|
|---|
早くも3月ですねぇ〜。地域によってはまだまだ寒いし、雪もかなり残っているとは思いますが、確実に春の息吹を感じ始める今日このごろです。
ということで、友人からいただいた「SUBARU世界の名機カレンダー」も早くも３機目の登場です。
表紙は中島戦闘機の「隼」1、2月はイタリアのサボイア・マルケッティSM.79でしたが、今月と来月分はアメリカのFM-2(F4F-8)ワイルド・キャットです
この飛行機はアメリカ合衆国のグラマン社が1936年に開発した大戦初期の戦闘機で、零戦との戦闘は劣勢が明らかで、初期の頃はかなり苦戦を強いられました。
「零戦と格闘してはならない」という3つのネバーがパイロットに訓告されたのもこの頃です。
おかげでソ連のI-16と同様、零戦の”やられ役”というイメージが定着してしまった少し可愛そうな飛行機なのです。
しかし、太平洋全域の広大な制空権の確保の長期決戦になっていくと、消耗戦の様相を呈し、個々の戦闘では負けているはずなのに、防弾性能の良さと無線性能の連携もあって徐々に優位になっていき、形成の逆転へと導いた立役者でもあります。
途中からグラマンからゼネラル・モーターズ社でも生産されるようになり、名称も「FM」と呼称されるようになります(F4F-8から)。実際の生産機数自体もゼネラル・モーターズ社の方が65％と多いです。グラマンはというと新開発の 2千馬力のエンジンを持つ零戦のライバル、F6Fヘルキャットの生産に集中していくという訳ですね。
グラマンのキャットシリーズはF4F→F6F→F8Fと続くのですが、限られた出力の発動機で最大限の性能を発揮するため極力まで軽量化された零戦に対し、大出力の発動機を得て余裕のある設計がなされたF6Fは全く正反対の性格の戦闘機であり、日米の戦闘機設計に対する思想の差を象徴しているとも言えるのではないでしょうか。
アメリカらしい、空力的洗練さよりも生産性重視の単純・頑丈なデザインがウリだと思います。
ちなみにキャットシリーズですが、F4Fワイルドキャット=いじわる女 F6Fヘルキャット=性悪女、F8Fベアキャット＝勇敢な闘士という意味みたいです。
さて、SUBARUのカレンダーですが、小池繁夫氏のこの詳細な画像。どうですか。惚れ惚れしちゃいます。
広い洋上から見れば粒のような空母の滑走路。ギアを下ろし、フラップを最大限に下げて、旋回しながら着艦するパイロットの緊張感が伝わってくるような画像です。眼下に見える空母にはすでに仲間たちが着艦しつつあります。
降着装置の詳細な画像はそのまま模型製作の資料としても充分使えます。
実機写真ではなかなか見ることができない下ろした着艦フックも詳細なディテールで再現しています。
今月と来月は、蒼い海を眺めつつFM-2を見ることにしましょう。見てると模型が作りたくなるんだよな(笑)。
 |
 |
 |
↓業界最大の品揃え↓
この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。
へぇ～、GMで戦闘機作ってたんですか(ﾉﾟοﾟ)ﾉ
それにしても、スバルのカレンダー良いなぁ、欲しい。
by johncomeback (2015-03-02 09:52)
F8Fは小さいんですね。
エンジンの差は全然埋まりませんでしたね。他もですかね。
by 楽しく生きよう (2015-03-02 17:56)
母方の祖母も
ヘルキャットの名前
知っていたというか 覚えていましたからね
零戦と並べて 大きさを比較してみたたいです
by タイド☆マン (2015-03-02 19:23)
★ johncomeback さま
SUBARUのカレンダー、何十年も続けているだけあって、
バックナンバーも人気ですよ^^
★楽しく生きようさま
エンジンの差が大きいですよね。なんせ倍近く違いますから。余裕で設計できます^^;
量産技術も優れていますよね。
★タイド☆マンさま
>零戦と並べて 大きさを比較してみたたいです。
それ、頂きます(笑)。
ベアキャット特集でやりましょう。
by ワンモア (2015-03-02 19:47)
私の叔父が富士重工に勤めていたころ、毎年飛行機のカレンダーを送ってきてくれました。
私のお宝です。まだ大事に取ってありますよ！
by ロートレー (2015-03-02 20:42)
是非 お願いします☆
by タイド☆マン (2015-03-02 23:44)
拙ブログへのコメントありがとうございます。
着艦フック、初めて見ました。
by kohtyan (2015-03-03 19:08)
★ロートレーさま
それはお宝ですね！！
私はしばらく飛行機の世界から完全に離れていましたから
断絶しています（泣）
★タイド☆マンさま
こんばんは〜比べてみましたが、私、米軍機あまり持っていないことに気が付きました・・・・。
★kohtyanさま
こんばんは〜。私も神社仏閣史跡巡りが大好きなので、
ブログをたちあげたいと考えております(^^ゞ
by ワンモア (2015-03-04 03:14)