今回は「流星」の話です。
私、初回の「紫電改」以来、購入していません(笑)。
でも、今回は食指が動きそうなのです(笑) それは次回が個人的に好きな「流星」なので。知らない人は全然知らない、知っている人は大いに知っている、逆ガル翼の美しいスタイルの少数しか生産されていない飛行機、それが流星なのです。
松本零士氏のコミックでも美しい翼を持つ飛行機として描かれています。
松本零士『ザ・コクピット』より
これ、どんな飛行機かというと、急降下爆撃機と雷撃機を兼ね備えたマルチロール的な艦上攻撃機なのです。
初飛行は1942年12月と比較的早かったのですが、開発に手間取ったのと、B-29の爆撃、東南海地震などで生産が進まず114機だけしか生産されませんでした。
なんか上のイラストと構図が似ていますね。
◆愛知「流星」B7A1
この当時の日米の艦上攻撃機たちは、急降下爆撃機、雷撃機と役割ごとにその機種が割り振られていました(水平爆撃は両方が可能)。
急降下爆撃機は、目標に向かって降下していくため、引き起こしに頑丈な機体とダイブブレーキが必要でしたし、艦船に魚雷を放つ雷撃機は、航空魚雷を運搬する積載能力と魚雷を正確に放つ安定性能が求められていました。
この両者は求められる性能が乖離していたため、別々に開発されていたのですが、戦局の変化により、急降下爆撃機でもより大きな爆弾が必要になり、雷撃機もより機敏な運動性とそれに耐えうる機体強度が必要になってきて、両者に要求される性能が接近してきたのです。
そこで、急降下爆撃と雷撃の機種統合案が浮上してきたのでした。これは運用的にも空母の搭載機数の制限もあることから、積極的に開発が進み、こうして開発されたのがB7A1愛知「流星」です。
これと似た動きがアメリカ海軍でも行われており、こちらは第二次世界大戦には間に合いませんでしたが、A-1スカイレーダーとして完成されています。
表にするとこんな感じの流れになります。
急降下爆撃機の流れが、九九式艦爆→彗星→流星
艦上攻撃機の流れが、九七式艦攻→天山→流星
◆流星？流星改？
なお、よく「流星改」という表現が使われますが、これはどうも流説で、正式な名称ではないそうです。ハセガワのプラモデルの説明書でも、「試作と増加試作機がB7A1「流星」と呼ばれ、量産型のB7A2から「流星改」と呼ばれるようになった」とありますが、これはどうやら違うようでして、量産型への一部の設計変更と図面の様式を変更したことが誤って伝えられたのではないかと、流星の設計主務者を務めた当の本人の尾崎紀男技師が語っております。
流星の略符号は量産型まで含めてB7A1で、B7A2は発動機を誉二三型に変更した性能向上型の略符号であるという指摘がされています( 『帝国海軍艦上機・水上機パーフェクトガイド』より)。
試製流星
量産は1944年4月から行われていますが、制式採用は1945年2月となっています。高性能機だったのですが、反面製作も手間取り、完成しても、この時期には乗る空母がなく、地上機として、そして特攻機として使われることになりました。
爆弾は胴体内部に格納、魚雷は胴体外部に吊るします。
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2016-06-12 08:42
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コメント(4)
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九九艦爆と同じ 愛知航空機ですね
最後のイラスト 好い画ですね ☆
＞ 傑作機コレクション
スピットファイア は買おうか迷いましたが 我慢しました （笑）
by タイド☆マン (2016-06-12 10:30)
拙ブログへのコメントありがとうございます。
僕は健康オタクで、一時いろんなサプリ飲んでましたが、
効果が疑わしく、今は気休めでウコンだけ飲んでます。
by johncomeback (2016-06-12 17:10)
流星も流星改も艦これでとてもお世話になっております^_^
by アニ (2016-06-12 20:44)
★タイド☆マンさま
プラモデルの箱絵なのですが、カッコいいですよね。
購入を決める、重要な要素です(^o^)
★ johncomeback さま
健康に良いと宣伝するのは良いのですが、ある時、やっぱり身体に悪いとか放送されることがあるのが・・・・^^;
★アニさま
ほほぅ、艦これでは、流星と流星改の使い分けをされているのでね。流石ですな。
by ワンモア (2016-06-13 21:19)