力向上により、複合動力搭載のメリットがなくなったため、1947年に計画はキャンセルされました。生産数は1機のみです。
【模型情報】
ジェットとレシプロの混合という発想が面白いFRファイアーボール、活躍の機会がほとんどなかったこともあって模型化は極めて少ないです。食玩で出てくれないかなぁ〜
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>食玩で出てくれないかな
改造しましょう ツ ☆
by タイド☆マン (2016-05-09 21:04)
★タイド☆マンさま
いやぁ、ベースになる機体がないんですよね^^;
by ワンモア (2016-05-09 21:27)