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多くのパイロットを育てた優秀な練習機T-6テキサン

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T-6 Texan(Wikipedia)

 現在発売されている ”1/144「JASDF日本の翼コレクション4」”のT-6テキサンについて色々と調べてみました。

1万5千機の生産数を誇る優秀な練習機

 T-6テキサンは、1930年代から1960年代にかけて使用されたノースアメリカン社製のレシプロ高等練習機です。
第二次世界大戦後は、日本を含む多くの国で使われて、その生産機数は、なんと1万5千機あまり。零戦が1万機、P-51ムスタングが1万7千機あまりですから、すごい生産機数だと思います。
 
 そのテキサンの初飛行は1935年。メッサーシュミットBf109などが開発された時代ですから、設計は古いと思います。
当初は基本戦闘練習機として採用されましたが、まもなく高等練習機に統合され、本機もAT-6となり、欧米諸国のパイロットの養成に大きな貢献をしました。

 操縦訓練だけでなく、対地攻撃、連絡、偵察、救難などにも幅広く用いられ、1942年7月にはメキシコ沿岸でドイツ潜水艦の撃沈も記録しているから、実用性もありました。


自衛隊のテキサン


 日本では、1955年から自衛隊への供与が開始され、航空自衛隊に167機、海上自衛隊に48機が引き渡されましたた。
 自衛隊では中間練習機として使用されたのですが、尾輪式のこの飛行機、前輪式の航空自衛隊の初等練習機T-34 、海上自衛隊のKM-2や高等練習機のT-33などの実用機の間に尾輪式の本機の課程が挟まるのは非合理的であり、設計自体もさすがに時代遅れとなっていたため、1960年代には後継機のT-1と交替して姿を消していくことになります。

所沢航空発祥記念館には、このT-6が屋内展示されています。

Cap 266.jpg
所沢航空発祥記念館に屋内展示されているテキサン


今も飛行可能なテキサンが存在

 静浜基地のT-6#011号機は2012年の時点で、国内唯一の飛行可能な機体だそうです機。
 エンジンは常にオイルを入れており、年に数回エンジンの始動を行っていてメンテナンスをしていますが、T-6の操縦資格を保持している隊員はかなり少ないそうです。

零戦に化けたテキサン

 単発低翼のレシプロ機としてオーソドックスなスタイルですので、ちょっと改造して映画の撮影で色々な機体に化けて撮影されています。
 有名なのは、『トラ・トラ・トラ!』の零戦ですが、それ以外にも、九七式艦上攻撃機などやP-47に扮しています。

Cap 267.jpg
上から見なければ「零戦」に見えないこともないですね(笑)


模型情報

◎1/144「JASDF日本の翼コレクション4」では以下の3種類にSPがありますが、実はこれ以外にも2機セットの未塗装プラモデルが発売される予定だそうです。


 a. T-6G 航空自衛隊 航空救難群
 b. SNJ-5 海上自衛隊 鹿屋航空隊
 c. T-6F 航空自衛隊 第2操縦学校

Cap 259.jpg

 

発売は、12月頃になりそうですが、最近食玩の金型で未塗装プラモデルキットで発売されるのが流行っている感じですね。

プラッツ PF-20 1/144 航空自衛隊 T-6テキサン(2機セット)
プラモデル【12月予約】

価格:1,520円
(2014/9/2 15:13時点)






 管理人もそうですが、色々改造したり手を入れたりしたい人には、未塗装キットは逆にありがたいと思います。
トラトラトラのT-6テキサンの零戦・・・・作ってみたいです。
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コメント 1

楽しく生きよう

昔ゼロ戦として良く映画に登場しましたね。
by 楽しく生きよう (2014-09-02 18:06) 

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