さて、前記事では、FRファイアーボールについてでしたが、艦上戦闘機としては、ジェットとレシプロの複合機ということで、純粋なジェット機ではありませんでした。
では、アメリカ海軍初の実用ジェット艦上戦闘機は、一体どの戦闘機なのか?その答えが、これ、FH-1ファントムなのです。
この戦闘機は、アメリカ海軍のみならず、世界初の実用ジェット艦上戦闘機となりました。
開発メーカーは当時は新参のマクドネル社。そう、かの有名なF-4ファントムⅡの開発メーカーなのです。同じメーカーだからファントムⅡなのですね。
今の目でみると、スラリと伸びた直線翼が高々度用の無人機みたいで逆に新鮮に見えますね^^
◆FH-1から、F2H、F9Fパンサーへ
FH-1は、FRファイアーボールと同じく、62機ほどの生産機数で、はやくも発展型のF2Hバンシーへと受け継がれていきます。
こちらは、895機の生産数を誇り、部隊展開などを考慮すると、こちらが実質上のアメリカ海軍初の実用ジェット戦闘機といえそうです。1947年から生産が開始され、1949年から部隊配備されていきます。
この頃に、大手のグラマン社からもF9Fパンサーが配備されるようになってきました。
なんか、バンシーもパンサーも似たようなスタイルですが、こちらは単発の高出力エンジンを搭載しています。
これに合わせてFH-1は実戦部隊から引き上げられます。実質2年足らずの最前線配備でした。その後は練習機的な扱いを受け、1950年代の半ばには全機退役しています。
マクドネル社はこの後も数種類の機体を開発していきますが、超ベストセラー機、F-4ファントムⅡが登場するまでは、もう少し苦労をすることに…。
【模型情報】
国内では入手が困難なこの模型。あまり流通していないようです。MPM 1/72 FH-1ファントムやレジンキットのアニグランドのおまけで1/144レジンキットが出ている位かな。
F2Hバンシーは朝鮮戦争に参加した機体なので模型化はかなりされていますね。
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