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デアゴスティーニの20号は空技廠「彗星」


 デアゴスティーニ「第二次世界大戦機 傑作機シリーズ」第20号と21号が告知されています。20号は空技廠の「彗星」。21号はP-40ウォーホークです。


issue_20_1.jpg

 太平洋戦争の後半の主力機なので、当然発売されることは容易に予想できますが、何故か、私の予想のラインナップから漏れていました(;^ω^)
 「彗星」より可能性の低い「瑞雲」を何故かラインナップに入れていたので、訂正させていただきます(笑)。「彗星」なくして何の日本海軍機か。


suisei.jpg


・第五二三海軍航空隊所属機(一二型)を再現
・精密なダイキャストモデルの重厚感

・駐機状態と飛行状態を再現可能

 
◆「彗星」とはどういう飛行機?

 「彗星」(D4Y)とは、帝国海軍の艦上爆撃機です。日本の艦上攻撃機は、九七式艦上攻撃機→「天山」という流れですが、艦上爆撃機の方は九九式艦上爆撃機→「彗星」というかたちでバトンタッチされています。で、攻撃機と爆撃機の両者を統合したのが「流星」というスタイルですね。
 

艦攻艦爆の流れ.jpg

 意外と初飛行は1940年11月と早かったのですが、本格的な実戦投入は1943年後半と遅めです。敵機を振り切る高速性が、偵察機としても買われ、二式艦上偵察機として先にデビュー、艦爆としは機体強度が不足していたので改修に手間取ってしまいました。あと、画像を見てお分かりかと思いますが、日本機には珍しい水冷エンジン・・・・。先の記事の「飛燕」でもそうでしたが、液冷エンジンの故障は多く、稼働率が低かったのです。
 
 空冷エンジンですが、「飛燕」のハ40も「彗星」のアツタ21エンジンも元を正せばドイツのダイムラー・ベンツDB601Aです。

Cap 650.jpg

 このへんの経緯はこちらの記事もご参照ください。

→液冷エンジンを諦めた飛行機たち〜「飛燕」と「彗星」

 
 機体の大きさは艦上爆撃機にしては異様に小さくて、なんと零戦とほぼ同じサイズなのです。これで、500kg爆弾を搭載できるのですから凄いもんですな。

 日本機にしては珍しい空冷エンジン搭載の流線型ボディ。コレクションには良いかもですね。11月1日発売予定です。

 

→デアゴスティーニ WWⅡ傑作機80機全予想
→デアゴスティーニのWWⅡ傑作機コレクションは買いか?



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