デアゴスティーニの63号は木製機の奇跡、モスキート

　この度、関西地方の地震でより、被害を受けられた皆さまに対しまして、心よりお見舞い申し上げますと共に、皆さまの安全と、一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。

第63号はデ・ハビラント・モスキート

　デアゴスティーニの63号はついにデ・ハビラント モスキートの登場です。木製の驚異と呼ばれた高速機であり、様々な任務もこなした双発機です。　
　なんせ、当時の最新鋭のスーパーマリン スピットファイアが590km/h前後の頃に、なんと　656km/hの記録を叩き出してしまいますから早いのなんのって。
　金属と違い、つなぎ目の凸凹を滑らかにできるので高速化に貢献できたのが大きいようです。戦争という資源を大量消費する時代に、金属資源が枯渇することを前もって予測し、家具職人や木工職人の熟練技術をも活用するというアイデアもすごいですね。
　　さらには、木製であることからドイツのレーダーに引っかかりにくいという、思わぬ副次効果も生まれます。今でいうステルス！

　もちろん、欠点として、燃えやすい。高温多湿には弱い。特にインド、ビルマ方面に展開したモスキートたちは、高温多湿の気候が最大の敵となりました。接着剤の劣化、機体外板の剥離で墜落事故を起こしたりしました。また胴体着陸すると胴体下部がバラバラになって危険などのデメリットがありましたが、それを補うだけの活躍を見せた優秀な飛行機でした。

多用途な任務をこなした戦闘爆撃機

　このモスキート、生産機数は7,781機と多く、爆撃機型(B)は最大で約1,800kgの爆弾を胴体内に収めることができました。戦闘機型(F)で有名なのは夜間戦闘機型(NF)で、英国空軍爆撃機を迎撃に来るドイツ夜間戦闘機部隊の最大の驚異ともなります。
　その他にも、高速性を活かした写真偵察機型(PR)、モスキート中、最多生産数の戦闘爆撃機型(FB)、練習機型(T)、雷撃機型(TR)、貨客機型など様々な任務で活躍できた軍用機でした。
　

爆撃型のモスキート B Mk 35

　

発売は6月26日

 おそらく、最も生産されたFB Mk.VIタイプと思われます。

<関連記事>
→アマゾン「DeAGOSTINI「第二次世界大戦傑作機コレクション」全一覧
→デアゴスティーニ WWⅡ傑作機80機全予想

<今日の成田>
　ここのところ、涼しい日が続きますね。皆様も体調管理にお気をつけください。先日の成田も大きく揺れました。地震調査委員会の報告では「さらに大きな地震起こる可能性」もあるとのこと。少し備蓄や震災対策もしておいたほうが良いかもしれません。

先日の羽田空港の1枚
明日も成田から羽田へ行くかもしれません。

　

第二次世界大戦傑作機コレクション 63号 (デ・ハビランド モスキート)

バンダイ 1/144 ウイングクラブコレクション L4 デハビランド DH98 モスキート

A-490 アシタのデカール 1/144 デ・ハビランド・モスキート B Mk.IV シリーズII「爆撃部隊」

モスキート爆撃機/戦闘爆撃機部隊の戦歴 (オスプレイ軍用機シリーズ)

こんな記事もどうぞ

• ホーム
• ページトップ
• 同カテゴリの他エントリーを読む
• RSS

タグ：モスキート デアゴスティーニ DeAGOSTINI

コメント 7

おはようございます！寒い日が続きますね。
遊びに来ましたが？お留守の様ですので又、伺います・・・

by Hide (2018-06-19 03:35) 

確かに、リベットを使わない木製機のほうが空気抵抗を減らしやすいという利点もあったのですね^^
by ロートレー (2018-06-19 07:07) 

大阪へ送る宅急便とか、
普通に着くのかな？と、心配しております^^;

by caveruna (2018-06-19 07:56) 

今回も知らないことばかりで勉強になりましたよm(__)m
デアゴスティーニのも木製だったら良かったのに(´ヘ｀;)
by middrinn (2018-06-19 08:44) 

木製の飛行機が日本にもたくさんあってもおかしくないよなーと思っていたのですが、確かに高温高湿という問題がありましたね。
by ys_oota (2018-06-21 00:04) 

☆Hideさま
　こんばんは！最近留守が多くてスミマセンm(_ _)m
☆ロートレーさま
　伝統技術と最新技術を組み合わせると、とんでもないものができるようになる気がします。
☆caverunaさま
　SAGAWAさんの情報だと、遅れたそうで。でも今日あたりは現状復帰したようですね。
☆middrinnさま
　いつもありがとうございます。木製だと高く付きますよ〜＾＾
☆ys_ootaさま
　カビとか生えたりしますものね(;°皿°)
by ワンモア (2018-06-21 19:23) 

爺の故父は昔々立川航空技研に居た時に4式戦疾風のラジエターの冷却効率の計算とか高速翼機の設計等の仕事に携わりましたが、結局木製戦闘機は実用には成りませんでした。その様な点でイギリスのデハビランド・モスキートは特異的です。
by bpd1teikichi_satoh (2018-07-14 18:52)