1〜2月は、「イタリア サボイア・マルケッティSM79T スパルビエロ 長距離飛行記録機」です。
サボイアといえば、宮﨑駿の「紅の豚」のサボイアS.21試作戦闘飛行艇という架空の飛行機が有名ですが、このサボイアという航空機メーカーは実在しています。
このメーカーの代表作がサボイアSM.79で、第二次世界大戦ではイタリアの爆撃機・輸送機として知られていますが、元々は8人乗りの旅客機として計画されました。
カレンダーの写真は、SM.79Tの編隊飛行のポスターです。この当時は、世界各地で様々な賞金を賭けたレースが行われていました。
この機体も長距離飛行用に改造されたSM.79Tと呼ばれており、イストル-ダマスカス~パリ間飛行機レースに参加し、見事1位から3位までフィニッシュを成し遂げ、表彰台を独占した機体たちです。
1938年1月24日。ローマ〜リオデジャネイロまでの大西洋横断記録飛行を行うべく、あのムッソリーニの三男ブルーノを含む6名のパイロットが乗り込んだSM.79の「I-BISE」「I-MONI」「I-BRUN」の3機は1月24日にローマを出発しました。
この時のブルーノは有望な空軍士官として名声を集め、ピアッジョP.108という四発機のテストパイロットに選抜されましたが、後の試験操縦中に事故死しました。
途中ダカールで給油の後、9,650kmを飛び切りました。飛行時間24時間22分。平均飛行速度は400km/h。その速度と航続性能は世界で話題になりました。この当時のイタリアの航空技術は世界に誇れるものだったのですね。
このポスターでは6名のパイロットたちの姿も克明に描かれています。
赤、白、緑のカラーリングがイタリア機らしくて良いですね。
特徴的な3発機
このSM.79は、エンジンが3つという3発機ですが、最大の理由は中型・大型機用のエンジンが開発できなかったというのが最大の理由ではありますが、故障した時の安全性というメリットもあります。
双発機、4発機は、故障したエンジンの方に大きく振り回され直線飛行が困難になる場合があります。しかし3発なら振り回される力が少なく安全性が高いという訳ですね。
しかし、エンジンの高性能化に伴い、このSM.79も後の改良型では双発機も生まれることになりました。(SM.79B、SM.79JRなど)
3発機の大戦機としてはその他にドイツのユンカースJu52も有名です。
模型情報
大戦機のSM.79は、爆撃機の方が有名ですので、模型も爆撃機型がほとんどです。
1/72スケールでイタレリから発売されています。
盛り上がった操縦席に後部銃座、胴体下部にも張り出した銃座のスタイルがゴツゴツした無骨な特徴的スタイルになっています。
スペイン戦線では大活躍をし、布張り構造ということもあって打たれ強い機体でした。
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ユンカース タンテの
タンテは「おばさん」 という意味だそうです
昔 雑誌「丸」 で読みました
by タイド☆マン (2015-01-04 16:21)
ワンモアさま
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
イタリア機、色といい形といい、ユニークで面白い。さすがデザインの国ですね。
by hideta-o (2015-01-04 21:37)