先日、とある縁で、福島原発の「立ち入り禁止区域内」に家財道具を取りにいくお手伝いをしてきました。一緒に行ったのは東京に避難しているおばあちゃんで、私は運転手兼荷物運びです。レンタカーを手配してもらい、二人で東京からいくことに。
あの東日本地震からちょうど3年。現地はどうなっているのか。とても気になるところではあります。
避難区域は現在も立ち入り禁止なので、中に入るには事前に申請書が必要です。発行されるまで約2週間かかりました。
通行許可証は中に入る全員の名前と住所、行き先地と目的などです。通過するには多くの検問所があり、免許証が毎回必要です。
その日の東京は小雨。地面が濡れている方が放射能が散らばらないので良いそうですが、雨に濡れるのは要注意だそうです。
今年の2月22日に通行再開されたばかりの広野インターチェンジ で降ります。おばあちゃんの身分証明書と「原発避難者の高速道路無料証明書」を渡します。
「おかえりなさい。ご苦労さまです。」と係員の気遣いの言葉が温かく感じます。
広野インターで降りると、トラックやバスなどの作業車ばかり。警戒区域に来たという緊張感が出てきました。国道6号線を北上すると、Jヴィレッジスタジアムの看板、双葉警察署 臨時庁舎などが見えます。
当然のことながら家族連れの車などは1台もありません。目にするのは警察車両と作業用のトラックや機動隊でよく見る護送車バスばかりです。
警戒区域に入るには、ここからまず福島第二原発のある「毛萱・波倉 スクリーニング場」に行きます。
広野インターから北上して約20分位でした。
ストリートビューでは普通の道路ですが、今では護送車のようなバス、検問や看板が設置されています。
右奥の橋を渡ると「福島第二原発」です。
以前来た時はこのスクリーニング場は設置されていなかったようで、おばあちゃんいわく「来る度に厳重になってきている」とのこと。何ででしょうか。
物々しい雰囲気に緊張します。ここからは、撮影禁止です。今回の記事もそうですが、写真はおばあちゃんの手前あまり撮っていません。
左奥が福島第二原発の入り口で「毛萱・波倉 スクリーニング場」が設置されました。
この場所に物々しい検問所と多くの警備員、誘導係がいます。Googlemap
大勢の作業員がいる駐車場に向かいます。とにかく物々しいです。
一人だけ、作業員じゃない人が私たちの車に向かって頭を下げ続けています。東電の幹部なのでしょうか。この方は帰りもいました。一日中、頭を下げ続けているのでしょうか。
何度目かの証明書の確認を受けて、案内された先で、防護服、マスク、作業用の手袋、足袋、緊急用の呼び出し無線、そして放射線測定器を渡されます。
説明をしてくれた方は女性の方でしたが、見ると、かなりの割合で女性が働いています。
「3時までに戻ってきてください」と言われました。作業時間があまりありません。ここからおばあちゃんの家まではあと、15kmほどあります。いよいよ福島第一原発に更に近づきます。
放射能測定器と無線を渡されたことで緊張してきました。
さて、今回は撮影を全然しなかったのですが、この立入禁止内をGoogleのストリートビューでも見ることができます。
帰還困難区域、居住制限区域、避難指示解除準備区域に指定された区域内のすべての市町村について、ストリートビューが見ることができます。
地元の方は今現在がどうなっているか気になるところですし、倒壊した家屋、破損した道路もそのままの状態になっているとことが多いです。
駅周辺や国道6号線をたどると震災の影響や現在の状況がよく分かると思います。
では続きます。
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実際現地に足を踏み入れると、
生々しさが違いますね。
お手伝いですか、
いい事されましたね。
by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 (2014-03-10 21:15)
なんだかなぁ〜!! 横 濱男さま
こんばんは。自分の母と同じ位の年齢だったので、
親孝行したみたいで嬉しかったです。
by onemore (2014-03-10 23:52)
おかえりなさい。ご苦労さまです。
優しい気遣いの言葉なのに泣けてきますよ・・・
知りたかったこと一杯です。ありがとうございます。
by ちょいのり (2014-03-11 01:51)