◆3月7日発売のデアゴスティーニ第29号は川崎キ45改「屠龍」
デアゴスティーニの29号が紹介されていました。3月7日発売予定で、川崎のキ45改・二式複座戦闘機「屠龍」の登場です。このシリーズではP-38に続いての双発戦闘機ですね。
飛行第53戦隊機のキ45改 屠龍甲型を再現
◆川崎飛行機の傑作戦闘機となった「屠龍」
この屠龍という戦闘機のポイントを上げるとすると
・主翼を再設計して、優秀な戦闘機に生まれ変わった
・双発の利点を活かして重武装の迎撃戦闘機に生まれ変わった
・各種の派生型が計画された潜在能力を秘めた戦闘機だった
ということがあげられると思います。
キ45改と「改」が付いているということは、キ45のままでは不採用になるところだったからなのですが、同社で完成したばかりの「九九式双発軽爆撃機」の主翼の基本設計を流用したところ、優秀な性能を発揮し「屠龍」として採用されることになります。
この主翼を設計していたのが、戦後のYS-11の設計でも活躍した土居武夫氏。東京帝国大学工学部航空学科卒業のエリートです。同期に零戦の堀越二郎氏や、航研機の木村秀政氏がいます。
この土居武夫氏は、九九式双発軽爆撃機以外にも飛燕や五式戦の設計で有名。戦後もYS-11やP-2Jの基本設計にも関わっています。
双発戦闘機としての活躍ですが、当時のブームだった「双発戦闘機万能論」の時流に乗って開発された戦闘機でしたが、他国が失敗したように「屠龍」も対戦闘機では役に立ちませんでした。
また海軍の双発戦闘機「月光」のように高速ではないため、偵察任務には適していませんでしたが、頑丈な設計から、地上を攻撃する「襲撃機」としての役割や、爆撃機への迎撃を行う迎撃戦闘機としても活躍しています。
また屠龍の性能向上型としてキ96→キ10という開発の流れは、高高度型戦闘機タイプ、襲撃機タイプ、夜間戦闘機型タイプと様々な開発がされ生産されました。
特にキ102甲の高高度型戦闘機型を更に発展させたキ108改は排気タービン搭載、コクピットを与圧室にと、当時の日本においては技術的な挑戦を試みた機体となってます。
屠龍の最終進化形ともいえるキ108改 2機の試作のみ。
ベースとなる設計が良かったから、様々な派生型が開発されたのでしょうね。こういうウンチクで模型を鑑賞するのも大人の趣味ですな(^^)
<関連記事>
こんな記事もどうぞ
2017-02-08 18:39
来たよ(30)
コメント(2)
トラックバック(0)
[編集]
共通テーマ:趣味・カルチャー
今朝は朝マックしようとしたら珍しく行列だったので
職場に備蓄しているカップ麺を食べました。
明日はどうしようかなぁ(-_-)ウーム
by johncomeback (2017-02-09 15:32)
★johncomebackさま
奥様早く法事から戻ってくると良いですね(;^ω^)
豪華な朝からガッツリシリーズの再開を楽しみにしております。
しばらくは朝からションボリ?
by ワンモア (2017-02-09 19:05)