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原爆の日とユーカリが丘

 今日は息子の誕生日なのです。奇しくも本日は、広島に原爆が落とされた日。うちの母が12月8日の真珠湾攻撃の日なので不思議な感じがしています。

今日は広島に原爆が投下された日

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 1945年8月6日午前8時15分に、米軍のB-29爆撃機「エノラ・ゲイ」により、原子爆弾「リトルボーイ」が広島に投下されました。これにより、一瞬のうちに14万人が死亡し、市街は壊滅します。この歴史的悲劇から目をそむけないために、犠牲者の霊を慰め、世界平和を祈るために、この日広島市では原爆慰霊祭が行われます。

 原爆の使用についてアメリカ側は非を認めませんし、これからも認めることはまずないと思います。戦争の終結を早めるために必然だったとの論調ですが、日本の降伏がもはや時間の問題であったにも関わらず、人類初の原爆の人体実験を行いたかったことは明白でしょう。
 しかも軍事施設ではない一般人の殺傷を目的としたものですから、国際法的にも人道的にも問題があると思います。大量破壊兵器の使用は、実に愚かな行為であることを後世に語り継いでいかねばならないと思います。

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 しかし「戦争=悪である」の一辺倒で、「何が何でも戦争反対」というのもおかしな話になりますので、冷静に「戦争とは何か」「どうすれば戦争は防げるのか」「戦争が起きた場合、最小限で戦争を終結させるにはどうすればよいのか」などをタブー視することなく人類の歴史も絡めて論議を進めて欲しいものです。感情的な戦争反対論が、更なる悲劇を生み出したのは第二次世界大戦の歴史でも明らかですので。
 
 あと自分たちの政治信条の主張やイデオロギーのために広島の悲劇を利用するのは故人たちに対しても失礼な行為であると思います。「だから●●政治は許せない」とかね。厳かな静かな気持ちで慰霊を行いたいものです。
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争いからは争いしか生まれないと思います。

 日本の8月は、お盆を通じて「祖霊」とか、先祖と自分との関わりが
身近なる時期です。終戦記念日もありますので、「戦争と平和」、「祖霊との関わりのなかでの今の日本民族や個人のあり方」など考える月としたいものです。
 せめて息子の生きている間は日本の平和が続いて欲しいと願うのは親としては当然の気持ちでしょうが、これもまた人のエゴでしょうか。
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まるでシムシティ!ユーカリが丘を通ってみた。

 先月は、千葉の北東部(臼井とか佐倉市とか)に月の1/3は行ってました(^^)。枝豆や落花生、ぬれ煎餅などの名産も堪能させていただきましたが、今回の収穫は、枝豆のホイル焼きですね。さっそく自宅に帰ってからも楽しんでます。
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京成本線から出ているユーカリが丘線


 以前より気になっていたこの路線。ポコッと輪のような変な形の路線です。

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友人の車でちょっと寄ってもらいました。

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ユーカリが丘団地は、不動産会社の山万グループが運営。


 ユーカリが丘団地の歴史は1971年からで、不動産会社の山万が開発を進めた分譲ニュータウンなのですが、他と大きく違うのは、VONAを用いて運行する自動案内軌条式旅客輸送システムというユーカリが丘線を山万が運営して走らせているということ(全長4.1km)。遊園地の中を周回するものを鉄道事業として開発したものだそうです。
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 このユーカリが丘の住宅地には2万人近い人が住んでます。公園の総数が31個、大型の公園は3つもあり、その総面積は東京ドーム6.4個分。
 商業施設も150店舗近いお店が入っているイオンタウンが昨年オープンということで、すでに40年以上経った街ですが、今も若い世代にも人気があるそうです。

 
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 街のインフォメーションセンターも駅前にあり、水回りのトラブルとか、住宅に関するトラブルの受付、警察と連携したパトロールセンターの設置や、防災マップや災害情報などの安全のための街アプリも無料ダウンロードできちゃうのです。
 駅前のショッピングセンターでは、「ユーカリカード」なる独自のシステムも!

 マンションから大型ショッピングセンターまで屋根付き歩道で雨がふっても大丈夫。
 高齢化してくると、一戸建てから便利なマンションへと希望者が移るようですが、それにも対応しています。
 

山万という企業

 感心したのは、この山万、「開発しっぱなしで後は知らないよ」というのではなく、自分たちもその場所に拠点を構えて、40年間ずっとユーカリが丘の街づくりを続けているという点です。
 全国のニュータウンでは、住民の高齢化問題とか子供の現象とか、建物の老朽化などの諸問題が出てきていますが、ユーカリが丘ではそれらの対策も万全のようです。

 山万という一企業が行っている事業が行っているのは以下の通り

・住宅の分譲と分譲数のコントロールで世代が地域に偏らないようなバランス配慮
・大型ショッピングモールのテナント管理
・保育園、子育て支援施設、老人福祉施設の設備と運営
・独自のホームセキュリティや警察とも連携した地域パトロール
・公園や住路樹の整備、上下水道の設備工事
・地域住民の移動手段のユーカリが丘線の敷設と運営

 すごくないですか(笑)。ぶっちゃけ、山万というプレーヤが手がけたリアルな都市開発シュミレーションゲームのように見えちゃいます。リアル・シムシティですよね。
 こういう都市開発事業は他でも参考にされているようでして、東北大震災の後に見学に訪れた自治体もあるとか。
 暗いニュースばかりではなく、こういう明るい話もあるのです。
 
 今度来た時には、是非、このユーカリが丘線に乗ってみたいと思います(^^)

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来たよ(35)  コメント(11)  [編集]
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コメント 11

笠原嘉

戦争に追い込んだ米英が憎いです。
家も土地も壊されて、住む場所もなかった。
父は殆ど語りません。やはり、それだけ
惨い(むごい)のです。
言葉以上に写真が戦争の惨たらしさを‘‘語る‘‘

by 笠原嘉 (2017-08-06 21:46) 

いっぷく

ユーカリが丘団地、住みやすそうな街ですね。
唯一気になるのは医療ですね。
最先端の医療が受けられる大病院への
アクセスが確保されていれば言うことなしです。
by いっぷく (2017-08-06 21:59) 

ワンモア

☆ 笠原嘉 さま
 米英が憎いのですか。それはお気の毒です。憎しみは次なる憎しみを生み出すことにつながりかねませんので憎しみを超えていただきたいと願います。
 写真は確かに惨たらしさを語りますね。でも悲惨なだけでなく、人間の生きる力も感じます。悲劇を乗り越えていく「人間の力」を戦争の写真には感じる時があります。
 仕事がら戦争体験者の直接の声を聞くことが多かったのですが、実際の兵士たちは憎しみを超えたものがあるのを感じました。戦場でお互いに殺し合い、戦い合った者同士には敵味方を乗り越えた何か連帯感のようなものを感じるのでしょうか、不思議です。悲惨さばかりを語る団塊の世代の方との違和感を感じました。
 直接戦わなかった国や人々が個人的な悲惨な体験から被害者を語り、戦争に心を囚われ、いつまでも謝罪を要求する。そんな気がしてなりません。殺意や戦争を乗り越えるのは、お互いが愚かであったという反省と愛である。そう確信しています。それまではずっと戦争はなくならないだろうなと思います。

☆いっぷくさま
 こんばんは〜確かに医療系は触れていませんでしたね。誘致は難しいのかな。私が知らないだけかもしれません。でも、住民のニーズは届いていると思いますので動いているのかもしれませんね。

by ワンモア (2017-08-07 00:58) 

Hide

友人が居ますが、ここの落花生が美味しくて毎晩
頂いています、ちょいと食べ過ぎかも知れませんが・・・
by Hide (2017-08-07 01:13) 

ワンモア

☆Hideさま
 それは羨ましい悩みですね(笑)。私が手伝って食べてあげたい(^^)
by ワンモア (2017-08-07 01:18) 

YUTAじい

おはようございます。
父が広島出身・・叔母が被爆しました。
広島は思い入れが有ります。
by YUTAじい (2017-08-07 06:17) 

johncomeback

息子さんのお誕生日おめでとうございます。
子供はあっという間に大きくなってしまいますよね。
僕の息子は今年30歳になりました。

2年前に見物した「佐倉の秋祭り」は素敵でした。
by johncomeback (2017-08-07 11:07) 

ワンモア

☆YUTAじい さま
 こんにちは。広島には縁のある方がいらっしゃるのですね。
 知人が長崎に赴任になったのですが、広島ほど原爆のことが話題にならないそうです。
 
☆johncomebackさま
 こんにちは〜お祝いのコメントありがとうございます(^^)
 佐倉の秋祭り!うーん、見に行きたい!
by ワンモア (2017-08-07 11:33) 

caveruna

8月は、お盆、原爆投下、終戦記念日、日航機の事故・・・と、
日本にとって特別な月な気がします。
by caveruna (2017-08-07 17:42) 

kohtyan

8月6日を迎えて、原爆の恐ろしさを再認識します。
当時の米軍は、これほどの惨禍をもたらすことを知りながら、
民間人の大量殺戮を行ったことは、人類史上、永遠に非難されるべき
事ですね。核爆弾使用禁止条約に、日本が参加しなかったこと、
政府の対応に疑問を感じます。
by kohtyan (2017-08-07 19:36) 

ワンモア

☆caveruna さま
 こんばんは〜、caverunaさんにも例の特別な月があるように、そういう時期って色々と考えられるので成長できるじゃないですか。
 それと同じで、日本人という民族にとって、8月って重要な月だ思うのです。

☆kohtyanさま
 核爆弾使用禁止条約・・・核の被害に遭いながらも、そのアメリカの核の傘下で守られている。歴史の皮肉を感じます。
 私は政府の苦悩の対応に理解をしています。理想を語りつつも利益や生活のためには目をつぶる部分もある。私たちの豊かさは他国の貧しさの上に成り立っている現実。見てみないふりをしている私たち。
 こういう所に正に人のエゴを感じるんですよね。日本国家が真の自立をするには国民がどれだけの苦悩の決断をしなくてはいけないのか。今まで甘え過ぎた、見てみないふりをしていたのではないでしょうか。「平和とは何か」をリアルに考える時期に来ているのかもしれません。
by ワンモア (2017-08-07 21:01) 

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