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【場所情報も】実物大「震電」が「余市宇宙記念館」で本日から展示。

おおっと、これは見に行きたいですね。

幻の戦闘機「震電」原寸大模型が登場 余市宇宙記念館で特別展
北海道新聞 <07/14 07:00、07/14 11:52 更新>

 
 航空機の歴史を紹介する特別展「進化し続ける航空技術」が15日から、余市宇宙記念館で始まる。幻の戦闘機「震電(しんでん)」の原寸大模型などを展示し、国産初のジェット旅客機MRJへと続く歴史を振り返る内容だ。
                 (中略)
 模型は町内の店舗デザイナー坂本仁さん(67)が製作。木材や車のタイヤなどを使い1年がかりで仕上げ、高さ3・5メートル、全長9メートル、両翼11メートルある。
 http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/doo/1-0292898.html

 

 日本機特有のパネルのベコベコ感が良く出ていますね。坂本さんは一昨年に実物大の零戦も作ったこともあるそうです。「進化し続ける航空技術」ということで、現代の戦闘機のスタイルにも通じる「震電」のセンスを学ぶのも良いですね。ちなみに震電(しんでん)とはこんな飛行機でした。

幻の必殺戦闘機「震電」

 

 第二次世界大戦の末期に日本海軍が開発中だった局地戦闘機で、前翼型の独特な機体形状を持つ、マニアには超人気の飛行機なのです。
 最高速度は約740km/h以上を狙った高速戦闘機の計画で、1945年6月に試作機が完成、同年8月に試験飛行を行ったとことで終戦を迎えました。単なる計画機ではなく、実際に試験飛行まで済んでいた存在していたという点も人気の高さの一因だと思います。

 1/144の食玩の震電は、ヤフオクでもかなりの高値で取引されていますね。

Shinden02.jpg
一時期は8,000円超えも っ゚д゚)っ


 この当時の通常の戦闘機の形状は、エンジンが前で、操縦席、燃料タンクと積まれて、水平尾翼までの胴体はがらんどうになっていました。いわば、無駄な機体容積があるのですが、エンジンを後ろに搭載することで、機首に強大な武装を装備できるのでB-29などの迎撃には有効なスタイルなのです。

 また、機体容積を有効に活用でき、同じ重量の武装であれば機体をより小型にすることが可能となることから、機体が受ける空気抵抗も減少し、従来型戦闘機の限界速度を超えることが可能となる(はず)というのが基本理論でスタートしました。

Shinden12.jpg


 ジェットエンジンもそのまま搭載できるのではという未来的なデザインは、現代のカナード翼装備のジェット戦闘機にも通じるスタイルということでも革新的だったと思います。
 でも、長大な降着装置、空冷エンジンの冷却化の問題、エンジンの信頼性、整備された長大な飛行場の必要性、先尾翼特有の安定性の問題など、課題も残されており、実用化、量産化されるまでには、困難な道を辿る可能性があったかも・・・。

Image050.jpg
1/144で改造したドイツ・ジェット機バージョン
ヤフオクに出したら高値で売れていきました(^o^)

Image019.jpg
架空ですけど、考証もしっかりと。

「震電」の愛称ですが、陸上・局地戦闘機(乙戦)ということで、「電」or「雷」の文字が付きます。「雷電」「紫電(改)」「震電」「天雷」などですね。平成の日本では最悪の自爆兵器「東電」があります
(# ゚Д゚)

 


「震電」の貴重な映像があります。



  
余市宇宙記念館
〒046-0003 北海道余市郡余市町黒川町6丁目4
http://www.spacedome.jp/index.html

 特別展は10月10日まで。入館料は高校生以上500円、小中学生300円。
知り合いが北海道出張だったのですが、遊びに行く前に千葉へと転勤になってしまいました。北海道はこれからが良い季節なのに!残念!


<関連記事>
→【画像】震電(ウイングキットコレクション)のレビュー
→震電 ドイツ機バージョン、つくってみた。
 

「造形村」の震電は「ハセガワ」に比べて10倍以上の値段になりますが、その価値は十二分にあります。いつか製作してみたい一機です。

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コメント 8

kinkin

震電ば中学の時に作りました、やはり独特の機体に魅力を感じ
作ったのですが、こう言った歴史があったんですね。
by kinkin (2016-07-15 06:54) 

Hide

震電の貴重な映像観ましたが、飛ぶのかな?と心配に・・・
飛んだ様ですね。平成最悪の自爆兵器は恐いです心配です!
by Hide (2016-07-15 07:50) 

johncomeback

食玩が8,000円超えとは凄い人気ですね。
高くても欲しいモノは手に入れたい、コレクターの
気持ちはよ~く分かります(^^)
by johncomeback (2016-07-15 15:39) 

ys_oota

震電って、ほんとに飛んだんですね!知らなかった。
by ys_oota (2016-07-16 01:05) 

ワンモア

★kinkin さま
 震電は、要求の強かった空戦フラップをあえて取り付けてさせなかったといいます。ジェット戦闘機案もあったみたいですね。
 
★Hideさま
 初飛行はドキドキしますよね^^;

★johncomebackさま
 最初は「架空戦記」という食玩のシークレットで発売されて、次にエフトイズの「ウイングキットコレクション」で発売されていますが中々ヤフオクでも出てきません^^;

★ys_ootaさま
 そうなんです。実際飛んで、実物もアメリカに保存されています。復元してほしいなぁ。
by ワンモア (2016-07-16 03:54) 

hideta-o

「東電」は最恐ですね!
by hideta-o (2016-07-16 13:10) 

ワンモア

★ hideta-oさま
あ、お分かりなりましたか^^;
震電、雷電、紫電ときて思いついて書いてしまいました。
最恐の自爆兵器ですね( ˘•ω•˘ )
by ワンモア (2016-07-16 14:20) 

bpd1teikichi_satoh

震電は昔々爺の好きな日本機でした。
特異なエンテ型(前翼式)戦闘機としてB-29迎撃用として
開発された機体。大パワーの三菱「ハ43」エンジン(2030馬力)を搭載して、最大速度750km/hを予定していた。
30mm砲×4門と重武装、然しテスト飛行のみで終戦を迎えた。ジェット化も考えられていたが、当時の日本の工業力、
では大量生産出来なかったと思う。
by bpd1teikichi_satoh (2016-08-06 10:37) 

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