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最近見かけるスペイン産にんにくってどうなの?買ってみた。食べてみた。

 最近、地元のスーパーでもよく見かけるようになったスペイン産のにんにく。一個で100円なので、国内の青森産のにんにくより安くって、中国産のにんにくよりお高いという、ちょうど中間の位置にいます。

スペイン産にんにく_0101.jpg
紫にんにくという名前。原産国はスペイン

 中国産のにんにくって、香りも味もイマイチで安全面でも心配だし、かといって国内産のにんにくって「高い」し、ちょうどよい価格帯を狙ってきたなぁと思います。こういうのって、商社が世界中から探してくるんですよね。企業努力って凄いと思います。

ンいんにく2.jpg
値段は約10倍ですが、何から何まで青森産の勝ち。

 そういえば、以前に中国産と国内産のにんにくを比べた記事をアップしたことがあるのですが(→青森産と中国産のニンニクの違いに驚いた)、国内産のにんにくって高いと書いたら「ここは日本なので、国内産を基準にして考えるべき」と言われたことがありました。
「国内のにんにくが高いのではなく、中国産のにんにくが激安なんだと考えなさい」ということなんですが、まあ、理屈ではそうなんですが、一番市場に出回っていて目にするものがやはり価格帯の基準になると思うんですよね、普通。
 だってバナナ買う時、国内産のバナナを(そもそもあるのか?)基準に高いか、安いか考えませんでしょ?パイナップルなども沖縄などの国内産が約3.7%で、ほとんどスーパーで見かけません。
 普段見たこともない沖縄産のパイナップルを基準に、フィリピン産が高いか、安いか、考えませんわな。そういう意味では、やはりよく見る値段で高いか安いか考えてしまいます。または過去の相場とか。

 日本国内のにんにくのシュアってほとんどが中国産です。業務用もそのほとんどが中国産。きくらげなんて99%が中国産(笑)。
「私は国内産の野菜しか食べません」といったところで、外食で食べるものが国内産であるかまでは分かりませんし、もし外食でオール国内産なら、店が絶対宣伝しまくると思うんですよね(^^)
ニンニク.jpg
粒の大きさが違いますね。

 まあ、そういった意味では第三のルートを開拓してきた商社の企業努力は、私たちの消費者のニーズに合ってはいると思います。
 で、気になるお味の方は?

◆スペイン産にんにくで、いつものペペロンチーノを作る


 では、さっそくいつものペペロンチーノで食べ比べ。今回買ってきたスペイン産の紫にんにく。このシェフ誰?ケンドーコバヤシか?ヘアスタイルがにんにくっぽいぞ、というツッコミはさておき。
スペイン産にんにく_000.jpg
顔があると安心するという心理(笑)
さっそく剥いてみました。
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うぉっ!確かに紫色だ!
スペイン産にんにく_0.jpg
粒は12粒程度ですが、大きさは不揃い。中国産と似ています。
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芯がとれない・・・。

とりあえず今回はこのままで作ってみましょう。

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弱火でじっくりと香りを移します。
ここでは唐辛子は入れません。
スペイン産にんにく_11.jpg
その間にパスタを茹でます。
スペイン産にんにく_15.jpg
泡が出てきたら良い香りがしてきました。
中国産より香りがすごいします。

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こちら、すりおろしてみたにんにく。
ツーンとくる辛味もなくマイルドな感じ。
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香りを更に出すためにすりおろしにんにく、オリーブオイル、
オイスターソース、醤油、塩、コショウなでソース作り。
スペイン産にんにく_16.jpg
パスタの茹で汁とソースを投入して激しく揺らして乳化させておきます。
スペイン産にんにく_18.jpg
火を止めて、混ぜます。
スペイン産にんにく_19.jpg
パセリをのせて完成。
スペイン産にんにく_10.jpg
お味の方は・・・。


 うーん、かなりイケるかも。少なくとも中国産のようなピリッとした感じがないです。確かにマイルドな感じがします。青森産のようなホクホク感はありませんが、香りが引き立ちますので、中国産のように量を使わなくても良さそうです。
 ただ、中の芯が取りづらかったのがちょっとアレです。
苦味はそんなに感じませんでしたが最近は芯を取り除くのが当たり前になっていたので。
 
また中国産と同じように粒は不揃いでした。 
 値段も両者の中間的な感じでしたが、味の方も中間的な感じです。上手いこと見つけてきたなぁとちょっと感心してしまいました。この値段なら納得です。


◆中国産野菜についてのとある事実

 さて、最後にこんな話を。とある商社の方から教えてもらったのですが、中国産のものが農薬の使いすぎなどで問題になった原因なのですが、その発端は日本人にもあるとのこと。とはいえ、日本が悪いとか責任があるというわけではないですよ。きっかけがあったということです。

 元々は中国では農薬を使っていなかったのです。だって農薬代がもったいないし。まあ昔ながらの無農薬農法で、虫に喰われてたり捨てたりで、収穫率も今より全然悪かったとのこと。

 そこに、安い人件費を求めてコストがかからない日本から来たある商社が、彼らに日本式の農薬栽培を教えました。
 始めて使う中国人たちは、こんな便利なものがあるのか。虫に食われることもなく、キレイな野菜が沢山採れる。ということで大喜び。しかし、商社が管理・指導していたうちは良かったのですが、バブルが弾けて会社撤退などしていて、指導していた日本人もいなくなり、中国人まかせにもなったら、自己流で農薬を使い始めたとのこと。
 で、再び中国へいった時に、農薬をバンバン使いまくっていて、管理も行き届いていなく、その商社マンは、あまりの惨状に驚いたとのことでした。

 まあ、今は日本でも食の安全がうたわれて、日本人が現地へ行ってちゃんと工場管理や指導もしている所も増えてきているのですが、結局、消費者側に応えるために始まってしまったところはあるのかなと思います。
 それでも産地偽造とか、消費者を騙すのはよくないことです。私たちもしっかりとした目をもたないといけませんな。

 さて、このスペイン産にんにく。さすがに青森産ほどの美味さという訳にはいきませんし、輸入ものにはつきものの、当たりハズレもあるようなのですが、上手く使えば色々な料理にも使えますし、良い物だと思います。アヒージョとか合うかもしれませんね。
 商社の方々の「世界の中にある良いものを安全でより安く」の精神を信頼していきたいものです。

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ちなみに今月の29日はにんにくの日です(^^)
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コメント 7

caveruna

スペイン産、初めて見ました!
なんかオシャレだなぁ(笑)
by caveruna (2017-02-09 18:44) 

johncomeback

ニンニク大好きですが、確かに国産は高いですよね。
「スペイン」産ですか、スーパーで見かけたら買ってみます。
by johncomeback (2017-02-10 09:06) 

なんだかなぁ〜!! 横 濱男

青森県産のニンニクは高いですね。買えません!!
どこが値段を高くしているんでしょうかね。
粒は揃って無くても気にはしません。(^^)






by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 (2017-02-10 10:40) 

hana2017

今月29日がにんにくの日・・・を意識した訳ではないものの。と言うか知りませんでした。
昨夜は冷蔵庫の片隅にヒッソリと残っていたニンニク、可愛そうなのでホイル焼きにして食べたばかり。それは勿論、11月に出かけた青森で購入してきたもの。
現地で買っても大きなサイズ、立派なものはよいお値段です。量の多さから、半分くらいのものがない聞いて求めてきました。それでも1000円くらいだったかと。

スペイン産ニンニク、この方は・・・銀座のイタリア料理店「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ」のオーナーシェフにして、我が国のイタリア料理の先駆者である落合務さんではありませんか。
イタリアとスペイン、食の王国フランスをはさんで地続きと思ったら、問題ないかもですね。
by hana2017 (2017-02-10 11:02) 

yamatonosuke

ニンニクはいつも青森産ですが今週スペイン産を見かけたら買ってみます^_^
by yamatonosuke (2017-02-11 01:33) 

ワンモア

★caveruna さま
 ネットも紫で目を引くのですよね。良かったですよ(^^)

★johncomeback さま
 青森産に比べると粒が不揃いでもちもちっとした感じはありませんが、個人的にはオススメです(^^)

★なんだかなぁ〜!! 横 濱男 さま
 青森産はブランド品なので高いのだというふうに思うようにして諦めています(笑)

★hana2017 さま
 落合務さん、流石お詳しいですね。スペインもにんにく料理が多いので、イケるかも(^^)
 
★yamatonosuke さま
 青森産に比べると負けるかもしれませんが、手頃な価格なので、オススメです(^^)今度是非。
by ワンモア (2017-02-11 03:06) 

隊長

先日テレビで放送していましたが、国産のバナナあるそうです。
しかも、皮ごと食べられるとのこと。
海外産だと国内へ害虫が入るのを防ぐために消毒をしているので、皮は食べられません。
そもそも、国内にはバナナの害虫がいないので、消毒せずに出荷できるとのこと。
値段は一本うん百円ですが、飛ぶように売れてるそうです。
by 隊長 (2018-04-26 21:55) 

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