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チェリャビンスクの隕石落下事件とバレンタインデー

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 今日の2月14日はバレンタインデーでした。若い時はそわそわしていた日も、年をとると別にどうでもいい日になります(笑)。
 最近はハロウィンや、恵方巻きを流行らそうとして一生懸命な各社ですが、いまやバレンタインデーよりハロウィンの方が売り上げがあるそうで。チョコだけだとやはり利益につながりにくいのでしょうかね。盛り上げには、強烈なインパクトのある企画が必要かもしれません。

 そう、インパクトといえば、ディープインパクト。明日の15日は、「ロシアに隕石が落ちた日」なのです。前置きから強引に主題をもってきましたが(笑)、本日は、隕石のことを記事にしたいと思います。まあ、飛行物体ともいえるかもしれませんので、本ブログとの無関係ではないのかなと。


◆人類史上初の隕石災害。チェリャビンスクの隕石落下

 2013年の2月15日の朝でした。ロシアのチェリャビンスク州付近の上空を強い閃光を放ち、煙の尾を曵きながら落下する火球が現れました。
 それは、
上空15kmから50kmで爆発、大きな衝撃とともに複数の破片に分裂し、広範囲に渡り被害をももたらしました。
 衝撃波による窓ガラスの破損や屋根や壁などの被害が発生し、死者こそ出なかったものの1,500人近い怪我人が発生し、建物の倒壊や破損などの被害は約30億円にも上りました。
 

Cap 962

 その正体は、小惑星。直径は15mと推定され、質量は約10トン、落下速度は秒速15km以上とされています。
 この隕石の落下エネルギーは、広島型原爆の30倍以上とされています。ただ、上空数十Kmで爆発したため、地上に受けるエネルギーは少なかったようです。

Cap 961
小惑星の想像図と人との比較

 人類の歴史の中では、原因が隕石と確定している中では初の大規模災害だそうで、あとは、1908年のツングースカ大爆発が記録されているくらいだそうですから、人類の歴史上、大きな事件であったと思います。

Cap_963.jpg

オンラインマガジンのGIGAZINEでは、その時の映像をまとめています。

→ロシアに墜落して激突した隕石のとんでもない瞬間を撮影したムービーまとめ

 こちらは隕石がオークションで売られたり、観光地化したりして騒ぎがしばらく続いているようですが、ただの石ころも売られているようなので要注意ですよね。

◆隕石衝突の危険性は?

 これがもし、人口密集地帯の都市部にでも落ちていたら・・・思うとゾッとします。今回、死者が出なかったのは本当に不幸中の幸いだったのかもしれません。
 最近話題の映画『君の名は』でも隕石が町に落ちてきた話を描いていますが、一つの町が消滅してしまう位の破壊力があるのは確実です。

君の名は.jpg

 では、この隕石衝突の危険性はいったいどの位なのでしょうか。

Cap 98 実は隕石は非常に多く見つかっており、地球には1年に何千個も落ちてきますが、そのうち見つかるのは10個程度だそうです。

 トリノスケールという地球近くの天体が衝突してくる確率や被害状況を表す尺度があるのですが、それによると、
 
「局所的大被害が起こり得る衝突は数百年から数千年に1回」
「全地球的大被害の起こり得る衝突は1万年〜10万年に1回」
の発生確率だそうで。

 そして現在では、被害をもたらすリスクのあるトリノスケールは全ての天体においてゼロだそうです。ひとまず安心といったところなのでしょうか。

392731_3887.jpg
Google Earthから見る隕石激突の跡
Astroseti.org : How to discover asteroid impacts
http://www.astroseti.org/impacts.php


 ちなみに、非常に小型の隕石であれば、年間2〜3個の割合で地球に落下しています。
 さらには、過去に地球上に落下した隕石のデータをマップに表示した方がいます。
Javier de la Torreさんという方です。マップはこちら。IE9以前などのブラウザでは見ることができません。
丸のサイズは大きければ大きいほど落ちた隕石が大きかったことを示しています。結構落ちていますね^^;
ちなみに日本はというと、
こんな感じです。お隣の韓国・北朝鮮に較べて結構落ちていますね。
Cap 97
サイトでは、●印をクリックすると詳細なデータが出てきます。ちゃんと日本の形をしているところがちょっと怖いですね(;^ω^)
Cap 981.jpg
 関東でもけっこう、落ちているんですね。

 個人的には北海道の倶多楽湖(くったらこ)が隕石が衝突して出来た湖ではないかと睨んでおります。だってあまりにもまんまるだし。
倶多楽湖.jpg
倶多楽火山の地形図
Kuttara_Volcano_Relief_Map,_SRTM-1.jpg

 宝くじの一等が当たる確率は一千万分の1だそうですが、隕石が人に直撃する確率は百億分の一だそうですので、とりあえずは心配する必要はなさそうです。

 それよりもバレンタインデーで意中の女の子が別の男の子に本命チョコを渡している事実に遭う確率の方が高そうで、心に受ける衝撃も大きいかもしれませんな(;^ω^)
 お後がよろしいようで(;^ω^)
ハートブレイク.jpg
あぁ無情。

隕石、売っているんですね。ちょっと欲しいかも

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コメント 5

johncomeback

倶多楽湖は僕の故郷の近くあって
何度も行った事がありますが、
一般的には有名じゃない小さな湖で
読めない人が多いでしょうね。
by johncomeback (2017-02-15 08:01) 

ハッピー

隕石ってロマンがありますね。
by ハッピー (2017-02-15 09:12) 

caveruna

昔のバレンタインデーは、ホテル業界など、
賑わったものでしたけどね~
最近は、ほとんど聞きませんね。
by caveruna (2017-02-15 16:01) 

(。・_・。)2k

当たった人もいるってことが驚きですねぇ
痛いんだろうなぁ〜

by (。・_・。)2k (2017-02-15 16:51) 

ワンモア

★johncomeback さま
 倶多楽湖は「くったらこ」って読めませんでした。くたらくこ?って感じで(笑)漢字が出てこない(;^ω^)

★ハッピーさま
 意外と値段もしますよね。

★caverunaさま
 業界も飽きてきたのかな(笑)

★(。・_・。)2kさま
 先日、200年ぶりに隕石が当って亡くなったインドの人がいます。
 すごい確率ですよね><

by ワンモア (2017-02-15 20:47) 

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