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「愛」の対極は？

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「愛」の対極は？

愛と正義

　車や電車の中ではiPodに入れたポッドキャストをよく聞いているのですが、先日、「武田鉄矢の今朝の三枚おろし」だったかに興味深い発言がありました。
　それは、神父さんの話なのですが、「愛の反対は正義である」と言うのです。
えぇ〜っ！と思いました。
　正義感が強い人は、他人への愛も強いもので、社会悪とかが許せなくて弱者を救済しようと正義を発するものだと思ってました。なので、愛と正義は一体じゃないのって？

　その後の説明はこうでした。「正義とは、混沌とした物事を善悪に峻別する力である。なので、当然、悪とされる部分は切り捨てられる。反対に愛とは全てを包み込む力である。正邪の峻別で捨てられた悪の部分をも救済するのが愛なのだ」と。
　なるほどなぁと思いました。これをキリスト教の神父さんが語っているというのがミソで、キリスト教の価値観って、正義に拘る所がありますよね。特に宗教がからむと。相手を悪と認定した時に、正義というのは、行動を伴うので、その正しさを実証するがゆえに悪を切り捨てようとします。
　でもその悪の側にいる人間も一緒に切り捨てられるのです。愛とはその悪人と認定されてしまった人たちをも救うものであるということなのですね。
　正義をやたらふりかざして、自分の正義を押し付ける、どこかの大国へのアンチテーゼとして語っているのかもしれませんね(;^ω^) 。

　個人的には、「正義を語るのは構わないけど、それと同時に包み込む愛も忘れずにしないといけない」と、こういうことかなと思いました。
　正義感の強い人って、自分の主張を貫くと共に、切り捨てられた人のことはあまり考えていないような感じもします。裁くのはいいのですが、裁かれた側の人間は恨みます。そう、理論や理屈では解決にはならない場合もあるのですよね。なのでフォローすることが必要で、それはやはり愛ではないかなと。

愛と憎しみ

　また、普通は「愛の反対は憎しみである」と思いますよね。「好き」の反対は「嫌い」なので。男女間の愛を語る時は「愛の反対は憎しみ」というと分かりやすいですね。
　でもこれ、心理学的には非常に近い位置にあるのだそうで。これも驚き。
というのも、好きな人のことは一日中考えているもんですが、憎い人も同様で、その人のことを憎い、憎いと一日中、考えています。
　なので、心の中を常に支配しているという意味においては、好きと憎いとの感情は極めて近いとのこと。そういえば恋愛でも嫌いだった人を、ある時を境に、急に好きになることってよく聞く話だけど、こういうことなのかな(;^ω^)「かわいさ余って憎さ百倍」とも言いますしね。

愛と無関心

　そういう意味では「愛の反対は無関心である」という、ノーベル賞平和賞のエリ・ヴィーゼル氏の言葉(マザー・テレサの言葉というのは俗説)は、非常に考えさせられます。これも納得しちゃいます。

　要は、憎しみという感情も「その人のことを思う」ということなので、自分の心の中に存在してしまいますが、「無関心」というのは、「自分の心の中にも存在させない」ということになります。人は、認められたいという欲求がある生き物ですので、考えようによっては、ものすごく残酷なことだと思います。
　

愛と自己否定

　また、「愛の反対は自己否定である」という説も。これは「引き寄せの法則」などから学んだのですが、愛とは相手を認めることや肯定することなんですが、それは、自分を愛してしないと本当の意味で人を愛することができないそうで。
　それには自分の心がまず満たされていないといけません。なので、自分を否定するということは、愛を人に与えることよりも、愛を逆に人から貰うことにつながるのだそうで。
　そういう意味で、愛の反対は自己否定だとのこと。「自分を愛してない人は他人を愛することはできない」とも言いますしね。うーん、これも聞くと説得力がありますね。
　

愛とは何かを考えることはけっこう奥深いこと

　愛の反対は正義、愛の反対は憎しみ、愛の反対は無関心、愛の反対は自己否定・・・・。
　面白いですね。愛をどう定義するかで、その反対の言葉が決まるなんて。
　そう考えると愛とは人類の究極のテーマなのかもしれませんなぁ。なんて壮大なことを考えてしまいました。

愛にも段階がある

　また、愛には発展段階があるそうで、愛する愛→生かす愛→許す愛→存在の愛などその愛は発展していくということ。
　愛する愛は家族や身近な人への愛。生かす愛は知恵や経験で多くの人に与える愛。許す愛は、自分を傷つける人に対しても包むこむ大きな愛。存在の愛は、その人がいるだけで、多くの人々が勇気づけられる愛だそうです。
　家族愛から地域や国に住んでいる人への愛、国境を超えた愛、時代を超えた愛という感じで広がっていくのでしょうかね。死んでもなおかつ後世の人々の心を癒やすことができる愛。うーん、確かに「存在の愛」、偉人の愛ですね。

　こう考えていくと、「自分にとっての「愛」とは何か」が、その人の今のテーマとか、悟りを現しているのかもしれません。
　今の自分にとっての愛の反対はなんだろうなぁってしまいます(^^)

　私にとっての愛の反対は「無関心」かなぁ。やっぱり人って、「自分の存在を認めてもらいたい」という欲求があると思うんですよね。本来は好かれるのが一番望ましいのですが、それが叶わぬなら、嫌われても炎上してもいいから相手に自分の存在を認めてもらいたいとか。
　なので、できるだけ多くの人や物事に関心を持つこと。これが今の自分が考えている愛かもしれません。

　さて、今週30日の金曜日はプレミアムフライデーです。自分にはまったく関係がありません。だからといって無関心であったり、こんちくしょーと思わずに、「それで幸せな気分になる人が増えたらいいじゃない」なんて祝福するような見栄でもはってみましょうか(笑)。

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タグ：愛の反対愛の反対は無関心愛の反対は正義マザー・テレサ愛の反対は憎しみ愛の発展段階プレミアムフライデー愛の反対は自己否定引き寄せの法則

2017-06-28 13:14 来たよ(32) コメント(9) トラックバック(0) [編集]
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nice! 32

愛の反対語がこんなにもたくさんあるということは、愛という言葉が様々な視点で意味が変わってくるからなんでしょうね～。複雑な感情を“愛”の一言でくくってしまうからでしょうか…？！
もっと、細かく分類して言葉にしたら便利でしょうが、こんな風に奥深い言葉のままにしておくべき単語なのかもしれませんね～
なんて色々考えてしまいました＾＾；
いいお話ですね～！
by tsumi (2017-06-28 15:39)

拙ブログへのコメントありがとうございます。
僕も本気で撮りに行く際はデジイチ2台＆コンデジ1台持って行きます。

明後日のプレミアムフライデーは「一人鉄旅」に出かけます(^^)
by johncomeback (2017-06-28 16:37)

☆tsumi さま
　お久しぶりです！いつもマジメな話をアップした時にtsumiさんの記事のアップと重なりますね(笑)
　愛って奥深い言葉ですよね。それでも日本語は、恋愛、純愛、友愛、慈悲、慈愛、渇愛、仁など様々な言葉がありますよね。

☆johncomebackさま
　カメラを何台も持つのはレンズ交換を外ではしないのが一番の理由なんでしょうか。うーん、カッコイイです(^^)
　一人旅鉄良いですね！記事たのしみにしています(*´ω｀*)
by ワンモア (2017-06-28 16:48)

>憎しみも、その人を思うということ
昔、オカルトの肯定派と否定派の議論番組がよく放送されていた影響で、そういう論争がネットでも活発でしたが、それは一見対立しているんだけど、実はオカルトが好きという点ではどっちも同じ、ということを思い出しました。
by いっぷく (2017-06-28 16:50)

☆いっぷくさま
こんばんは〜コメントありがとうございます。そうですよね。私は戦争反対派の人たちが心理学的にそれと同じように思います。
　マザー・テレサの「私は反戦運動などには参加しません。ですが、平和活動には喜んで参加します」という言葉にはすごく同感します。似ているようで全然違うんですよね。
　　
by ワンモア (2017-06-28 17:17)

ワンモア様
愛って深いですね・・・
これも愛、あれも愛、たぶん愛、きっと愛♪
（ｂｙ「愛の水中花」最近よくカラオケで歌ってます）

プレミアムフライデーは、私も関係ありません。
ソフトバンクのスーパーフライデーでももらって帰ろうかな＾＾
でも、毎回売り切れるんですよ～
by caveruna (2017-06-28 17:33)