チェコのプラモデルメーカBrengun(ブレンガン)のハインケルHe162A。今回はエッチングパーツの射出座席を作ります。
◆ハインケルの射出座席 最後にパイロットたちをも特攻させた日本とは違って、ドイツでは貴重な戦力として生存率を上げるべく射出座席を開発していました。戦闘機の脱出は、実は速度をかなり落とさないと風圧によってかなり脱出が困難なんです。そして例え機外に出れたとしても後部の垂直尾翼などに当って失神、そのまま墜落するケースも多かったのです。「アフリカの星」と言われたハンス・ヨアヒム・マルセイユも最後は脱出時の事故死でした。 ジェット機の場合は速度を落とすと、失速・墜落する可能性が高いですし、ましてやこのHe162などは背中にエンジンを積んでいます。 パイロットは育成に非常に時間がかかる貴重な戦力として考えていたドイツですから、生存率の高い脱出装置を備えたの道理とも言えますね。 ◆ブレンガンのエッチングパーツ ということで、この射出座席を実際の模型でも取り外しできないか検討してみました。小さいパーツですので、真鍮線を組み合わせてスライドできるように考えます。 図面を引くほどのものではありませんので(例え図面を引いたところで作れる自信もないw)、簡単なスケッチでイメージを固めます。 試行錯誤をすること数回、ようやく形になりました。取り外しにはピンセットは必需です。 7mmほどの小さなパーツですがうまく稼働します(^^)
機内に収まっている状態下から押すと出てきます。後ろの構造。なるべく現物に近い形にしました。こんな感じで取り外し可能です。 ◆計器盤やパネルの色分けの裏技
さて、エッチングパーツは金属ですので、塗料の密着をよくするためにメタルプライマーを先に塗って、サフを薄く吹いて、塗装をしていきます。
ドイツの機体内部色は後半はRLM66ブラック・グレーですが、そのまま吹くと暗くなるので、ここはスケールエフェクト効果を考慮して、明灰白色を混ぜて色調を明るめにしておきます。
この後、スミ入れなども行うのでちょうど良い感じになるのです。
極小のパーツはエアブラシで吹き飛びますので、
マスキングテープの糊につけてから。
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2017-02-11 02:57
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コメント(10)
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おはようございます。
何時も緻密な作業・・・敬服です。
by YUTAじい (2017-02-11 06:32)
小さなパーツ・・・老眼、近眼、乱視・・の自分には辛い作業ですね~(;。;)
by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 (2017-02-11 10:38)
う~ん細かい(@_@)
老眼で手先が無器用でラフな性格の僕にはムリです。
by johncomeback (2017-02-11 16:26)
これは!
想像以上に細いです。
左手でシャッターを押したのですか
よく捕らえましたね~
by ロートレー (2017-02-11 20:29)
ワンモアさんの指と比較したら…スッゴク、小さいですね!
星座が射手座の私、射出座席を射手座席と読んでしまいました^^;
by hana2017 (2017-02-11 22:37)
すすすごいー!
射出座席めっちゃかっこいいっすね!こういう細かいところに工夫があるとグッと楽しさが増しますね!
私も物を作ったりするの好きなので、こういうのうらやましいです。こんな緻密なものはとてもできないんですけどね^^;
by tsumi (2017-02-12 02:46)
さすが、こだわりで造りこみますねぇ。
by 足立sunny (2017-02-12 12:39)
★ YUTAじいさま
やる時はやれるのですがそれまでに時間が・・・(;^ω^)
★なんだかなぁ〜!! 横 濱男さま
私も最近、目の疲れが。
★johncomebackさま
細かいですよね(笑)私も今までにない細かさの工作をしているような(笑)
★ロートレーさま
写真を撮るのも大変でした。
★hana2017さま
射手座なんですね。銃を扱う人を射手(しゃしゅ)と呼ぶのであながち間違いではないです(笑)
★tsumiさま
コクピットを製作するのは、ある意味一番の醍醐味です(^^)
★足立sunnyさま
はい、ここは拘りが(笑)
by ワンモア (2017-02-12 23:00)
最近忙しくて、なかなか訪問ができずすみません。
いつもコメント&nice!ありがとうございます^^
by caveruna (2017-02-13 15:07)
★caverunaさま
お気になさらずに〜元々マニアックなブログですので、
来ていただけるだけでうれしいです(^^)
by ワンモア (2017-02-13 19:42)