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【9月20日】空の日と山田猪三郎

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 9月20日は日本における「空の日」となっています。
 1911年9月20日に、山田猪三郎という方が開発した「山田式飛行船」が東京上空を一時間にわたり初飛行で成功したことを記念して1940年に「航空の日」として制定されました。
そして、1992年には、国土交通省航空局が、航空の安全と一層の成長を願い広く国民に親しまれるようにアピールしていくのが目的で「空の日」へ改称しました。この日を中心とした前後に「空の日に関連したイベントが各地でかいさいされています。日本の空の安全に向けた取り組みをどんどん行って欲しいですね。

 さて、この山田猪三郎(やまだ いさぶろう 1864年1月9日〜1913年4月8日)という方ですが、日本の飛行船のパイオニアともいうべき方で、地元の和歌山県で多くの遭難者を出したノルマントン号事件を受けてゴム素材の救命具の開発を志します。
  そのゴムの製造方法を活かして軍用気球の製作に転じ、1900年、山田式気球の特許を得、偵察用気球として日露戦争で用いられることになります。

 1910年9月8日には、50馬力のエンジンをつけた、山田式1号飛行船で自由飛行に成功し、9月20日に、東京上空を一時間に渡り飛行に成功しました。

こちらのサイトさまで山田式飛行船の構造など詳しい解説をしています。
→http://www.aerobase.jp/yamada/

  軍に採用してもらうべく改良を重ねたのですが、採用にならず失意の内に病にかかり、49歳の若さで急逝してしまいます。しかし、猪三郎の残した気球製作所 は、いまも、気象観測用気球の世界的メーカーとして営業し、和歌山大学による成層圏調査用気球の制作も手がけています。

 地元和歌山県では、山田猪三郎の偉業を伝えようと、地元の顕彰会が中心となって絵本を執筆し、「大空へかけた夢・山田猪三郎物語」を発売していますので、ご興味のある方はお求めしてみてはいかがでしょうか。(Amazonやwebサービスなどでは販売されていないようですので、和歌山市内の書店か、直接お問いあわせするしかないようです。
問い合わせは、ウイング(073・453・5700))

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