久しぶりの更新です。ちょっと喪に服していました。
渡部昇一氏死去
先日は英語学者であり、保守派の評論家としても知られている渡部昇一さんの死去のニュースがありました。 産経新聞正論メンバーで論壇の重鎮として活躍した渡部昇一さんが17日、86歳で亡くなった。
人権教や平等教といった“宗教”に支配されていた戦後日本の言論空間に、あっけらかんと風穴を開けた真に勇気ある言論人だった。
いまでこそ渡部さんの言論は多くの日本人に共感を与えているが、かつて左翼・リベラル陣営がメディアを支配していた時代、ここにはとても書けないような罵詈雑言を浴びた。渡部さんは、反論の価値がないと判断すれば平然と受け流し、その価値あると判断すれば堂々と論陣を張った。
この方の本は若い頃からかなり読みました。職場近くで行われた講演会にも参加したことも。
大ベストセラーになったご自身の『知的生活の方法』の著作から、「ハマトンの知的生活」など、海外の良書たちを翻訳して紹介してくれました。何度も再読するに耐える書籍が多かったように思います。個人的には『逆説の時代』、『日本の歴史』とか『ドイツ参謀本部』などは目から鱗の本でした。
元々が英語学者の方なので、『英語の歴史』とか『英語の起源』などの書籍は、私にとってははじめての視点を得ることばかりでワクワクしながら読んだ記憶があります。まさに「学ぶことの面白さ」を教えてくれた先生でした。
歴史、思想、社会、政治、教育、自己啓発など幅広いジャンルをお持ちの方でしたので、若い頃に行っていた「千冊読書」チャレンジには大いに助けていただいたことも。(→新年始めに思うこと。千冊読書の効用)
この千冊読書のキモは、「関心領域を広げる」ということだったですが、その中核の存在として渡部昇一先生がいたのです。
先生は幅広いジャンルを手がけ、色んな作家や学者も紹介しており、そのご著者から関心領域を広げることができました。
いわば、「あなた様がオススメするなら読んでみようかな」という感じです。
保守派の論陣を張っていた方でしたので、朝日新聞系の「結論ありき、理想ありき」の方からは長年嫌われていた節もありましたけどね。
また、リベラル系、左翼系ともいうのでしょうか、そういう方々の主張は、どうもイエス・オア・ノーという感じの押しが強く、「自分たちの意見と対立するものは、主張だけでなく人間から全部ダメ」という感じが全面に出てきて、なにかしらの胡散臭さを感じたきっかけにもなりました。その人の主張よりも行動や人格を攻撃する発言が目立つのですよね。現代もそうですが。
先生のご著者の中で「左翼政党も右翼政党も極端に行くと同じになる」という洞察がありましたが(正確には近衛文麿大臣の「左翼も右翼も同じものだ」という発言を引用したもの)、極端にいくと両者は繋がるというのは、非常に納得の行く論説だったと思います。
理想が先走り、極論になってくると、自由とか言論の弾圧につながるのですよね。 最近もすぐに「名誉毀損だ」とか、「ヘイトだ」とかで、議論を交わさずに圧力をかけて言論を封じ込めようとする動きがありますよね。
「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」というヴォルテールの精神をつくづく思い出してしまいます。
先生の生き方は、玉石混交で溢れかえっている「情報の世界」の中から、私たちの精神の向上に役に立つ「本物」を見つけ出してくる「知の探検家」だったように思うのです。
そして先生自身も素晴らしい知の巨人でありました。自由に伸び伸びと知の世界を探求された方のように感じます。 ご自宅の書斎は15万冊!
http://d.hatena.ne.jp/shins2m+new/touch/20140708/p1
今年は、身近な方が相次いで帰天されていくので、なんかセンチになりそうです(´・ω・`)
世界初の実用ロケット戦闘機メッサーシュミットMe163のキットについて
さて、少し、ヒコーキのことも記事にしておかないと、せっかく本ブログにご訪問してくださる飛行機ファンやモデラーの方々にも申し訳ありませんので、1記事上げておきます。
話題が全然変わって申し訳ありません(;^ω^)
間もなく発売になる144スケールのエフトイズVSシリーズのメッサーシュミットMe163ですが、同スケーでは以下のキットが既に発売されています。
・ポピー「架空戦記」Me163Cの付属品 (絶版)
・アーモリー(ウクライナ)「Me163B」2機入り
・ブレンガン(チェコ)「Me163B」2機入り
今回発売になるエフトイズ製のMe163Bを見てから正式にレビューを入れたいと思うのですが、個人的には「架空戦記」のMe163Bを超えるものではないと思っております(笑)
やっぱり、出来が半端ないんですよね。これ。
後部のハメ具合が少し難ありですがそれ以外はGOOD!
食玩はモールドがどうしても甘く出てしまったりするのですが、架空戦記のMe163Bは、食玩でありながら完全にプラモデルとしてのランナーで付属しているので、未塗装の分、いい出来具合なのです。
4つの中で一番ダメダメなのは、アーモリー製です。モールド、ハメ具合、超上級者向け。
国内販売はこれからですが、実は一番期待しているのがブレンガン製のMe163B。
このメーカー、別売でエッチングパーツのディテールアップキットを出してくるので、もし発売になればですが、一番の超絶ディテールモデルになる可能性も。
但し、パーツの分割構成が気に入らないので、架空戦記のMe163Bにディテールアップキットをつけようかとも画策しています。
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2017-04-18 16:56
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共通テーマ:趣味・カルチャー
渡部昇一氏のご尊名は存じていましたが、
著作を読んだ事はありません。学生時代は
毎日2冊本を読んでましたが結婚して激減、
最近はカメラ雑誌を眺めるだけになりました。
ブログも本を読まない要因の一つだな(-_-;
by johncomeback (2017-04-19 10:16)
本って、私の場合は極端で、
読まない時はほんとに読まないし、
読むときは止まらなくなるほど、読んでしまう。
ほんとの本好きではないのかも。
どんどん増えるのが嫌で、一時図書館で借りていた時もあったけど、
どうしても返さなきゃ!という意識が常にあるのってうざったくて(笑)
近くにあればいいのですが。
本屋は大好きで、一日いても飽きないけど、
なぜかお腹が痛くなるという・・・
by caveruna (2017-04-19 11:05)
★johncomebackさま
渡部昇一氏の著作は何十年経った今でもたまに読み返すことがあります。読書は良いですよね(*^^*)
★caverunaさま
「本は買って読め」とは若い頃の上司のお言葉。良書は手元に置いておくことが大事だと痛感しています。あ。あとブログのネタにもなります(;^ω^)
by ワンモア (2017-04-19 16:36)