私の飛行機好きは小学生の頃から始まっていたのですが、当時はちょうどスーパーカー・ブームの真っ最中の時でした。周りがスーパーカーばかりだとやはり影響も受けますので、ちょっと飛行機から浮気し始めていたところだったのです。
当時は友だちたちと自転車で遠出しては色々冒険のような事をしていました。ある日、何時間もかけて訪れた町で小さな駄菓子屋さんを見つけ、みんなで休憩しに入ったのですが、そこには、隅の一角にプラモデルが山積みされていたのです。
その頃の飛行機のプラモの主流は1/72スケールのプラモデル。当時では2〜300円くらいが相場だったと思います。私はハセガワ、タミヤはもちろん、エルエス、ミツワ、ニチモ、アオシマ、イマイなど日本のプラモデルメーカーに関しては、ほぼ押さえていたと思うのですが、そこには見たこともないようなプラモデルメーカーの飛行機が沢山積んであったのです。
カルチャーショックとも言うのでしょうか。小学生の知識量では到達していない未知の分野のプラモデル。それも日本では知られていない海外のマイナーな飛行機たち。どれもこれも見たことのない飛行機たちばかりに当時の私はとてつもない衝撃を受けました。
「なんだ!この飛行機たちは!?」と、プラモデルの箱絵をいくつも漁っては食い入るように見ている私。なにやってんのと不思議そうな顔で見ている友だちたち。
今まで聞いたこともない飛行機メーカーやプラモデルの箱絵で、全部英語だったように思います。どれも魅力的な飛行機ばかりでした。
そんな中で、強烈なインパクトをもった飛行機があったのです。
ポケットの小銭をかき集めたら、ちょっと足りなくて困ったのですが、お店のおばあちゃんがそんな私を見て、おまけをしてくれた記憶があります。
自転車のカゴに入れて一刻も早く帰りたいと興奮しながらペダルを漕いでいたのを思い出します。
それが、これ、ドイツのドルニエDo335プフィールという飛行機でした。
この飛行機、実はエンジンが前後に2つあるのです。串刺し型配置というのですが、それでさえ、強烈なデザインなのに風防も2つと来たもんです。
それに加え、妙な形をした巨大なアンテナ、零戦や隼、マスタングなどを見慣れた私にとっては、何がどうしてこういうデザインになったのか訳がわかりませんでした。
周囲のスーパーカーブームに便乗し、飛行機熱がちょっと冷めてきたことに出会った初めてみた強烈なデザイン。再び私を一気に飛行機マニアに戻したプラモデルなのです。
もし、このプラモデルに出会わなかったら、今のような飛行機マニアにはなっていなかったかも知れません。
あのプラモデルは一体何だったのだろうかと、数十年ぶりにネットで探したのですが、これでした。イギリスのFROG(フロッグ)というメーカーです。正にこの箱絵。ネットは本当に便利ですなぁ。
このメーカーは、1930年代から1970年代にかけて動力付き模型飛行機や航空機のプラモデルを生産していた、IMA社というところのブランド名だそうで、世界で初めてプラモデルを発売したメーカーとして知られています。
日本でも1970年代の初めにハセガワからフロッグ製のキットが20点ほど発売もされているそうです。
今でも不思議なんですが、なぜ、小さな駄菓子屋さんに海外のメーカーのプラモデルが箱積みされていたのか。なんらかの事情があって引き取ってお店に陳列したのでしょうか。今ならどれもかなりのプレミアムが付くお宝ではないかと思うのです。
その駄菓子屋さんに置いてある残りの飛行機たちも気になって、しばらくしてからも「もう一回、行かない?」と友だちを何度も誘ってはみたものの「あんな遠い所はしばらく行きたくないよ」とみんなに断られ、意を決して日曜日に一人で行くことに。
再び、何時間もかけて町には来たものの、その駄菓子屋さんがどうしても見つからず、見事に迷子になりました。
今でもたまに見る夢で、知らない町のプラモデル屋さんに入って、見たことも聞いたこともないプラモデルを手に取り興奮してしまう夢を見ることがあるのですが、この時の体験なんでしょうかね。あのお店、もう一度行きたかったなぁ。
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→思い出のプラモデルあれこれ
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その店は「飛行機の神様」がワンモアさんを飛行機の
世界に引き戻す為に用意した架空のお店だったのでは?
by johncomeback (2017-02-18 20:28)
★johncomebackさま
こんばんは〜。そうおっしゃられると、なんかロマンがある話になりますね(笑) いや、オカルトか・・・。
そいえば完成させた記憶がない・・・(;^ω^)
by ワンモア (2017-02-18 20:52)
飛行機好きは、小学生の頃から
だったんですね!
確かに、うちの弟も、
スーパーカーブームに乗っかってましたなぁ。
by caveruna (2017-02-18 21:09)
スイマセン、プラモデルではないのですけれど…
かつて行ったワシントン、そのスミソニアン博物館と言えば‥・月の石の展示でお馴染みながら・・・。
ライト兄弟のライトフライヤー号、リンドバーグのスピリットオブセントルイス号などと言うスゴイものが入口にいきなり展示されている様子に驚かされました。。
by hana2017 (2017-02-18 21:48)
★caveruna さま
こんばんは〜。この駄菓子屋があった場所は我々の冒険の地、埼玉です(笑)
by ワンモア (2017-02-18 21:49)
★hana2017さま
こんばんは〜。スミソニアン航空宇宙博物館へ行かれたのですね♪ 羨ましい〜(^^)ライトフライヤー号は各地にレプリカがあるのですが、ここのは本物みたいですね。行ってみたいなぁ。
by ワンモア (2017-02-18 22:10)
くそー!ロボダッチめっちゃ作ってましたよw
今思うと何であんなにハマったのか不思議だけどw
プラモに手を出したのは・・・恥ずかしながらやっぱりガンプラでしょうか^^;
静岡出身なので?学校の社会科見学はプラスチック工場でした。
お土産に鍵を引っ張ると何故か飛行機なのに地面を走り出すプラモデルを頂いた記憶がありますw
by ちょいのり (2017-02-19 02:56)
思い出深いお話しですね。
イマイと言えば、自分の場合はサンダーバードシリーズですね^^;
by kinkin (2017-02-19 05:49)
★ちょいのりさま
ロボダッチ、一個100円しないものとかありましたよね(^^)
★kinkinさま
サンダーバード2号にハマりました(^^)
by ワンモア (2017-02-19 18:42)