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最近読んだ本の感想などを

 最近は電子書籍などが増えてきてスマホで読めるようにもなり便利になりました。でも、線を引いて何回も読みたくなる本や、愛読書にしたい時は紙の媒体の方が好きです。
 どこに何が書いてあったかとか、手にとって厚みを感じる紙の媒体の方が分かりやすいんですよね。ただ、電子書籍もキーワードで検索するには便利ですし、要はその人の好みの問題かなと感じる次第です。
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本は引っ越しの際にはキツイですね。

 先日、段ボール箱にして3箱分をもらってきたのと、BOOKOFFで戦史文庫が安かったのでまとめ買いしたのとで部屋には数十冊もの書籍が積んであります。今年は要らないものを思い切って処分する断捨離を決行したはずなのに前より増えている!(笑)。
 ちょうど、ここ数日、ひどい風邪をひいてしまい、寝込んでおりましたので、読書三昧しておりました。
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では個人的に面白かった本をご紹介

航空テクノロジーの戦い.JPG
『航空テクノロジーの戦い〜海軍空技廠技術者とその周辺の人々の物語碇義朗著 光人社NF文庫

 地元のBOOKOFFで光人社NF文庫のセールをやっていたので購入。過去も今も通じて3.5万人という日本最大の技術者集団「海軍空技廠」の物語です。
 航空機というのはいつも当時の最先端技術の結集体でその国の技術の高さのバロメーターとなるのですが、この書籍では、この空技廠で行われていた様々な技術のエピソードが語られています。
 機体設計、エンジンの開発、爆弾や機銃などの兵器など根幹に関わる技術だけでなく、タイヤなどのゴム技術、風防ガラスの改善、電子装置の開発、金属不足を補う
代用鋼の研究、現在のプラスチックとなる素材の研究など、実に様々な研究がなされていました。戦後は解体され、研究者たちは各分野に散っていくことになりますが、新幹線開発や自動車部門、新素材の開発など、戦後の日本の復興に大きく貢献します。


あの世に聞いた.jpg
『あの世に聞いた、この世の仕組み』
                      
雲黒斎著
サンマーク出版

 フツーのサラリーマンがうつ病による記憶障害に陥り、病院でもらった薬のせいで、守護霊とやらの声が聞こえ始めたという、なんとも怪しい本です(笑)。
 読んだ感想なんですが、思ったよりまともでした。いや、全然まともです。内容がしっかりしています。最近多い「引き寄せの法則」系の内容です。あの世からの霊人の声という設定で、自分の考えをまとめている印象を受けました。なので、本当か嘘かという視点ではなく、語られている内容が役に立つかどうかで読むとよいのではないかと。
 「
幸せとは、才能である」「幸福を感じる力とは、才能の一つ」という言葉は大変面白いと思います。幸せも不幸せも才能であるというんですね。「不幸せの才能を発揮すると、ちゃんとそのとおりになりますよ」というのは確かにその通りだなと。幸・不幸を決めるのは他人や外部にあるのではなく、自分自身の心なんですね。不幸になりやすい思い癖とか気付かされます。
 精神世界の本は海外であれ、国内であれ、読み進めていくと大抵以下のことに突き当たります。それは「宇宙は、自分の心を汲み取って正直に反映する世界である」ということ。意味は深いです。単純でシンプルだけど実践は難しい。
 
年をとると疑い深くなったり、柔軟な思考ができなくなるので、ちょうどいいです。腑に落ちる人は腑に落ちるし、納得できない人は絶対納得できないだろうなぁと思う本です(^^)

古代天皇列伝.jpg
古代天皇列伝 日本の黎明を統べる系譜
        
学研「歴史群像シリーズ」

 知人さんの書籍の2割近くが天皇関連の本でしたので、入門としてこの書籍を先に選びました。
学研の「歴史群像シリーズ」は、とある歴史の分野を勉強しようとするときの入門書です(^^)。何かとお世話になってます。図解とかビジュアルが豊富で頭に入りやすいのです。歴史上の人物をNHK大河ドラマに登場するかのような俳優さんに似た顔のイラストが親近感を沸かせてくれます(笑)。
 神武天皇から桓武天皇までの古代の天皇の紹介とそれを支えた豪族たちの内容が書かれています。飛鳥・奈良時代のビジュアルも豊富で古代ロマンを感じさせてくれます。でもこの本は初心者向け?と思うくらい結構深い内容でした。

 
超古代文明論.JPG
『超古代文明論』オーパーツが明かす神々の存在 
      高橋克彦&南山宏著 徳間書店

 頂く時に「好きですねぇ(笑)」「お前もな(笑)」という会話が飛び出した本でした。日本の山々はキレイな形をしたものが多いのですが、それは実はピラミッドではないかという説から沖縄の海底遺跡、古史古伝の検証など怪しい話題が満載です。
 世界編では、
同じ地層で恐竜と人類と思われる足跡が一緒に歩いているかたちでから発掘されている話、アトランティスやムー大陸の痕跡、古代エジプトの壁画にみるDNAと同じ図、電気の回路図等など。
 面白かったのは、古代シュメール文明と日本との関係の説でした。世界中の神話を大別すると、龍の文明と牡牛の文明があって、ちょうどこのシュメールあたりを境として、その善悪が逆転しているとのこと。西洋では蛇やドラゴンとして
悪の象徴になってますが、東洋では逆に龍は神として祀られていることが多いのです(中国では帝位は竜の玉座と呼ばれていた)。
 このように東西で価値観が逆転しているということは、古代でこの両文明が衝突していたのではないかと。
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ミケランジェロのモーセ像
牡牛のような角があります
 うーん、こういう比較文明論、面白いですね。ちなみにシュメール神話では最初にこの龍を退治するところから始まるそうなんです。これは龍支配圏からの脱却を意味していたのかも。
 ちなみに何故か日本では両方の痕跡が残されていて、東日本と西日本で龍と牡牛の神さまの価値観が逆転しているんです。西日本はヤマタノオロチの神話があり悪で、東日本には竜神信仰が多く残されてます。
 そして東日本では鬼(牡牛)の民話が多く、西日本では、スサノオノミコトや牡神信仰が多い(八坂神社)など。これも縄文・弥生文化の対立と関係があるのではないかと高橋氏は語られています。
 この対談では、古代神=宇宙人にまで発展していくんですけど(^^)。
 ちなみに高橋克彦氏は大河ドラマ「炎立つ」の原作者でもあります。私ファンです。南山氏は元SFマガジンの編集長。こういう人たちとお酒飲むと楽しいだろうなと感じます(^^)。
 この高橋克彦氏の著作で『黄昏奇譚』という本があるのですが、筆者個人の霊体験、知人たちの不思議な体験、遠野物語の真相、本当は怖い座敷わらし、前世にまつわる奇譚、鬼=宇宙人説、比丘尼伝説のリアルな話等など、怪しい内容満載の本です。元は毎日新聞の日曜版に掲載されていた「黄昏奇談」というエッセイなんですが、こういう話なら毎週日曜が楽しくなりそうですね(笑)。
また折を見て紹介していきたいと思います。

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不思議な感じが漂う『黄昏奇譚』のカバー絵。
これにまつわる奇譚なエピソードも掲載されてます。


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来たよ(32)  コメント(10)  [編集]
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コメント 10

ys_oota

古代オーパーツもの大好きです。ムーも買うのは恥ずかしいのですが、書店でついつい気になって立ち読みするくちです。(*^^*)
シュメール文明は謎が多いですよね。現代文明の基礎を作った文明だけにもっと調査が進んでほしいですね。
by ys_oota (2017-10-01 00:15) 

johncomeback

どの本も興味津々、読みたいです。
高橋克彦氏は歴史小説家(特に東北)と思っていましたが、
怪しい? のも書いていたんですね(*´∇`*)

体調は回復されましたか、ご自愛下さい。
by johncomeback (2017-10-01 05:14) 

kinkin

本は読まないな、読むと直ぐに眠ってしまいます。
副作用がない睡眠薬です^^;
by kinkin (2017-10-01 05:38) 

ロートレー

私も最近は、小さい字がつらくて本は読まなくなりましたが、愛読書は絶対処分しないつもりです^^
風邪お大事に!
by ロートレー (2017-10-01 08:14) 

ワンモア

☆ys_oota さま
 シュメール文明は最古の文明なのに不思議要素満載ですよね(´⊙ω⊙`)
 ちょっと色々とまとめています(*´Д`)
☆johncomebackさま
 高橋克彦氏、私も東北なので大好きです(^^)。オカルト系の本も多いのも信仰深い文化の東北出身だからかもしれませんね。
☆kinkinさま
 私も寝る前に読書するのですのまま寝落ちのパターン、多いです(笑)
☆ロートレーさま
 愛読書はいつまでも大事にとっておきたいですよね。知人の書籍も活字が小さいと読みづらいという理由で文庫本はありませんでした。

by ワンモア (2017-10-01 17:56) 

kohtyan

歴史もの、仏教、政治外交、など興味あります。
読みたい本が並んでいますね。
by kohtyan (2017-10-01 18:59) 

なんだかなぁ〜!! 横 濱男

本も漫画本も読まなくなりましたね。
お陰で漢字が書けなくなってきてます。(^_^;
by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 (2017-10-01 20:54) 

ワンモア

☆kohtyanさま
 こんばんは〜 kohtyanさんのブログを拝見しておりまして趣味が合いそうだなぁと感じておりました。書籍も同じそうでうれしいです(^^)

☆なんだかなぁ〜!! 横 濱男
 私も読書量が激減ですが、ネットの影響も大きいです。最近は外でも漢字が出てこないとすぐスマホです(´・ω・`)
by ワンモア (2017-10-01 23:46) 

ちょいのり

実はボク・・・本とかまったく読まない人間でして・・・^^;
資料本なら辛うじて・・・でしょうか。
そのくせ字は書きたがりと言う困りものw
読み手より書き手の方が好き☆
by ちょいのり (2017-10-02 01:32) 

ワンモア

☆ちょいのりさま
 こんばんは〜ご無沙汰しています(^^)お元気そうでなによりです。
 私は、書いてる間に、いろんな視点を思い出すので書くのがちょっと苦手なんです。相手に真意が伝わらない場合もあるので。やっぱり直接会って会話するのが一番かな(笑)

by ワンモア (2017-10-02 01:40) 

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