なんで背面で入っているの?
6月13日発売のデアゴスティーニ第36号は日本海軍/陸軍の共同開発ロケット機、三菱「秋水」です。ここで出してきましたね人気機種(笑)。そろそろ折り返し地点ですし(^^)。
今まで画像で判明しているものを含めて40機が分かっていますが、実戦に参加してはいないけど人気がある機種として「烈風」と「震電」がありました。
今回の「秋水」はそれに続く試作ロケット機という、デアゴスティーニシリーズのなかでも異色の存在です。
17号の「烈風」と23号の「震電」人気ですね。
◆日本の陸軍・海軍・空技廠が一致団結して開発した「秋水」
秋水(しゅうすい)は、戦争末期に陸軍と海軍が珍しく共同開発した(というか初?)ロケット局地戦闘機です。ドイツ空軍のメッサーシュミットMe163の資料を基に設計をしていますので、形もそっくりですが、よく見ると全然違う事がわかります。なので改造は無理ゲーですね。
機体は海軍主導、エンジンは陸軍主導で行われています。また、空技廠の研究機関も協力ということで、ここに来て、各機関が一致団結して開発した機体となりました。時すでに遅しなんですけどね・・・・。それでもこの秋水、初飛行しています。1945年の7月7日。生産数は7機。
正式名称は「試製秋水」で、海軍の略符号はJ8M、陸軍のキ番号はキ200です。
秋水の名称は、岡野勝敏海軍少尉の『秋水(利剣)三尺露を払う』という短歌に由来しているそうですが、この名称だけは陸軍、海軍の戦闘機の命名規則には沿っていないのです。
1944年の4月、海軍の潜水艦がドイツのMe163とMe262の資料を積んで日本に持ち帰ろうとしたものの、シンガポールで撃沈されてしまいます。
しかし途中から空輸で図面を空路で日本へ向かっていたために「噴射機関」資料の完全な損失は避けることができました。
しかし、持ち帰ることができた資料はMe163Bの機体外形3面図と、ロケット燃料の成分表と取扱説明書、燃料噴射弁の試験速報、直筆の実況見分調書のみでした。なので、後はオリジナルで開発するしかなかったのです。
比べると、主翼と胴体をつなぐフィレットが
秋水の方が大きいことが分かります。
日本機が美しいと言われる所以の一つですね。似ていますが微妙に少しづつ違います。
かつて制作した144スケールMe163Cのなんちゃって日本機バージョン
また、Me262の図面を参考に海軍は「橘花」を。陸軍は「火龍」を開発しています。火龍は図面段階で終わっていますが、橘花は初飛行までこぎつけ、実機も存在し、2016年からスミソニアン航空宇宙博物館で復元された橘花が展示されています。
復元中の橘花
◆発売予定は6月13日
三菱航空機製 504号機を再現
・精密なダイキャストモデルの重厚感
・駐機状態と飛行状態を再現可能
※通販最安店の駿河屋さんでも中古品で「デアゴスティーニ第二次世界大戦傑作機コレクション」を扱いはじめています。掘出物があるかもしれませんよ♪要チェックです
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2017-05-27 11:56
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コメント(2)
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完全で無い設計図から秋水を完成させ、しかも試験飛行まで漕ぎ着けた日本の技術者は、ある意味凄いですね。
by ロートレー (2017-05-27 16:53)
スミソニアン博物館、行ってみたいなぁ。
by johncomeback (2017-05-27 20:24)