お盆ですね。夏の風物詩と言えば、花火大会と盆踊りでしょうか。
◆江戸の花火の由来
火薬が伝わったのは戦国時代の種子島。徳川幕府ができて平和になって使わなくなった火薬で花火をつくったとか。
1733年の時の将軍吉宗が、その前の年に発生した大飢饉とコレラで亡くなった人々への供養と悪霊退散祈願のために施餓鬼を催して花火を打ち上げたのが隅田川の花火大会の由来とされています。
この時、花火が上がると「たまやー」「かぎやー」と声をかけるのは、江戸時代の有名な花火師の屋号。このふたつが隅田川の上流と下流で競うように打ち上げるようになったのが隅田川の花火大会の原型にもなっています。
でも残念なことに、玉屋の方は不慮の失火によって重罪とされ、わずか30十年で廃業となってしまいます。
◆盆踊りの由来
盆踊りですが、この由来については、地獄での受苦を免れた亡者たちが、喜んで踊る姿を模したものと言われています。
昔の旧暦では月の満ち欠けで暦を作っていましたので、旧暦の7月15日は十五夜、翌日の16日には十六夜(いざよい)でしたので、月は満月。晴れていれば月明かりで夜通し踊ることができました。
お盆の起源はお釈迦様の弟子である目連のお母さんが餓鬼道に堕ちているのをみて、母親を救う方法をお釈迦様に尋ね、その神通力と供養の力により救われたこ
とにより、踊り狂うばかりに喜んだ目連の姿から盆踊りが始まったとされています。いわば、先祖の成仏を願う子孫の愛の思いが盆の起源なのです。
また、平安時代に活躍した僧侶、空也上人は念仏を庶民に広めるため、手軽に念仏を唱えられる念仏踊りを生み出しました。これが念仏踊りとなり、先祖を供養する盂蘭盆会と結びついて「盆踊り」となったと言われています。
盆踊りは,盆に招いた祖霊を迎え、再びあの世へ送るための念仏踊りであるといわれています。盆踊りの空間はあの世とこの世の境界であり、踊りの所作には霊と自分自身の親しみを表す所作が必ず含まれているそうです。
ほのかな月明かりやかがり火を頼りに踊る中で、踊り手は別の踊り手に,あの世に行った人達の姿を重ね合わせることになり、あたかも精霊と一緒に踊っているような錯覚に陥ります。
覆面をつける盆踊りは、亡者と生者の区別をつかなくするための配慮とも。
そう、盆踊りで踊っている中には、受苦を免れた亡者たちの姿も混じっているかもしれず、覆面をつけることによって、誰だかわからないようにして、見てみぬふりをするという子孫たちの配慮なのかもしれません。
盆踊りの場所はあの世とこの世が入り混じった境界。今年の盆踊りには、そういう意味も込めて参加してみると面白いかもしれません。
もしかすると、一緒に踊っている隣の人が亡者であるかも。いえ、祭りを楽しんでいる人たちのほとんどが亡者である可能性もあるかもしれませんよ・・・・。
どちらも慰霊に関係していますね。8月は終戦記念日のある月でもあり、日本人にとって大事な月なのかもしれませんね。
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秋田の西馬音内盆踊りも、
黒い頭巾をかぶって踊ります。
亡者の踊りとも言われていて、
とっても妖しいですよ〜
by caveruna (2016-08-17 03:05)
連合国から迫られて受諾した降伏とお盆が重なったのも不思議な縁ですね。
by 駅員3 (2016-08-17 08:29)
最後に踊ったのはいつだろう・・・ ?
あっ、6年前に徳島で阿波踊りを踊りました(^^)
by johncomeback (2016-08-17 08:51)
打ち上げ花火、最初に考えた人は凄いですね。。
by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 (2016-08-17 13:09)
こんにちは〜お盆を忘れる様では・・・
やっと動き出しましたが疲れて4時前なのに
もう終りたいです、来客の多いのには疲れます。
PCの前に座れません・・・どうぞ宜しく!
by Hide (2016-08-17 15:51)
★caverunaさま
秋田・青森・岩手は面白そうな話が沢山あるので、民俗学が好きな私としてはちゃんと調べてみたいなぁと思いっています^^
★駅員3さま
こんにちは〜8月は色々と考えさせられる月です。
★johncomebackさま
私も子供のときの「東京音頭」以来踊っていません。
サノヨイヨイ\(^o^)/
★なんだかなぁ〜!! 横 濱男さま
そうですよね。それに色をつけた人も天才だと思います^^
★Hideさま
相変わらずの忙しさですね。お盆なのに来客が多いのは大変ですね。来客のなかにはこの世の人ではないものも?(笑)
by ワンモア (2016-08-18 15:14)