前回は奇抜ながらも実戦に投入されたボールトンポール・デファイアントという機体を紹介しました。駄作機の評価を付けられた割に名前だけは異常にカッコイイ、ボールトンポール・デファイアント(挑戦的なの意)。
その駄作機つながりで、アメリカのYFM-1エアラクーダという試作機もご紹介。
YFM-1エアラクーダ
重爆撃機を護衛する目的の双発戦闘機
戦闘機のエンジンがまだ1,000馬力前後だった時代。長距離飛行ができて重武装。しかも速度も早いという戦闘機を作るには一つのエンジンでは心ともないものがありました。
そこで、各国はエンジンを2つにして馬力と速度を稼ごうとします。余力が出来れば、その分燃料も積めて航続距離も大幅アップ。または武装を強化して重戦闘機も作れます。当時ブームになった双発戦闘機万能論です。
しかし、「一兎を追うものは二兎も得ず」の例え通り、万能戦闘機を作ろうとして、凡庸なる駄作機、失敗機を各国では量産してしまいます。
ドイツではBf110、日本では 二式複戦「屠龍」、フランスのポテ631、イギリスのブリストルボーファイターなどが有名ですね。ま、彼らは昼間の戦闘機としては駄作機の烙印を押されてしまいますが、夜間戦闘機や爆撃機専門の攻撃などで活路を開くことになりますので、要は使い道、運用の仕方なのですが。
(左上)十三試双発陸上戦闘機)/(右上)ポテ631
(中)Bf110/(左下)P-38/(右下)屠龍
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エンジニアにありがちですね。思いついた時は最高のアイディアのように思うのですが、実際試してみたら肝心の前提が抜け落ちていたという。^^;
by ys_oota (2017-08-27 01:18)
失敗は成功の元となったのでしょうか。(駄作機の事です;)
ユーカリの自社製列車、なんかバブル時代のような構想ですね。
by JR浜松 (2017-08-27 05:34)
5人乗りの戦闘機なんてあったのですね。
爆撃機にしたらどうだったんだでしょう?
by johncomeback (2017-08-27 13:45)
☆ys_ootaさま
こんにちは〜。ドイツもそうですが勝つことよりも、目の前の技術の可能性を広げることに夢中になるのは科学者や技術者の性なのでしょうか・・・(;^ω^)
☆JR浜松さま
ユーカリが丘は土地開発や生活のインフラなどをすべて民間会社主導で行っているので各地の自治体が見学に来るそうなんです。今も発展していてリアル・都市開発ゲームのようです(^^)
☆johncomebackさま
ホントですよね(;^ω^) その後、この機体が注目されることはなかったようですが、ベル社では固定翼機ではあまり成果を出していないようです。
by ワンモア (2017-08-27 15:27)
なんか観光用にしたら面白そうな飛行機ですね(笑)
by caveruna (2017-08-28 14:33)
☆caverunasaさま
この頃ってコンピュータが発達していない時代なので、シミュレーションもできなくて試行錯誤の繰り返しだったんですよね。ある意味、面白い時代でもあったと思います(^^)
by ワンモア (2017-08-28 20:07)