宮崎駿の世界では、WWⅠとWWⅡの間の「つかの間の平和な時代」の航空機がよく登場します。この1920〜40年代あたりの飛行機は、布張りの複葉機が金属単葉機へ、むき出しの主輪が引き込み脚と、そのデザインを大きく変えていく時代でもありました。性能の向上とともに次の戦争の主力となる運命付けられていました。
第二次大戦はその国の工業力や技術者たちの人材など全体の国力がものをいい、ドイツ、アメリカ、イギリス、日本がその先陣をきっていましたが、実はそれまでは、イタリアも負けてはいませんでした。
映画「紅の豚」でもWWⅠ後の1919年から始まったスピードレース時代には常にトップ争いに食い込み、マッキの航空機は最高速において400、500km/hの壁を越え、最終的には700km/hに達したのです。
このスピードレース時代で最も有名なのが、1934年に709.209km/hのレプシロ水上機の最高速度記録を未だ持っているマッキ MC.72と「紅の豚」の主人公の乗機モデルで有名になったマッキM.33でしょうか。この両機はエフトイズの「水上機コレクション vol.1」で発売されていました。
大戦機でもマッキの航空機はその性能を遺憾なく発揮します。代表的な機体として、MC.200シリーズがあります。
まずは、 1939年から運用開始となった,マッキMC.200サエッタ(左上) こちらは空冷エンジンを搭載していますね。視界向上のためがコクピットが高いです。
ドイツのDB601エンジンを搭載し、1941年から運用開始になったマッキMC.202フォルゴーレ。(左中)1300〜1500機生産されイタリアの主力戦闘機となりました。
出典
www.airliners.net
1943年に運用開始。DB605エンジンのライセンス版を搭載し、P-51Dとも引けをとらないとされたイタリア最優秀機、マッキMC.205 サエッタ(左下)があります。生産機数が262機と少ないのが残念でした。
出典
www.airliners.net
うーん、どれも他国にはないデザインで美しいですね。プラモデルではSWEETからMC.200が出ています。このSWEETの記念すべき第一弾のプラモがこのMC.200でした。
SWEETの記念すべき第一弾
1/144 マッキMC.200 (プラモデルキット 2機入り) 新品価格 |
1/144 マッキC.200トロピカル ネコ・マッキ MACCHI C.200 AS TROPICAL TYPE 価格:829円 |
1/144スケールでは食玩でMC.202が エフトイズ「ウォーバードコレクション」から出ていますね。 表記がマッキC.202とありますが間違いではないそうです。
MC.205はまだ発売されていないようです。残念。
イタリア機は魅力的な機体が多いと感じるのですが、肝心の国の方が戦争が弱かったことから活躍の場は少なかったようです。北アフリカ戦線ではドイツ軍の足も引っ張りましたしね。「今度はイタリア抜きでやろうぜ」とドイツが日本に語るセリフは有名です(笑)。
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