SSブログ

最近読んだ本の感想などを〜その2

 数年ぶりに悪性の風邪を引きまして頭痛と咳に苦しんでおりました ><
 感染源は・・・◯◯さんだなと予想はしていますが、免疫が落ちていた私の無防備さもありましたので恨みはありません(笑)。風邪を人に移うつすと治りが早いって俗説ありますけど、見てると確かにそのようにみえますね(^^)
 明日から出張で宇都宮→神奈川県・川崎なので、大事をとって今日もお休みです。
なので、今回も雑談ということで気軽に記事を更新させていただきます。

古代人の宇宙.jpg
古代人の宇宙〜考古天文学への招待
 ブレッヒャー、ファイダグ編 花野秀男訳 

 発刊が1979年と古い書籍です。古天文学/天文考古学の論文集で、古代の天文について古文書から解き明かしたり、古代遺跡を天文学的知識から読み解こうとする内容です。執筆陣にはアメリカの大学やNASAの研究者たちの名前がずらりとならんだ9つの論文集になっています。
 昔の人たちは、現代人以上に星々をつぶさに観測していたんだなと感じさせてくれる内容です。マヤ文明の人たちは金星の軌道を完全に理解していたようですし、インディアンたちも天体に精通していたようで。現代では、天文学は科学の一分野になっていますが、灯りの乏しい昔の人々にとっては生活に直結する身近な存在だったんでしょうね。
 ドゴン族の謎〜面白かったのは、シリウスミステリーといわれているアフリカのドゴン族につたわる神話なんですが、肉眼ではけっして観測ができなくて、近年発見された小さな星、シリウスBのことが彼らの神話にあったというミステリー。その星の特徴も正確に言い当てており、50年周期であること、重金属でできていることなど詳細なことまで、彼らは知っていたというのです。そしてそのことを教えたのがノンモ(地球外生命体)であるということも。宇宙人がUFOにやってきて彼らに文明を授けたという内容が、もうその系統の人には大喜びの話ですね。
 ただ、現代ではこの話は「文明の再解釈」という現象で解明されているそうです。
 別の例なんですが、ある学者が、パプアニューギニアのとある閉鎖された部族を訪れた際に客人として歓迎され、お礼にロシア民謡を歌ってあげた話なんですが、その民謡をいたく気に入られ、滞在中に何度も歌ってあげたとのこと。数年後、再び訪れた際にそのメロディーが知らない若者たちの間で広まっていたので聞いてみたところ、「この歌は先祖代々伝わっている民謡だ」と答えたそうで。要はわずか数年で、その地域で先祖代々伝わっている民謡にされてしまっていたのです。
Hogon.jpg
ドゴン族の長

 これは捏造とかそういう話ではなく、閉鎖環境にある地域では、外の文明に接触した際に非常に好奇心を持つのですが、「これは、自分たちの先祖が歌っていたものに違いない」とか、「霊魂や精霊が歌ったものに違いない」とか自分たちの文化に合わせて色々な解釈を行うそうなんですね。これがドゴン族でも行われていたのではないかという解釈で、実際に何回もフランス人学たちが接触していることから可能性は大いにあるということです。
 こういうこと書くとロマンを無くすこというなとお叱りを受けそうですが、解明できるなら解明して、疑っても疑いきれないものがたとえ1%あるならば、そこに真実があると思う派なので何卒ご容赦を(^^)。UFOや心霊写真の99%が嘘や科学で解明できても、残りの1%がどうしても解明できないなら、UFOは実在するかもしれませんものね。
 この書籍も古書に入るような分野になってきていると思いますが、神話と星座と天文学を癒合させて説を展開している点、非常に楽しめました。宇宙にはやはりロマンがあります。


星座.jpg


星座で読み解く.jpg
星空の卑弥呼.jpg
「星座で読み解く日本神話 勝俣隆著&
 「星空の卑弥呼」上下巻 榊 晶一郎 

 こちらは日本神話と星座との関係について考察している書籍です。日本神話には天体に関する記述がほとんどないというのが定説らしいのですが、それに対する反証のような内容です。「日本書紀」や「古事記」にも星の神話はあり、それを推理小説のように論説を進めているのが面白かったです。
 そうですよね、昔の空はもっと満天の星空で輝いていて、どの世界の人々も想像力を働かせていたと思います。

 さて、「星空の卑弥呼」という書籍はもっと大胆というか、すごい内容でした(笑)。それは、日本列島各地には星座が描かれたいたというのです。さらに巨星の位置には、ピラミッドが造られていたとも(´⊙ω⊙`)。
 エジプトの三大ピラミッドがオリオン座の三ツ星を地上に現すためのものだったというのはちょっと詳しい人なら承知の事実なんですが、これが日本でも行われていたというのです。これは確かに古代ミステリー好きな人には面白い説です。

 日本にピラミッド?というと眉唾ものかもしれません。が、言い出したのは酒井勝軍(さかいかつとき)という明治のキリスト教伝道者。実は日ユ同祖論もこの人が言いだしたとも。その世界では超有名人です。ただ、エジプトのピラミッドとの違いは「本来は山自体がピラミッドとして選定されるのであり、エジプトは周囲が平地であるために仕方なく石で積み上げたのだ」とのこと。日本には現在20にも上るピラミッドが発見されているそうです。
 その条件とは・・・
 ①頂上にストーンサークル(石で飾られた模様)がある。
 ②頂上に鏡石という方角を示す人工的に置かれた石がある
だそうで。ちなみにこれらの山には何故か発光現象の民話、UFOの目撃情報も在るらしいですよ(^^)
 さて、じゃあ気になるその日本のピラミッドの山はどこだという話ですが、まずは広島の葦嶽山、長野県の皆神山、秋田県の黒又山、富山県の尖山、福島県の先貫森山(UFOの里にもなってます)等など。
Kuromatayamaw.jpg
 確かに日本の山って整っているなぁと感じる時がありますよね。

 この書籍は上下巻で、ややこじつけっぽいなぁと感じる箇所もありましたが、仮説としても面白いと思います。
 エジプトは巨石の文化のピラミッドがあり、ローマは石の加工やコンクリート技術が進んでいて、それに比べると日本は土を持っただけの古墳や木材だけだ・・・なんて日本をディスるような内容を中学の授業で受けたことがあるのですが、考えてみれば、地震が多い日本で巨石はないでしょう。エジプトもローマも昔は木材が豊富だったけど植林の文化もなく、風呂の薪で使いすぎて、石柱になったという説を聞いたときは、なぜが溜飲が下がる思いでした(^^)


お釈迦さまのものがたり.jpg
聞き語り お釈迦さまのお弟子たち
              石上みね著

 これ、懐かしいんですよね。家にもあったんですが、友だちに貸して戻ってこなかったんです。なので処分品の中から見つけた時は速攻で頂きました。
 この書籍をなんで知ったのかというと、あの漫画界の巨匠、手塚治虫氏が書評を書いていることを知ったことからなんです。
「やさしく読めて、それでいてちゃんと核心の部分にも触れていて、イラストもかわいくてまことに結構な本である」という書評をみて興味がわいて購入しました。
 さらに「ぼくも数十年前に『ブッダ』という作品を書いたのだが、その頃にこの本に出会っていたらきっと大きなインスピレーションがわいたことだろう。女性らしい暖かさと細やかさに満ちた、大人にも子供にも楽しめる絶好の仏教入門書」と、あの手塚大先生が大絶賛じゃあないですか。これは読みたくもなります。
 
51vKUmfbM3L._SX327_BO1,204,203,200_.jpg

 全部で3冊出ていますが、どのお話も心に覚えておきたい内容ばかり。すぐにインド時代の話が始まるのではなく、身近な生活での話題(昭和60年頃の懐かしい時事ネタ)から始まるので、お釈迦様の時代の人々が身近に感じるようにもなってます。
 たとえるなら、昔、小学校や図書館で読んだ良書コーナーを読んでいた時の感覚がよみがえってくる感じです。「あぁ、こういう本をイメージを膨らませて読んだことあるなぁ」と。
 聞き語りですので、親が子供に読んで聞かせてもいいですし、小学校高学年から中学生くらいが対象かもしれません。難しい単語、仏教用語にも下の方にちゃんと解説も出ていますので大人でもわかりやく勉強できます。
 昔のインド時代の人々も現代の日本人も心は普遍なのだということを感じさせてくれます。いや、昔の方がもっと「本当の幸福」を追い求めていたかもしれませんね。
 久しぶりに読んで、やっぱりいいなぁ、この本は今度は人に貸さずに手元に愛読書として置いておこうと思いました。
 

 さて、完全回復とはいえませんが、仕事に復帰できそうなので、読書はこれくらいにして仕事モードに入ります。初めての神奈川県川崎市。少し楽しみでもあります。
 神奈川県って、鎌倉、横浜、横須賀、厚木と全然縁がないんですよねぇ。北関東からすると、大都会東京を抜けないといけないのでちょっと億劫でもありますが。
 

こんな記事もどうぞ

来たよ(31)  コメント(8)  [編集]
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 31

コメント 8

johncomeback

ロシア民謡の話、面白いなぁ、たった数年でですか。
日本にピラミッド説は知っていましたが、星座を表している説は知りませんでした。

by johncomeback (2017-10-02 11:02) 

ワンモア

☆johncomebackさま
 こんにちは。興味深い内容ですよね。日本では逆のパターンで、仏教伝来で本地垂迹説が出てきましたけど、異なる文化の接触の際、こういうことって世界各地で発生していたかもしれませんね。
by ワンモア (2017-10-02 13:15) 

なんだかなぁ〜!! 横 濱男

この時期の風邪は治りにくいですが、
ムリなさらないで下さいね。。
とは行っても仕事だから、ムリしないはムリ?かな。(^^)

by なんだかなぁ〜!! 横 濱男 (2017-10-02 20:47) 

ワンモア

☆なんだかなぁ〜!! 横 濱男 さま
 ありがとうございます。なんか咳が・・・ゴホッゴホッ( ˘•ω•˘ )
明日から神奈川入りなのでちょっと楽しみではあります。

by ワンモア (2017-10-02 21:58) 

ys_oota

ドゴン族の話、興味深いですねぇ。閉鎖社会の場合、意図せずとも情報がどんどん変質していくことの一例ですね。やはりオープンな社会のほうが情報が正しく伝わりやすいということなんでしょうね。
by ys_oota (2017-10-03 01:05) 

ロートレー

ワンモアさんの尽きぬ、豊富な話題は、日ごろの読書量に支えられているのですね。
そのエッセンスをご披露いただける読者は幸せものです。^^
by ロートレー (2017-10-03 07:32) 

caveruna

秋田のプラミッドの山、子供の頃に行きました^^
by caveruna (2017-10-03 09:35) 

ワンモア

☆ys_oota さま
 こんばんは〜そうですよね。閉鎖的に加えてイデオロギーや宗教に染まっているとさらに事実が曲がっていくような思います。
☆ロートレーさま
 こんばんは〜、いやぁ、雑学ばかりで申し訳ないです。正直言うと、社会ネタ、時事ネタってあまり興味がないのです。怒ったりネガティブになることばかり多くありません?そういう風に誘導されている気もします。
☆caverunaさま
 秋田ピラミッド、興味あるんです。東北地方は神秘的な話、多いですよね(^^)
by ワンモア (2017-10-04 21:30) 

Copyright © 1/144ヒコーキ工房 All Rights Reserved.

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。