3日ほど前のニュースですが、岐阜県の「かかみがはら航空宇宙科学博物館」の展示用に、零戦の試作1号機の実物大模型を岐阜県が製作するそうです。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160901-OYT1T50017.html
この各務原市は零戦の初飛行をした場所なので、その試作1号機を製作しようということになったようですね。
この「かかみがはら航空宇宙科学博物館」、2018年にリニューアルオープンする予定ですので、再来年にはお目にかかれるかもしれません。楽しみですね。
最近は、実物大模型の製作が映画や色々な自治体で行われています。加工技術やデジタル設計技術が進んできているので昔に比べて製作が容易になってきたせいもあるかもですね。
実機をレストアするより安いのかなぁ。
◆零戦初号機
さて、その零戦初号機(試作1号機)とはいかなる機体なのでしょうか。量産型とはどう違うのか気になりますよね。正確には、零式艦上戦闘機として採用になる前の機体なので、正式名称は「十二試艦上戦闘機」と言います。昭和12年(1937年)の5月に原案がメーカーに出されて10月には正式な文書として交付、堀越二郎技師が中心となって開発がスタートしました。
翌々年の昭和14年(1939年)3月16日に、A6M1試作一号機が完成。4月1日に岐阜県の陸軍各務原飛行場で試作一号機が初飛行します。
翌年の昭和15年(1940年)7月24日に「零式艦上戦闘機」として正式採用されます。この年は皇暦2600年でしたので「零戦」という名称になったのですね。
◆零戦初号機と量産型の違い
実は試作1号機と試作2号機は、通常の零戦とは若干形状が異なります。
最大の違いはエンジン。当初は瑞星13型エンジンで3,000mで875馬力の自社製エンジンでしたが、出力不足ですぐに栄12型エンジンに換装されました。これがA6M2です。
また通常の3枚プロペラではなく2枚プロペラも大きな違いですね。
これ以外にも、アンテナの取付角度、尾部の長さ、水平尾翼の取り付け位置などの違いが見られます。
その違いをプラモデルの組立説明図から見てみましょう。
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2枚プロペラ は意外でしたね
ひょっとして 主翼折り曲げ の有無の違いも あったのでは ?
by タイド☆マン (2016-09-04 19:23)
★タイド☆マンさま
こんにちは、2枚ペラだと大戦初期の飛行機って感じですよね。量産型は中国大陸用の11型が最初なので、翼端の折りたたみ構造はなかったと思います^^
by ワンモア (2016-09-05 13:51)